映画を見ながら株式投資

今の時代に起きていることを正しく認識し、自分なりの先見の明を持つ。

クリムゾン・タイド

2009-09-04 16:22:45 | ★★★★★★☆☆☆☆
監督 トニー・スコット
キャスト デンゼル・ワシントン、ジーン・ハックマン、ジョージ・ズンザ、ヴィゴ・モーテンセン、ジェームズ・ガンドルフィーニ、マット・クレイヴン、ライアン・フィリップ
1995年 アメリカ
ジャンル:アクション、サスペンス

【あらすじ】
冷戦後の国際情勢は、ロシアの反乱軍が核ミサイルを奪取し、米国と日本を攻撃するとの脅迫で再び緊迫。この事態に核兵器を搭載した米の原子力潜水艦アラバマが緊急出動した。艦長はたたき上げのラムジー大佐(ジーン・ハックマン)。副艦長は新任のエリート、ハンター少佐(デンゼル・ワシントン)。目的海域に達したアラバマは本国からの指令受信中に魚雷の攻撃を受け、通信が途絶える。指令の確認を優先とする副艦長と即時攻撃を主張する艦長は激しく対立し、艦内は緊張が走る・・・。

【感想】
当時、映画館で鑑賞して以来、実に十数年ぶりに再鑑賞しましたが、当時は全く感じなかった「それはおかしいんじゃないの?」と首を傾げたくなる場面が結構多かったですね。

もちろんデンゼル・ワシントンとジーン・ハックマンの対立による緊張感、盛り上がりは二人の演技の素晴らしさもあって申し分ありません。戦艦映画にハズレなしとの評判に嘘はないと思います。私も当時は面白い映画を観たと大満足でした。それを前提にあえて気になったことを書きます。

一つ目はラストで核ミサイルを止めたときにクルーが大はしゃぎをするシーン。そこまで核ミサイル発射に反対であったのなら、なぜ艦長と副艦長どちらの味方につくのかを選ぶ場面でほとんどが艦長を選んだのか?説得力がない。

次に艦長がそこまで核ミサイル発射にこだわる理由に解せないものがある。冒頭に日本に原爆を落としたのは賛成か?といういつものネタがあるのですが、その回答からすれば当然の選択なのでしょうが、それにしてもわざわざ相手に核ミサイルを打ち込む必要性が感じられないです。(*右寄りの人には極めて不快な映画かも知れません。)そのため副艦長の主張は「正しい」というよりは「当然」であると思えてきます。また戦艦に自分の飼い犬を連れて行く奴はいないでしょう。いくらキャラを印象づける手段とはいってもリアリティを犠牲にしてはいけない。

構図的には海軍一筋の艦長と新人の副艦長が通信手段が故障した戦艦の中で方針をめぐり対立するというものです。前半は敵戦艦との戦い、後半は味方内での分裂を中心に描いています。演出や役者の演技の素晴らしさで最後まで一気に見せてくれると思います。この辺りの出来については文句ありません。

よく同時期の戦艦ものとして「レッド・オクトーバーを追え!」と比べられることが多いですが、私個人的にはレッド・オクトーバーの方が先発である分、緊迫した海底での戦闘シーンのインパクトを享受できたので好みであると言えます。

とはいえ、共に名作として評価されており、甲乙つけ難い出来ですので、戦艦ものが好きなら見逃したら損をすると思います。

お薦め度:★★★★★★☆☆☆☆

クリムゾン・タイド [Blu-ray]

ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント

このアイテムの詳細を見る

最新の画像もっと見る