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山猫狙撃隊

Lictreの趣味の場所

「坂の上の雲」第13回「日本海海戦」

2011-12-29 | テレビ番組

 佐藤中佐の出番無かった(´・ω・`)。舘ひろしも出番なし。えー。

 少し時間を巻き戻すかと思っていたら、そのまま回頭の続きからだった。以後、丁字戦法の説明があるのみで砲撃戦の描写ばかり。
 ロシア兵が「何だあの爆発は」と言う。下瀬火薬の威力だ。ロシア艦隊は艦も海も燃えていく。
 ロジェストウェンスキーが負傷し、指揮権はネボガトフへ。と、ナレーションが入って艦隊戦が終了。え、ここで終わり? 第二艦隊の活躍とかないし。マジかよ。

 海軍省での描写を挟んで、翌日ネボガドフ艦隊との戦い。ネボガトフ艦隊は白旗を揚げるが、聨合艦隊にボコボコにされる。機関を止めていなかったからだ。このあたり、前に東郷が民間船を撃沈した話が伏線になっているのだが、2年前の伏線かぁw

 あとはエピローグ。その後の真之が描かれていて良かった。坊さんになると言うとことか釣りをしているところとか。

 日本海海戦の場面はかなり画面を作りこんでいて良かった。砲撃指示の黒板とかいい感じ。これからNHKで日露戦争の話が出るたびにこの映像が使われるだろう。ただ、全体的な戦いの流れが「丁字戦法で撃破しました」で終わってて残念。

 ついにこれで坂の上の雲が終わってしまった。語ってほしいところはまだまだあったので全13回はやはり少ない。しかし、まずは映像化してくれて本当に嬉しい。司馬遼太郎の原作に沿いつつ、最新の考証も入れつつ、余計な場面も入れつつ。脚本家も自殺しちゃうし色々大変だったろうと思う。だが、これで現代では知名度の低い日露戦争がまた少し注目されたかもしれない。作品中でも言っていた通り、白人優勢の時代を終わらせた意味で歴史的な世界の転換点なのでとても大事なところだ。
 不満点はもちろんあるが、まずは面白かったと言いたい。良かった。


「坂の上の雲」第12回「敵艦見ゆ」

2011-12-22 | テレビ番組

戦は東郷らがすっとじゃ。

 東郷たち聯合艦隊首脳はいったん帰港し、宮中へ参内。明治天皇の問に力強く答える東郷。明治天皇の役者さんは雰囲気が出てていいな。
 その後、真之は自宅へ。ここでもバルチック艦隊について聞かれる。母親の年を取った演技がまた良い。

 好古は未だお仕事中。永沼挺身隊を送り出す。「頼むぞ、頼むぞ」と繰り返す。進んでいる最中、右下に地図が出ているのがとても良かった。
 永沼は途中でロシア軍の大規模偵察を見て、大作戦の予兆ありと報告を送る。好古がそれを総司令部に伝えるが、児玉らによって黙殺される。「決戦は春じゃな」じゃねーよ。それゆえ、黒溝台会戦で奇襲を受ける形となり、苦境に立たされる。総司令部が慌ただしくなっているなか、乃木が到着。厄介者扱いされている空気がなかなか。
 好古は馬を隠し、陣地で防御するという騎兵としての戦い方を捨てて防戦に専念する。なんとか防ぎきるものの、後に来た参謀に苦言を呈する。「こんなことがあってはいかんのじゃ」

 今度は日本軍が主導権を取る。「本作戦は、今戦役の関ヶ原ならん」と大山の訓示を受け、作戦開始。ロシアの大軍をそれより少ない数の日本が包囲するという無茶な作戦。
 左翼の第三軍が日本の主力と思われたせいで乃木さんまた苦労を強いられる。援軍を要請するが松川参謀に「第三軍に多くを期待しておらんのだ」とひどい扱い。
 クロパトキンが日本軍の数を見誤ったこともあり、撤退を開始。ロシア軍としてはまだまだ余力があるのだが、これで国際的にはロシアの負けと見られた。日本に追撃する余力は無し。これで陸軍の戦いは終わる。

 聯合艦隊はひたすらバルチック艦隊を待つ。気が立っている参謀たちのやりとりが状況を説明していて良かった。真之もそのうちの一人にしかすぎない。史実でも作戦を立てるまでは輝いていたが、その後の状況判断では精彩を欠く。父親の回想シーンが効果的に使われていた。
 そんななか、悠然と構えているのは東郷。参謀たちの作戦には異を唱えないが、意見を求められると対馬と断言する。この時に東郷の名将としての名が確定した。

 そしていよいよ信濃丸から「敵艦見ゆ」との報告。真之は踊って喜ぶ。
 ここで今回は終了かと思ったが、戦闘準備、Z旗掲揚、東郷ターンまでやった。とても盛り上がるところなので何も文句は無い。映像も良く、NHKの本気を見た。たぶん次回の冒頭も同じところからやるだろう。佐藤中佐の出番が楽しみ。


「坂の上の雲」第11回「二〇三高地」

2011-12-15 | テレビ番組

そこから旅順港は見えるか 

 戦闘シーンの連続で、とても迫力のある回だった。

 第三回総攻撃開始。第一回は夏だったけど、もう雪が積もっている。乃木の静かな演技がとても良い。中村少将の白襷隊も登場。

  白襷隊壊滅の報を受け、乃木が攻撃正面を二〇三高地に転向することを決意する。ここの伊地知の演技がまた良い。自分の意見とは違っても司令官の言う通りに知恵を絞るのが参謀の役目。前回といい、今回といい、原作と史実をうまく混ぜているところが良い。

 二〇三高地には第七師団が到着。大迫中将のセリフが泣ける。
 「あん二〇三高地、おいたちがみんな死んだら、何とか取れるじゃろかいなぁ」

 二〇三高地を占拠するも、増援が出せずに奪還される。頂上で増援を待つ兵たちの悲壮感が半端ない。奪還の報告を聞いた児玉が激怒。関東地方に地震が起きるくらい激怒。ってかいいかげんテロップ消せるように設定できないかな。邪魔すぎ。
 そしてついに児玉が第三軍司令部に到着。参謀たちを前に怒るところがさすがの迫力。素晴らしい。
 その後の児玉と乃木の会話が今回の見せ場のひとつ。司令官にとって戦場で指揮権を取られる辛さ、息子を含む多数の将兵を失ったことの辛さ、大損害を出してなお目標を達せない辛さなどが乃木の表情に全部出ていた。もちろん児玉の演技も素晴らしい。乃木と共に死のうという決意が全身から出ていた。

 二〇三攻略開始。猛烈な砲撃が気分を高揚させる。総攻撃での生々しい白兵戦がまた良い。この数年後の第一次世界大戦での最強の武器はスコップと呼ばれてたしね。
 準備砲撃から白兵戦、そして「そこから旅順港は見えるか!」と児玉のセリフまで最高の流れだった。

 「愛する人のために」とかいう陳腐なテーマに堕すること無く、真正面から戦争を描いてくれて良かった。映像の迫力も充分で、近年稀に見る出来のドラマだ。あと2回、この調子でいってくれるのだろう。奉天会戦、そして日本海海戦、実に楽しみだ。


「坂の上の雲」第10回「旅順総攻撃」

2011-12-13 | テレビ番組

 待ってました。待ってたけどうっかり録画を忘れたので再放送で観た。なので今頃第10回の感想。

 サブタイトルの通り、内容は戦いばっかり。うむ、これが見たかった。第8回までで戦争に至る経緯は充分説明したので、あとは戦うのみ。
 まずは高橋是清の資金調達。金がなければ戦はできん。後にシフが出てくる場面と合わせ、出番は短いながら良く描いている。

 海軍からの要請に基づき、陸軍では第三軍が編成されて旅順攻略に向かう。司令官は乃木。参謀長は伊地知。司馬史観では徹底的に叩かれる二人だが、このドラマではそうでもなかった。第三軍では第三軍の理屈があったことを伺わせる。特に終盤の乃木と大山の会話にそれが現れている。乃木の役者さんは知らない人だけど、とても良い雰囲気を出している。
 一般将兵が待機しているところには蓮の花が咲いている。これは泣ける(;_;)

 一方、海軍の黄海海戦はバッサリ省略。「聯合艦隊の作戦は失敗に終わった」とナレーションされて思わず「おぉい!」と突っ込んだ。真之の「突っかかってくる。敵は必ず突っかかってくる」という読みが大外れ。

 そして旅順では第一回総攻撃。強固な要塞の前に日本軍将兵がバタバタ倒れていく。特に機関銃。榴散弾の描写も良かった。実際にはあんなふうに見えないと思うが怖いのはわかる。
 第三軍は大損害を出して攻撃中止。それを聞いた真之ブチキレ。直談判に行くと息巻くも、加藤に「敵をみすみす取り逃がした我らが文句ばかり言うても、陸軍とて聞く耳持たんぞ」と諭される。暑苦しくていいなー。

 遼陽の主力方面では好古登場。敵情報告に対して、前はそんなものは無かったから急造陣地なのではないかと言われ、「まあそうは言うても、あるもんはあるんじゃ」と返すところがたまらなくかっこいい。その後、戦力を強化した秋山支隊が陣地変換を繰り返して、敵側面に脅威を与え続ける仕事っぷりがまた良い。

 日本では長岡外史が再登場。プロペラひげ!!! 来た! 来たよ!
 あの特徴的なひげを見られただけでかなり満足。
 話は28サンチ榴弾砲を旅順に送るとか送らないとかいう話。これは次回のお楽しみ。

 旅順では第二回総攻撃。失敗。正面攻撃を繰り返しただけのようになってるけど塹壕を掘ってたり、よく見ると第一回と違うのがわかる。考証をしっかりしているようで何より。

 そしてついにバルチック艦隊が出発。ロシア皇帝の貫禄がすごい。
 東郷と真之の会話で、東郷の「待つときは、待たにゃならん」というセリフが深い。

 あ、そういえばマカロフの出番が無かったな。第9回と第10回の間に死んでるはずだが飛ばされたか。良い役者を当ててたのに残念。

 予想より戦闘の描写が多くて満足。無駄な説明が無く、見る人が見ればわかる的な作りも良い。最近は説明がくどいのが多いからね。


第07板倉小隊

2011-11-10 | テレビ番組

 テレビの番組表を見ていると、「第07板倉小隊」という番組が目についた。
 なんだこれ? インパルスの板倉が戦場の絆でもやるのか? と思って録画したら本当にそうだった。びっくり。
 戦場の絆が素晴らしいゲームであることは認めるが、なんで今頃? そしてなんで板倉?

 Google先生に聞いてみると板倉は戦場の絆にハマっていたとか。ふむ。

 内容はというと、板倉たち4人が日本中の強豪に挑むというもの。まあ負けるわけだが、驚くことにわりと善戦していた。板倉たちの構成がトップランカー1、経験者2、素人1という感じなのでわりと戦えている模様。
 トークも面白くて良かった。そしてかなりガチでゲーム中心の番組構成になっているのが好印象。アンチとか、俺もわからないゲーム用語が出てくるし。

 バトルテックにハマった身としては戦場の絆にもハマりたかったなー。「乗り物酔い」という敵に勝てなかったのが無念。