司馬遼太郎の作品の中でいちばん好きなのが日露戦争を描いた「坂の上の雲」。これをNHKがドラマ化するという話を聞いてから、とても期待して放映を待っている。
先日メイキングが放送されて、そこで初めてキャストを知った。「なるほど」と思う見事な配役だった。
主役の秋山真之は本木雅弘。実力は言うまでもなく、背筋の伸びたところが軍人然としていてそれっぽい。ただ、身なりを気にしなかった真之と違って整いすぎていると思うが映像的には仕方ないところだろう。
秋山好古は阿部寛。メイキングの映像では良く似合っていた。これなら部下の制止も聞かずに敵弾に身をさらしたり、最前線で酒を飲んでいたりするのも様になるだろう。
正岡子規には香川照之。とても演技力のある俳優で「利家とまつ」では素晴らしい演技を見せてくれた。メイキングで正岡の晩年と思われる撮影の様子があったが、鬼気迫る演技だった。
第一回の放送は11月。最終話は2011年秋。楽しみだがまだまだ先の話だ。