監督 ウォーリー・フィスター
キャスト ジョニー・デップ、レベッカ・ホール、ポール・ベタニー、キリアン・マーフィ、 ケイト・マーラ、コール・ハウザー、モーガン・フリーマン、クリフトン・コリンズ・Jr、 コリー・ハードリクト、ジョシュ・スチュワート、ルース・レインズ、ザンダー・バークレイ、ルーカス・ハース、セス・アドキンス
2014年 アメリカ、イギリス、中国
ジャンル:SF
【あらすじ】
人工知能が人間の知性を超える現象=“トランセンデンス”を開発研究する科学者ウィルは、ある日、反テクノロジーの過激派組織の凶弾に倒れる。死の間際、妻エヴリンはウィルの頭脳をスーパーコンピューターへインストール。彼の意識はコンピューター内で生かされ、ネットワークの力で軍事機密から個人情報まで地球上のあらゆる情報を手に入れてゆく。自我を持った超頭脳は、やがて人類の想像を遥かに超える進化をし始め…。
【感想】
ジョニー・デップが少し見ない間にえらいおっさんと化していた。まあ他人の外見をどうこういうのは自分も同じだってことなのかもしれませんけど。
ジョニー・デップ演じる科学者の頭脳がコンピューターにインストールされ、世界を混乱に陥れてゆくSFサスペンス。
この映画が描いている世界は人間の意識のデータ化ということで、余命わずかになった主人公が自分の肉体を捨ててデータとして生きていく。ありふれたテーマですが、自分の肉体を捨てるまでの工程については興味深く観ることができた。
しかしその後が悪い。
データと化した存在が死んだ人間を生き返らせたり、瀕死の人間を治療してしまう能力を持ってしまうのは完全に一線を越えてしまっている。SFであってもある程度のリアリティは残すべきであって、ここまでやってしまうと説得力に欠け、世界観そのものを否定したくなってしまいます。
肉体を捨てたことで残された精神は別の存在になってしまうと見せかけて、最後は愛の力で・・・(バレなので一応伏せる)と話自体はきれいにまとまっていたのですが、そこに至る過剰な演出のせいで話にのめり込めなかったというのが全体的な印象でした。 映像は美しかったです。
余談だがモーガン・フリーマンはこの人が出てくるだけでなんかあるだろうという警戒心が働いてしまうので結果として意外性を奪う形になっていると思います。後継者と呼べるような人はなかなか出てきませんね。
お薦め度:★★★★☆☆☆☆☆☆
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