暇人のお気楽日記

ほぼ、観た映画の感想、たまに日常の諸々。

今年の最後に

2008-12-31 16:17:21 | ペット
爆睡中のクーちゃんでした。
犬にあるまじきこの寝姿を公開しつつ・・・

今年は途中から某アイドルにハマッてしまって、あまり更新できませんでしたが、来年はどうかなー?しばらくこのまま熱が冷め無そうですが、それなりに映画も見て行きたいと思っております。
こんな私を見捨てないでくださいませ~

ネコナデ

2008-12-24 15:59:15 | 映画・ナ
2008年(日)

監督:大森美香
出演:大杉蓮(鬼塚太郎)
   青山倫子
   黒川芽衣
   もたいまさこ
   原日出子
   鶴見信吾


<ストーリー>
 大手企業の人事部長・鬼塚太郎は、会社では社長の命令のもと、冷酷にリストラを実行する鬼部長。家では日本のお父さんを絵に描いたような厳格な父親。でも本当は陰で胃痛に悩まされていた。そんなある日、鬼塚は一匹の子猫に出会う。愛らしい目で見つめられて、思わず抱き上げてしまった鬼塚。小さな動物特有の愛らしさで、一度抱いたらもう手放せない。家に連れ帰ったものの、子供にペットはダメだと言っている手前、捨て猫を拾ったとは言い出せず、会社の寮として借りているウィークリーマンションの一室でこっそり世話を始めるが。。。

<感想>
 HPで以前見つけまして、この子猫のあまりのかわいさに、観たい観たいと思っていた作品。内容はあらすじを見ただけで分かっちゃうストーリーですが、子猫のかわいらしい映像が観たくて、それだけの為に借りて観ました。・・・が、どちらかというと子猫に萌えてる大杉連の映像ばかりだったような・・・ なんか、期待していたのとはちょっと違ったな・・・。う~ん。。。
 まあ、でも、いかにも日本のお父さんという雰囲気の大杉蓮が、子猫の為に会社の寮を勝手に使っちゃったり、会社の商品を私物化しちゃったり、果ては子猫にお友達を作ってやろうとわざわざネットで探してもう一匹買ってきちゃったりするのが可笑しかったです。これはこの役が大杉蓮だから面白いんだろうな。見た目の整った俳優さんだとしらけちゃう。
 そして鬼塚の妻役には、これまたいかにも日本のお母さんという感じの原日出子。ふわっとやわらかい雰囲気で、怖いお父さんのいる家の雰囲気を和ませる。この人のこのやわらかい女性らしい雰囲気が好きです。こういう人、憧れちゃう。どんなに怖い顔していても、私の目はごまかせないわよ、って感じでいつも包み込むように夫を支えているのがステキ 鬼塚が勝手に会社をやめてしまっても、それを許して一緒に生きていこうとするんだろうな。
 
 期待したほどかわいい猫の映像は少なかったけど、ほのぼのとした映画でした。

クローバーフィールド

2008-12-24 15:22:47 | 映画・カ
2008年(米)

監督:マット・リーブス
出演:マイク・ヴォーゲル
   ブレイク・ライヴリー
   リジー・キャプラン
   マイケル・スタール=デヴィッド
   オデット・ユーストマン


<ストーリー>
 舞台はニューヨーク。東京へ転勤になるロブの為に開かれたパーティーの最中に、突然爆音が響き、ドーンという衝撃を感じる。外へ出てみると、自由の女神の頭部が道に転がっていてた。爆音はさらに続き、人々は慌てふためいて逃げ始め、ニューヨークの街は一気に混乱していく。どこへ逃げればいいのか、何が起こっているのか、誰にも分からないまま・・・。

<感想>
 ・・・なんだ、こりゃ?



 すいません。この映画を好きな方、ここから先は読まないでください。
 私はこういうタイプの映画、ダメです。だったら見るのをやめときゃ良いのに、レンタルに沢山並んでいると、つい手に取っちゃうのよね。。。
 もう見る前から何となく他の人に聞いた話でなんとなくオチはわかっちゃったんですよね。だから別に驚きもしないし、ああ、またか、という感じでした。それならそれでいいのですが、問題はやっぱりこの映画の撮り方かな。手持ちカメラで、というのが流行っているんですかね?リアルな効果を狙っているのは分かるのですが、映画全編がそうだと観ている方は疲れちゃう。画面がずっと揺れているし、しかもこの映画は素人が撮ったホームビデオ風に仕上げているので、映像があちこちに動いて静止画像が少ないからなんだか良く分からないシーンが多いし、人の顔が切れていたり、画的に綺麗に収まっていないシーンが多すぎる。勿論ホームビデオ風に仕上げる為の演出だからですが、全編それだと観ているほうは疲れるし、誰に感情移入していいのか分からず、映画に入り込めませんでした。結局最初から最後までボ~っと映像を眺めている感じ。ラストも中途半端に終わっちゃうし。。。いっそのこと、廃墟になったニューヨークの街中を、謎のアレが闊歩している映像が最後にあった方が面白かった気がします。「えーっ!? 人類滅亡しちゃったのっ!?」ってね。そんなオチが欲しくなるくらい、何もかもが中途半端な描き方だったな。

 この映画はリアルさにこだわりすぎて、逆にリアルさも恐怖感も無くなっちゃったって感じ。っていうか、リアルに描きたいなら、謎のアレより、大津波や大地震の方がありそうで、もっと映画の中に入り込めたんじゃないかと思う。。。 


ブラックサイト

2008-12-05 16:24:47 | 映画・ハ
2008年(米)

監督:グレゴリー・ホブリット
出演:ダイアン・レイン(ジェニファー・マーシュ)
  ビリー・バーク(エリック・ポックス刑事)
   コリン・ハンクス(グリフィン・ダウド)
   ジョセフ・クロス(オーウェン)

<ストーリー>
 舞台はオレゴン州ポートランド。ネット犯罪専門のFBI捜査官ジェニファーのもとに捜査依頼が届いたサイト「kill with me」。それはWebサイト上で殺人の映像をライブ中継するというものだった。アクセス者数に応じて殺人機器が作動し、増えれば増えるほど死期を早めてしまうというもの。噂が広まり、好奇心でアクセスする人間が爆発的に増えていく。アクセスする人々に罪悪感を感じさせず、人を殺させていくシリアル・キラーにジェニファー達はなす術も無く、やがてジェニファーやFBI捜査官達にも魔の手が忍び寄る。。。。

<感想>
 ただのサスペンスと思って軽い気持で観たら、思いがけないほど現代社会の問題を鋭くついてくる作品でした。インターネットやテレビなど、今は生活に欠かせないものでありながら、その画面に映るものをただの映像としてしかとらえる事のできない視聴者達。映像を配信する側も視聴率をとることしか頭に無い。その映像を公開され、衝撃映像としてネット上でおもしろおかしく配信され続けることで、2重3重に傷ついていく人がいるということを、誰も考えない。人のモラルを強烈なインパクトで問いかけてきて、観た後は映画の内容よりも映画が持つこのテーマについて考えずにはいられませんでした。

ここからはネタバラしありです。未見の方は先に映画をみてくださいませ。
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始めは猫の虐待映像。エスカレートしていく事を警戒してジェニファーがサイトを調べてみたところ、削除してもすぐに別のアドレスに現れる。まるでネットの中をするすると逃げていくようなこのサイトを捕まえる事が出来ない。なす術も無く観ていると次に現れたのは見知らぬ男。すぐに彼が誰かという事は判明するのだけど、ジェニファー達がみている画面の中でアクセス数が増え、被害者は苦しみながら死んでいった。それがまた人の好奇心をおあり爆発的にアクセス数が増えていき、犠牲者の死期がどんどん早まってしまう。こんな恐ろしい設定をよく考えたなと感心してしまうほど、人の心理を利用した或る意味見事な犯罪なのかしら。勿論、絶対許される事ではありませんけど。犯人の魔の手はやがてFBI捜査官達にも及ぶわけだけれど、なぜ、彼らが狙われたのかとか、なぜ、こんな犯罪がおこっているのか、ということが明らかになると、単純にこの犯人だけを悪と決めつける事が出来ない気がしました。
 妻を失ったショックから鬱病になり自殺してしまった父親の映像をテレビやネットで衝撃映像として繰り返し流される。繊細な少年の心にどれほどの痛みを与えたことか。そしてそれが彼を恐ろしいシリアルキラーへと変貌させてしまった。捕まれば死刑。それを覚悟の上で始めた恐ろしい連続殺人は、彼の父親の死を辱めたメディアやネット、そして人の好奇心を皮肉った方法で実行されていく。彼のしたことは絶対に許される事ではないけれど、死を覚悟の上で実行していくこの殺人計画は、強烈なインパクトを持って、人々に現代社会の問題を訴えかけていく。それはこの映画を観ていることにさえ罪悪感を感じてしまうほど、伝わってくるものがありました。「いずれ死刑もテレビで放送されるようになる」という言葉にはぞっとするものを感じます。
 ラストのジェニファーと犯人の対決は、ジェニファーがとてもかっこ良く描かれていますが、これで万事解決とはとても思えませんでした。これほど強いインパクトを持ってテーマを訴えかけてくる映画は少ないんじゃないかな。
 サスペンスのものの娯楽映画としてみても面白いし、観た後考えさせられるものがあり、期待した以上に出来のいい映画だったと思います。