依頼人

監督 ジョエル・シューマカー
キャスト スーザン・サランドン、トミー・リー・ジョーンズ、ブラッド・レンフロ、メアリー＝ルイーズ・パーカー、アンソニー・ラパリア、Ｊ・Ｔ・ウォルシュ、アンソニー・エドワーズ、アンソニー・ヒールド
1994年　アメリカ
ジャンル：ドラマ

【あらすじ】
11歳のマーク少年は、偶然に、殺された上院議員の死体の隠し場所を知ってしまう。だがそのため、野心家の連邦検事とFBIの両方に追われることになる。マークは身を守るために、離婚歴のある女弁護士、レジーを雇う。たった1ドルで…。父親がいない家庭で、母親と幼い弟を守らなければならない少年マーク。離婚訴訟に負け、愛する子供を手放した過去をもつレジー。2人は依頼人と弁護士という立場を越えて、しだいに人間として対等に認めあう関係になっていく。

【感想】
スーザン・サランドン主演ということでお堅く重苦しいが完成度は高い内容を想像してしまうかもしれません。それだけに本作はシナリオの矛盾が気になってしまった。

少年の取った行動が理解できない。結果的には彼のしたことによって生活保護を勝ち取ったわけですが、感情に流されただけで、あまりにリスクの大きな行動だったと思う。現実には少年に手を貸して住居不法進入したことで弁護士資格剥奪でしょう。世の中そんなに甘くないです。

さらに死体の場所を聞き出した段階で、FBIと粘り強く交渉すればよかっただけなのに、わざわざ住居不法進入してまで確かめる必要なんてありません。それに場所さえわかれば、地面に埋まってようが探し出せるはずです。FBI馬鹿にされてますね。

サスペンスを鑑賞するにあたり、「そんな捻くれた見方をするな」と言われるのは十分わかっているつもりですが、それでも実力派の役者が出演しているサスペンスほど細かいことでも気になってしまうのは仕方がないことかもしれません。

主人公の正義感や過去に辛い過去を持っていることを引きずっている様子は素晴らしかったです。見所はこの部分ですね。

お薦め度：★★★★★☆☆☆☆☆

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