ライラの冒険 黄金の羅針盤

原作は読みました。
でも結構前なので、記憶はあいまい・・・。
ただ黄金の羅針盤を読み終えた後、どうにもその続きを読む気になれずあとの2冊はまだ本棚です。
何だかこの世界に魅力を感じなかったんですもの。
でも映画を観たのはライラのイメージがぴったりだったから。
「ほら、見たでしょ？」的なちょっといじわるな表情に引かれました。

それで観てみると・・・やっぱりこの世界の魅力がさっぱり。
原作より面白くなっていることは少ないし好きな本ではなかったものの、予告を観た限りではよく出来ていそうだ！なんて思ったのは間違いだったみたい。
とにかく詰め込まなきゃ！って思うストーリーの運びに疲れてしまいました。
5分か10分ごとに変化するライラの大冒険には、かなり置いてけぼりを感じてしまいました。
常に動き回っていて、ストーリーに全く起伏がありません。
いろんなキャラクターが出てくるものも、あまり深く描かずちょっとストーリーに絡ませていましたー的な扱い。
これじゃあ浸る暇もありませんって。
スケールからいってもう少し長く作ってもいいんじゃないかなって思いました。
誰もが入り込みやすい世界をちゃんと作ってくれて映像もよかったし、原作を読んだときは「なぜにクマなのよ？」と思ったイオレクもなかなかよかった。
ダイモンの変化や消えてしまう瞬間、原作ではわかりづらかった「ダスト」のイメージも付きやすかったです。
どうにも見掛け倒しになってしまった映画でありました。
でも一番驚いたのはあの終わり方。
あいまいな記憶によれば原作だったらあの戦い後にまだ続くのに、あそこで切ってしまうとは！
まだこの後あるから・・・って油断してたらあっさり終わっちゃって。
これだけはすごい驚きました。
んでもこれじゃ続きが始まったときからすごいことになっちゃう・・・。
ってか果たして続編はあるのでしょうか？
いらないかもなと思っていたのですが、あのラストを観せられると作らなきゃダメでしょと思いたくなりました。

この映画で一番光っていたのは、ニコールのコールター夫人でした。
その冷たさや傲慢さがキラッキラッと輝いていましたもの。
ライラ役のダコダ・ブルー・リチャーズちゃんもなかなか♪
あのいじわるな表情がやっぱり可愛すぎ！
大きくならないうちに続編に入ってもらいたいけど・・・とりあえず続きを本棚から出してあげようと思います。