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性的マイノリティの活動に資金提供したいと余命僅かな中東人 (1)

2010年08月15日 05時04分49秒 | weblog
今月の初め頃のこと。
私が加入している、あるアメリカのゲイサイトの私のinboxに、ひとつの長いメッセージ。
アメリカやヨーロッパ、あるいはアジアの国から、サイトの私のプロフィールを見て、時たまメッセージは送られてくる。だが、この時の、この人物のメッセージは普通のものではなかった。
というのも、このここにはその出身国は書かないけれども、中東のある国の人である彼が、前立腺や食道のガンで医者には、残りわずかな命と言われているというようなことが書かれていて、今の彼の心境、そしてなにか人の役に立つことをしたいという考えから、自分のファンドの金を、そのために使ってもらうための働きかけをあちこちにやっているところなのだという。うまくいかない国の場合もあるけれども、日本での性的なマイノリティ。ゲイ、レズビアン、トランスジェンダー、そうしたマイノリティの活動のために私のファンドマネーを使ってもらいたいと考えている。そのためのことを、あなたにやってもらえないだろうか、という内容。

中東の大金持ち、という印象。
ともかく、自分には残されている時間がない、ということを強調している。急がないといけないのだ、と。そうしたことを全く未知のこちらのような人間にいきなり言ってくるというのも、普通のことではないのではないかな。同じホモセクシュアルであると言っても。日本のその方面のことをリサーチできる専門家なりに依頼して、それを通して資金提供対象を選び、実行するというほうが、現実的なのではないかな? 私は思うのだけれども、あまりオープンにできないということもあるのかもしれない。彼はヨーロッパの病院にいるのだけれども、彼の国ではホモセクシュアルであることを知られるのは、死を意味するというようなことも、彼のメッセージ文にあったくらいだから。

私にやってもらいたいとは、そうした活動をしている団体、あるいはグループへの橋渡し、ということであるのだけれども、その場合に私に支払われる割合なども示されていた。どれほどの額になるのかは分からないものの、少なくはないということは分かるようであった。でも、そのような金のために彼の要望に、すぐに応ずると思われたくもない。メッセージ文を見れば、彼が真剣であることは分かる。出来るようであれば、その意思に応えてあげたいと思う。残り僅かな命の人、ということを思えば、そうしてあげるべきだろう。でもまだ数カ月の時間はあるのではないだろうか? 私は推測して、すぐにかからなければいけないということでもない。許された時間の中で実現できれば良いことだろうと考えた。
だから、そのことには直接触れずに、当たり障りのない普通の返信メイルをしただけ。そんなやりとりをしている間に、彼の要望方面のことにも、触れていこうかと。そんなところだった。

そうしたこちらのメイルに対する、彼からの返信はなかった。ならば、このままやりとりは止めることにしようか? 思ったけれども、もう一度、短かなメイル。それに対して、2日ほどして、ヨーロッパの、彼が入院しているその国の彼の弁護士に至急連絡を取ってもらいたいという彼からの、メイル。今日彼と会ってあなたのことを話している。彼に連絡をしてくれれば資金を渡すまでの手順を、教えてくれることになっているから。そうした内容。
彼の私に対する関心は、ただ資金提供の相手探しに動いてくれるか否か。ということだけというわけだったんですね。
お金で人を思うように動かしてきた人間。そんなイメージを彼に対して抱かなくもなかったかな。中東の、金持ち。そういう人の、これまでの人生。そんなものを感じて。

(つづきは、次回)


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