ふつうの暮らしとリハビリテーションとケア

もし、障害を負ってしまったらどうするか?
今までの生活は??
暮らしを支えるリハビリテーションとケアを考えます。

言葉とケア

2007年05月30日 | ケアの話
先ほどから雷と断続的な激しい雨・・・
雷が落ちて、パソコンがダウンということがありませんように・・・(祈)

さて、最近なんだかショートステイご利用の方も、新規入所の方も、
認知症を抱える方が多くなってきたなあ・・・、と感じる。

認知症をかかえる方のケアは、ほんと職員にとって課題である。
業界全体にとっても課題であろう。

さて、介護職員は介護を生業。
利用者さんはなんとなくの介護しか知らない。

したがって、そこにはギャップが生まれやすい。
特に認知症を抱える方にとっての介護意識なんて、さらに薄い。

ということで、さらに工夫が必要。
「言葉がけ」もそうである。

先日、とある認知症を抱える方に対して、
ダイレクトに「パンツを変えましょう!そろそろ濡れてますから!」
なんて声かけをしている新人さん・・・(汗)

もちろん、「変えません!トイレなんか行きたくもありません!」
と返答される。

まぁ、当たり前でしょうなあ・・・
介護職が介護をやろうとするときに、
余りに直球を投げると、あっさり断られることが多い。

介護とは言いながら、普通に接することが必要。
この場合、私もその場に居合わせていて、助けを求めるまなざし・・・

上司として何とかせねば!という訳でもないが、変わって言葉をかける。
「あの~、Aさん、私トイレ行きますけど、一緒に行きません?」
「このお姉さん(職員)も行きたいそうですから、ついでに一緒に・・・」

ということで、トイレに行くことができました(汗)

パンツを変えたい!トイレに連れて行きたい!のは職員の都合。
言葉がけの中で、利用者さんの都合を作り出す必要があると思う。

お風呂を嫌がる方がおられた。
手で引っ張ろうが、順番が来たのでお風呂に!
なんて説明してもテコでも動かない。

んで、また助けを求められ(汗)、
一緒に並んで座り、
「今お風呂が沸いたそうなので、一緒に入ってすっきりしましょう・・・」
「パーと入って、気持ちよくなりましょう・・・」と声かけしてみると、
ご自分からお風呂へ歩いて向かわれた。
#一緒には入りませんでしたが(汗)

利用者さんに何かさせる、のではく、一緒に○○したい!
と伝えることが大事なのかなあ・・・と感じる今日この頃です。