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暇人のお気楽日記

ほぼ、観た映画の感想、たまに日常の諸々。

プレステージ

2007-07-24 16:13:02 | 映画・ハ
監督:クリストファー・ノーラン
出演:ヒュー・ジャックマン(ロバート・アンジャー)
   クリスチャン・ベール(アルフレッド・ボーデン)
   スカーレット・ヨハンソン(オリヴィア)
   マイケル・ケイン(カッター)
   デヴィット・ボウイ(ニコラ・テスラ)
   パイパー・ペラーボ(ジュリア・マッカロー)
   アンディ・サーキス(アレー)

<ストーリー>
 19世紀末、ロンドン。派手なパフォーマンスで観るものを楽しませるグレート・ダントン(本名ロバート・アンジャー)と、地味だけど天才的なトリックを考えだすプロフェッサー(本名アルフレッド・ボーデン)は、互いに相手の実力を認め競い合っていた。しかし、アンジャーの妻が脱出マジックの失敗で亡くなってしまう。トリック中にほどけるように縄を結ばなければならなかったのを、ボーデンがほどけないように結んでしまったせいだと思ったアンジャーは、ボーデンに復讐を誓う。ボーデンもまた、自分を追いつめるアンジャーを憎むようになる。そして、ボーデンは舞台下で、アンジャーの死を目の当たりにし、殺人犯として逮捕されてしまった。無実を訴えるが死刑判決を受けたボーデンは、やがてそれはアンジャーが仕掛けた恐ろしいトリックのマジックだったのではないかと気付いた。。。

<感想>
 映画の日に観たので、ちょっと忘れかけてますが、思い出せる範囲で書きます。
 駆け引きやトリックがどんどんエスカレートしていって、最後はとてもおぞましいトリックでした。気持ちワル~!
 私が観たクリスチャン・ベールの今までの作品だと、とても個性的な役柄が多かったので、この映画もヒュー・ジャックマンとクリスチャン・ベールの配役が逆の方が良かった気がするのですが。。。クリスチャン・ベールがアンジャーを演じたら、もっと迫力やサイコっぽい感じがあって面白かったんじゃないかなーと思いました。けっしてヒュー・ジャックマンが悪いわけではなく、私が今までに観たクリスチャン・ベールの役柄から抱いた私のイメージで、そう思ってしまうだけなんですけどね。
 スカーレット・ヨハンソンが、今イチどちらの味方かわからない。その割には悪女というか二人の間で上手く立ち回ろうとするようなずる賢さが感じられなかった気がして、ちょっぴり残念でした。でもあれはあれでいいのかな???
 駆け引きやトリックなど、頭脳戦が好きな方は結構楽しめる映画だと思います。

ハードキャンディ

2007-04-16 15:28:26 | 映画・ハ
2005年

監督:デイヴィット・スレイド
出演:パトリック・ウィルソン(ジェフ)
   エレン・ペイジ(ヘイリー)

<ストーリー>
 好奇心旺盛な14才の少女ヘイリーと写真家のジェフは、インターネットのチャットで知り合い、何度かやりとりをかさねるうちに実際に会う約束をする。
 かわいい少女ヘイリーを一目で気に入ったジェフは、彼女を自宅へ連れて帰った。ジェフはヘイリーに飲み物を渡そうとするが、ヘイリーは自分でスクリュードライバーを作り、ジェフにも飲ませる。好奇心旺盛はヘイリーは、ジェフに写真を撮ってとねだり、音楽に合わせて体をくねらせ、わざとジェフを刺激する。しかし、次第にジェフの視界が歪み始め、彼は意識を失った。
 ジェフが意識を取り戻した時、椅子に座らされて手足を縛り付けられていた。。。

<感想>
 血が飛び散ったり、大きな効果音で脅かすわけではないのに、それ以上の恐怖感を感じました。ジワジワと精神的に追いつめられて行く恐怖感は、あの『SAW』と同じかも(SAWは血もいっぱい出てますが)。全編ほぼジェフとヘイリーのみで進行していくのに、これほどの緊迫感と恐怖感を感じさせる二人の演技がすばらしいです。特にこのヘイリー役の少女エレン・ペイジ、この映画の撮影当時は17才だったとか。とてもそんな年とは思えないような演技力です。あどけない顔をしてゾッとするようなセリフをサラッと言うから、余計に怖いっ!(><) 最後の「なんてね。」と呟くときの冷たい視線が、本当に怖かった!
 大きな効果音を使うわけでもないのに、日常にあるものを使って出す効果音も恐怖感を煽りますね~。特にディスポーサーのシーンはゾゾ~っとしました。
 これもシリーズ化しようと思えば出来る終わり方をしているのですが、その後のヘイリーを観たいような観たくないような。。。(^^;;複雑だわ~。

パヒューム~ある殺し屋の物語~

2007-04-11 15:53:41 | 映画・ハ
2006年(ドイツ・フランス・スペイン)

監督:トム・ティクヴァ
出演:ベン・ウィショー(ジャン=バティスト・グルヌイユ)
   ダスティン・ホフマン(バルディーニ)
   アラン・リックマン(リシ)
   レイチェル・ハード=ウッド(ローラ)

<ストーリー>
 1738年、悪臭に満ちた魚市場で、魚屋の女が店の奥で男の子を産み落とした。死産と思われ放置しておいたが、赤ん坊が泣き出し、母親は子殺しの罪で絞首刑にされる。ジャン=バティスト・グルヌイユと名付けられた赤ん坊は、育児所に引き取られるが、超人的な嗅覚を持つグルヌイユを他の子供達は敬遠した。13才になった時、皮なめし職人に売り払われ、グルヌイユは黙々と働くようになる。ある日、パリの街中へ配達を命じられ、そこで初めて豊かな香りと出会った。様々な香りの中で特に強烈に惹き付ける香りに気付き、グルヌイユは夢中で追いかけ始める。。。

<感想>
 なんとも、不気味なお話。。。残虐なシーンがあるわけではないのだけれど、人の匂いに惹かれて、取り憑かれたようにその香りを追い求めるグルヌイユが、とっても不気味で怖いのに、目が離せませんでした。見る前は、もしかしたら寝ちゃうかも、なんて思っていたのですが、見始めたらスクリーンに釘付けになってしまいました。ストーリーも不気味だけど、グルヌイユ役のベン・ウィショーがこのおかしな天才役を見事に演じていると思います。ほとんどセリフはないのに、圧倒的な存在感でした。こんな人が本当にいたら、こわーい!
 ローラ役のレイチェル・ハード=ウッド、とてもかわいらしい顔立ちをしていて、裕福な家のお嬢様役がぴったりでした。この人、将来が楽しみ~♪
 話題になっている最後の方の裸のシーン、あれだけ大勢の人が裸になっているのに、不思議といやらしい雰囲気がなかったので、つい、見入ってしまいました。残虐な映像があるわけでもないのに充分怖いし、裸のシーンがあってもいやらしくはない。言葉では表現しきれない不思議な雰囲気のある映画でした。映像がいいということかな???

パパラッチ

2007-01-10 14:11:57 | 映画・ハ
2004年(米)

監督:ポール・アバスカル
製作:メル・ギブソン
出演:コール・ハウザー(ポー・ララミー)
   ロビン・タニー(アビー・ララミー)
   デニス・ファリーナ(バートン刑事)
   ダニエル・ボールドウィン(ウェンデル)
   トム・サイズモア(レックス)

>ストーリー
 アクション映画で一躍スターの仲間入りを果たしたポー・ララミー。愛する妻と最愛の一人息子ザックとともに大きな新居で新しい幸せな生活を送るようになる。しかし、成功の代償として、パパラッチの追い回されるようになった。全裸の盗撮写真。一歩外に出ればあちこちに潜むカメラマン達。ある日、ザックのサッカーの試合を観戦していてそれを写真に撮っているパパラッチを見つけ、抗議してもやめようとしないカメラマンを殴ってしまう。しかし、それはパパラッチ達の罠だった。おいしいゴシップネタを作り出すために、執拗に追いかけ回すパパラッチ達。
 深夜、家族を乗せてパーティーから帰宅途中のポーの車を取り囲むパパラッチ達の車から逃れようと急ブレーキをかけたポーだが、運悪く交差点の真ん中で止まってしまい、真横から別の車が突っ込んできて激しい衝突に意識を失ってしまう。その光景を写真に収めるパパラッチ達。
 やがてポーは病院で意識を取り戻したものの、妻のアビーは内蔵破裂。息子のザックは意識不明の重体に。。。

公式サイト↓
http://www.paparazzi-movie.jp/


>感想
 ほんとにこんなことしてるのー?と思う程、ヒドイ人達です。大けがをし、意識を失っている妻の服をはだけさせて写真に撮ったり、家の中まで侵入したり。これは明らかに犯罪です。今あちこちでスターを悩ませるパパラッチが問題になっていますが、これほど酷いなら法律で取り締まれるのでは???
 スターとパパラッチの現状を描いたにしては、後半はちょっと違うだろーとも思いましたが、こうでもしなければ家族を守れないのでしょうか。しかも警察は全然役立たず。。。
 ファンとしては街角で普通に歩いている写真などを見るとうれしいけど、こんなことまでされているのかと考えると、ほんと、気の毒です。

 この映画、メル・ギブソンも映っているらしいのですが、どこにいるのかわかりませんでした(^^;; 気がついた人、います?
 

ホテル・ルワンダ

2007-01-09 16:14:37 | 映画・ハ
2004年(南アフリカ・英・伊)

監督:テリー・ジョージ
出演:ドン・チードル(ポール・ルセサバギナ)
   ソフィー・オコネドー(タチアナ・ルセサバギナ)
   ホアキン・フェニックス(ジャック・ダグリッシュ)
   ニック・ノルティ(オリバー大佐)
   デズモンド・デュペ(デュペ)
   デイヴィット・オハラ(デイヴィット)

公式サイト↓
http://www.hotelrwanda.jp/


>感想
 とにかく観て欲しい! 心からそう思う映画です。
 最初に観た時はあまりの残虐さに、ドキドキしたりゾッとするばかりでした。2度3度と観ているうちにボロボロ泣いてしまい、しばらくは何も手に付きませんでした。これがたった13年前の出来事だなんて、言葉にできません。映画の中で、白人カメラマンのジャックが「世界の人々はあの映像を見て──“怖いね”と言うだけでディナーを続ける。」というセリフにいたたまれなくなりました。
 この映画の元になっているルワンダのフツ族大虐殺については公式HPにも載っているので、そちらを先に見てから映画を観た方がより状況が理解できると思います。
 ドン・チードルが演じるポール・ルセサバギナという人は、始めは自分の家族を救いたい一心だったけど、虐殺されている人々を見ているうちに避難してきた人々をどんどん匿うようになっていく。彼は筋肉隆々のたくましい男性ではないし、ハイテクを駆使して知略を巡らせる人でもない。ごく普通のよく働く良き夫良き父親。そんなポールを演じるドン・チードルの上手いこと。いたたまれない表情や絶望的な表情は、本当にポール・ルセサバギナになりきっている気がしました。特に彼に名を聞く兵士に向かって「ポール・ルセサバギナ」と怒りと誇りを込めて名乗るシーンが印象的でした。タチアナ役のソフィー・オコネドーの怯えた演技もすごく上手かったし、カメラマンのジャックを演じるホアキン・フェニックスの言葉も、心からの言葉に聞こえました。最後にデュペがポールにお礼を言うシーンも印象深かったです。もしかしたらデュペもツチ族だったのでしょうか?

 「シンドラーのリスト」も素晴らしい映画だったけど、「ホテル・ルワンダ」も同じくらい素晴らしい映画だと思います。

ブロークバックマウンテン

2007-01-09 15:08:12 | 映画・ハ
2005年

監督:アン・リー
出演:ヒース・レジャー(イニス・デル・マー)
   ジェイク・ギレンホール(ジャック・ツイスト)
   アン・ハサウェイ(ラリーン・ニューサム)
   ミシェル・ウィリアムズ(アルマ)

公式サイト↓
http://www.wisepolicy.com/brokebackmountain/


>ストーリー
 1963年、ワイオミングでブロークバック・マウンテンの農牧場に雇われ、イニスとジャックは出会った。美しく厳しい大自然の中で仕事をするうち、意気投合し、やがて想いは友情から愛情へと変わっていく。しかし、まだ同性愛は世間から白い目で見られていた時代。仕事を終えた二人はそのまま別れを告げ、それぞれの帰るべき場所へと戻って行った。その後すぐイニスは婚約者のアルマと結婚をし、二人の娘を授かり、貧しいながらも幸せな結婚生活を送るようになる。しかし、ジャックは定職につかず、ロデオで日銭を稼いで暮らしていた。そしてそこで出会った大金持ちの娘ラリーンと結婚をし、息子を授かった。
 4年後、イニスの元に、ジャックから会いに行くというハガキが届き、二人の愛情は再燃する。。。

>感想
 この映画を好きな方、ごめんなさい。先に謝っておきます。
 私は、めちゃめちゃムカついたぞ~~~~~!!!
 深く愛し合っているなら、同性でも異性でもいいです。でも1963年という時代、まだ同性愛が世間に受け入れられていないという事から、それを隠して女性と結婚するのも仕方ない事でしょう。
 でもね、この、ジャックは何!? ラリーンだけでなく、他の人とも浮気してるじゃん! こんなの許せなーい!
 私から見て、どちらかと言えばイニスよりジャックの方が恵まれた生活をしているように見えるし、結婚生活だってマシな気がする。なのに浮気しまくり!? 酷いじゃない。こんなのイニスがかわいそうだ~~~!(怒)
 ジャックとイニス、どう見てもイニスの方が生き方が純粋な故に不器用。だから上手くごまかす事も出来なくて、アルマにバレちゃうし、離婚されてからつきあった女性とも上手く行かないし。。。でも断然イニスびいきの私としては、見ていてかわいそうだった。だからジャックがムカつく~~~! 鍵付きの鋼鉄パンツをはかせてやりた~い!

 というわけで、めっちゃ腹立つ映画でした!

 でもイニスの「俺の子供がほしくないなら、もうお前とは寝ない」というセリフにカッコイ~!と感激♪ このシーン、好き♪(←だからイニスびいきなのかも)

プラダを着た悪魔

2007-01-05 11:47:00 | 映画・ハ
2005年

監督:デビット・フランケル
出演:アン・ハサウェイ(アンドレア・サックス)
   メリル・ストリープ(ミランダ・プリーストリー)
   スタンリー・トゥッチ(ナイジェル)
   エミリー・ブラント(エミリー)
   サイモン・ベイカー(クリスチャン・トンプソン)

詳しい内容はこちら。公式サイト↓
http://movies.foxjapan.com/devilwearsprada/

>感想
 これは面白い!同じ働く女性として共感する部分もあるし、仕事がファッション誌ということもあって華やか♪ 監督が男性というのが意外な気がしました。それくらい女性向けの映画だと思う。いえ、勿論男性が見ても面白いと思いますけど。

 ジャーナリストを目指してNYに来たアンディ。でも何故か貰えた仕事は、彼女には全く興味のないファッション雑誌ランウェイのカリスマ編集長ミランダのアシスタント。多くの女性が憧れる仕事だと言われたものの、与えられる仕事は無理難題ばかり。ハリケーンのさなかに家に帰るための飛行機を手配しろだの、未発売のハリーポッターの原稿を手に入れろだの(←これが一番笑えた!)。このとんでもないワガママ鬼上司を演じるメリル・ストリープの上手いこと!さすが、アカデミー賞女優!それに負けじと奮闘するアンドレア役、アン・ハサウェイも素晴らしいです。特に野暮ったい女性から、モデルのように綺麗に変身するシーンが印象的♪ 衣装も華やかだけど、彼女の目鼻顔立ちがまた映えるんだなー!始めは上司の無理難題に怒ってばかりいたアンドレアが、ナイジェルの助言で次第に変わっていくのは見物でした。もともと優秀なアンドレアは仕事になれてくれば、ミランダの無理難題も上手くこなしていくようになる。そして遂に第一アシスタントに!この辺は仕事の能力をきちんと評価されているという部分で、同じ働く女性にとってはとても嬉しい&羨ましい展開だと思う。勿論その成功の影には泣いている人もいるのだけれど、それをどう受け止めるかは本人次第だし、上司の期待に応えればきちんと評価されるという事を目の前で見せて貰ったのだから、それを励みにする事も出来ると思う。だから私は泣いているエミリーより、頑張っているアンドレアを応援しちゃいました。必死に頑張って得た成功だから、舞い上がってしまうのも理解できるし、ファッション誌の世界にいれば、その世界に染まっていくのは当然だと思う。っていうかそうならなければ、そこで生き残れませんよね。それでも自分のやりたかった事と違うと気付いて辞めるアンドレアの潔さ。この辺も好きですねー♪
 アンドレアを助けるナイジェルもステキ。裏切られても、また次がある、と前向きで良い人♪

 物語も面白いし、華やかで楽しい映画でした♪

フライトプラン

2006-12-18 17:05:51 | 映画・ハ
2005年(米)

監督;ロベルト・シュヴェンケ
出演:ジョディ・フォスター(カイル・ブラット)
   ショーン・ビーン(リッチ機長)
   ピーター・サースガード(エアマーシャル・カーソン)
   エリカ・クリステンセン(フィオナ)
   ケイト・ビーハン(ステファニー)
   マーリーン・ローストン(ジュリア・ブラット)

>ストーリー
 突然の夫の自殺。哀しみにうちひしがれた航空機設計士のカイルは6才の娘ジュリアと帰国するためニューヨーク行きの飛行機に乗った。その飛行機はカイルモ設計に携わった最新型エアジェットだった。離陸後、披露のため熟睡してしまったカイルが3時間後に目覚めたとき、ジュリアの姿はなく、いつも持ち歩くクマのぬいぐるみが毛布の下に置き去りになっていた。カイルは広い機内を探して回るが、ジュリアの姿はどこにもなく、見た人すらいなかった。乗務員にも協力を求め、機内は徐々に騒がしくなっていく。が、しかしその後、ベルリンに問い合わせた機長から、ジュリアは6日前に死んだと聞かされて。。。

>感想(ネタバレあり)
 航空会社関係者からボイコットされると言う曰く付きの映画。
 もし私がこの飛行機の乗客の1人だったとして、いくら娘のためとはいえ、この母親、ちょっと許せないかも。。。だって、飛行中に天井から酸素マスクが落ちてきたら、そりゃーびっくりします。怖いです。娘のためといえど、すんなり許せる事ではない気がするわ。。。「すごい母親だ。。。」と彼女を見てつぶやいた乗客がいましたが、私だったら「とんでもない奴だ。。。」と言っちゃったかもー(^^;;
 広いとはいえ、密閉された機内で小さな子供の存在を誰も気に留めていない、覚えてもいないというのには少し無理が有るような気がしたのですが、そんなものなのでしょうか? 
 ただ、ハイジャックとしては意表をついた方法だなと思いました。このやり方なら、機長と当事者以外の人間には知られずにハイジャックし、お金を手に入れる事ができるし、逃げるのも簡単に出来そうな気がする。。。勿論成功すればの話しだけど。しかもCMで観た時は、彼はきっと味方だろうと思っていた人が犯人だったので、私としては予想外の展開。そういう部分は面白いなと思いました。

ビハインド・ザ・レッド・ドア

2006-12-18 15:45:40 | 映画・ハ
2002年(米?)

監督:マティア・カレル
出演:キーファー・サザーランド(ロイ)
   キラ・セジウィック(ナタリー)

>ストーリー
 カメラマンをしているナタリーは、ある日親友の紹介で引き受けた仕事先に行く。そこには10年も疎遠になっていた兄のロイがいた。ロイの傲慢で威圧的な態度を嫌って早々に帰ろうとするナタリーを、何かと理由を付けては引き止めるロイ。やがてナタリーはロイが病気でもう命が長くない事を知り。。。

>感想
 地味な映画ですが、とても深い兄弟愛を丁寧に描いている作品だと思います。仕事ではビシッとスーツを着こなし、優秀な実業家。でも実はゲイでHIVに感染し、死に直面しているロイ。傲慢で威圧的だけれど、本当は繊細で妹思いの優しい兄。始めはロイの態度に腹を立てていたナタリーも、徐々に心を開いていく。世話をしていても、やはり兄は兄。人生の先輩であり、幼い頃から面倒を見て、色々教えてくれた人。そして死に直面しながらも、母の死がトラウマとなり今も独りでいる妹を心配して、パートナーを持つようにすすめるシーンにはジンとくるものがありました。
 今だとキーファー・サザーランドといえば「24」のジャック・バウアーのイメージが浮かびますが、昔からいろんな役をこなし、独特の演技で光ってますよね♪この映画のロイは彼が今まで演じた中では地味な役柄のような気がしますが、プライドは高いけど深い愛情を見せる素敵なお兄さんでした。

ポストマン

2006-10-16 15:31:50 | 映画・ハ
1997年(米)

監督:ケビン・コスナー
出演:ケビン・コスナー(ポストマン)
   ウィル・パットン(ジェネラル)
   ラレンズ・テイト(フォード・リンカーン・マーキュリー)
   オリビア・ウィリアムズ(アディ)


>ストーリー
 西暦2013年、大規模な世界戦争の後の世界。無政府状態となったアメリカで生き残った人々は高い壁に囲まれた集落を作り、ホルニストと呼ばれる荒くれ者の集団から身を守りながら暮らしていた。その集落から集落を渡り歩くように旅をしながら馬と一緒に芝居を見せる男が、一つの集落を訪れた時、運悪くホルニストに捕まってしまう。男はホルニストから脱走した後、雨宿りをした車の中で、既に白骨化した死体と手紙の束を見つけた。そして男は戦争前に存在した郵便配達人ポストマンと名乗り、パインヴューという集落を訪れ、そこにいた目の見えない女性に手紙を届ける代わりに食事と宿を頼む。集落の人々は彼を歓迎し、新政府発足の話しを信じて喜びに満ちあふれた。。。。


>感想
 この映画、今イチヒットしませんでしたけど、私は好きです。世界規模の戦争後の荒廃した世界とか、未来なのに過去を遡ってしまったような服装や文明とか、設定はベタな気もしますが、その世界を救うのが郵便配達人というのがいいと思う♪ 戦争によって切れてしまった人々のつながりを、郵便を届ける事で手紙に託した想いを届け、人々がまたつながっていく。手紙というのは人の想いがつまったものだから、それを届けるというのが悪者と戦うよりも重要な事に思えました。約3時間ある映画なのでちょっと長いなーという気はするのですが、その分、恋や人々の気持ちがきちんと描写されているので、ホラ話しから始めたポストマンが本物のポストマン=英雄へと変わっていくのも無理がない。アディとポストマンが結ばれるところは、かなり強引な設定でしたけど、その後の二人を見ているとそこは目をつぶろうという気になってしまう。このアディもポストマンが変わっていく重要な役割を果たす素敵な女性でした♪ 夢や希望を持てない若者達が、ポストマンに賛同し、彼を真似て新たなポストマンが次々に誕生していく。ポストマンが増えれば増える程、届けられる手紙も増えて、人々の交流も多くなる。想いを運ぶ事で、世界は変わっていく。そこがとても素敵だなと思える映画でした。