まずはやはり高陞号事件の詳細から。
東郷が国際法に則って最終的に撃沈命令を出した経緯を表していた。加えて、その後英国人しか助けなかった事についても言及している。この事件でそこは日本にとって痛いところだ。
山本権兵衛、小村寿太郎らが初登場。石坂浩二の薩摩弁はうまい。いや、俺は薩摩の生まれではないのでよくわからないが、うまいように聞こえる。
旅順戦での秋山隊の戦闘の模様は、よく撮られていた。敵の位置がずいぶん近いように描写されていたが、あれは心理的描写を映像に表したものと好意的に解釈。ただし、最後に好古が馬を降りて兵員を助けていたのはマイナス点。そんなことより隊全体を指揮しなければ。
後々重要なポジションとなる乃木希典と伊地知幸介が初登場。乃木の方は司馬遼太郎のイメージよりさらに愚直そうな感じ。日露戦争旅順戦での描かれ方がひどくなりそうだ。
放映時間を半分過ぎたところでようやく真之登場。先週死亡フラグを立てていた水兵がまた派手に死亡フラグを立てて戦死w 悪いが笑ってしまう。演出過剰だと思うけど、最近はこうしないとだめなのかね?
その後、死んだ水兵を放置して部下に指示を出すところは良かった。指揮官はこうでなくては。
森本レオが登場したが、役はなんと役名無しのただの曹長。なんと贅沢な使い方だろう。清での略奪行為を描いていたが、はてこの頃にそういうことがあったのだろうか。少なくとも原作にそのシーンは無い。
その後に出てきた森鴎外は夏目漱石にしか見えんw
「日清開戦」が今回のタイトルだが、そのまま終戦。全体的な視点が無く局所戦しかないので、なぜ日本が勝ったのかわからない描写はいまいち。なにしろ戦闘の描写は日本が苦戦しているところばかりだったから、突然日本が勝ったと言われても、みたいな感じ。旅順もそうだ。おそらく、後の日露戦争時の旅順攻略戦を際立たせる演出と、あくまでも主役の3人を描こうという意図の表れであろう。