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プラトーン

2010-04-16 00:06:34 | ★★★★★★★★☆☆
監督 オリヴァー・ストーン
キャスト トム・ベレンジャー、ウィレム・デフォー、チャーリー・シーン、フォレスト・ウィッテカー、ジョン・C・マッギンレー、リチャード・エドソン、ケヴィン・ディロン、キース・デヴィッド、ジョニー・デップ
1986年 アメリカ、イギリス
ジャンル:戦争

【あらすじ】
1967年、激戦のベトナムに若い志願兵クリスがやってきた。少数民族や貧しい者たちからの徴兵に憤った彼は名門大学を中退してベトナム行きを志願したのだ。だが、いきなり最前線小隊『プラトーン』に配属された彼を待ちうけていたのは、想像を遥かに超えた過酷な戦争の現実だった。

【感想】
この作品を初めて見たときのインパクトからして二度目を見ることはないと思っていたが、ハイビジョンで放送されていたので思わず再鑑賞してしまった。

初めてきつい戦争映画を経験するということは、以降に鑑賞する同系作品の衝撃度を緩衝してくれるということでもある。その意味では私にとっての戦争映画の元祖である本作は特別な存在であると言ってもよい。

腐るほどあるベトナム戦争映画の中でも特に本作が高い評価を受けているのは説得力の高さであるのは間違いないです。監督のオリヴァー・ストーンは兵士としてベトナム戦争を経験している。この映画に登場するボブ・バーンズ軍曹とエリアス・グローディン軍曹もモデルとなる人物がいたそうです。そしてチャーリー・シーンが演じた青年こそがオリヴァー・ストーン本人なのは事実を聞かされる前から想像できた。話はこの青年の視点から描かれている。

恐怖の演出という面では「ディア・ハンター」におけるロシアンルーレットの方が優れていると思います、ただあれは実際にはありもしないことです。他と比べてしまうと本作は演出的に優れているという類の映画ではないです。ベトナム戦争の場で起こったことの凄惨さを生々しく描いたことこそが本作品の価値なのだと思う。理性を失った人間が何をするのかがこの映画を観ればよくわかる。反アメリカ的と評されることがあるのはこの部分によるもの。

そのため個人的にはラストの戦いの激しさよりも、アメリカ兵が証拠もないのにベトナム兵を匿っている可能性があるというだけで、村人を殺し村を焼き討ちにした場面の方がきつかったです。

結論としては衝撃を受けたのは事実であるが、内容的には「この映画が好きだ」と声を大にして宣言するような作品ではないのでこれくらいのお薦め度に落ち着かせておく。アメリカ万歳映画ではないので戦争映画としての間口は広いと思う。映画好きを名乗るのであればスルーは許されないでしょう。

お薦め度:★★★★★★★★☆☆

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