あっさりと日清戦争も終わり、松山に療養に来た子規と真之がそれを語る。
無邪気に日本の勝利を喜ぶ子規に対し、部下を死なせた後悔を見せる真之の対比。
伊藤、陸奥らの会談。伊藤は今回も良い演技だなー。伊藤博文でひとつドラマを作ってほしい。この会談では閔妃の暗殺事件について触れていた。三浦が主犯であると断定していたが、原作でもそうだったかな? どちらにしろ朝鮮国内の事情について説明せずに語るのは危険だと思う。
広瀬が裸の写真を撮って祖母に送る話。ここで真之と一緒に撮るのはどうかと思う。後にイギリスで一緒に撮る意味の大きさが減じてしまうではないか。
広瀬、真之らの留学が決定。成績優秀者が各国に送られるわけで、そんな中、優秀とは言えない広瀬が選ばれた経緯についてもちゃんと触れられていた。留学先ではアリアズナとの恋愛話。ここは原作通りだが、ドラマでは最初から気があるように描写されていた。
上司である八代少佐は片岡鶴太郎。背が広瀬と大きく違うので、広瀬の体格の良さが際立っていて良かった。
一方、真之はアメリカへ。汽船の煙に何か違和感がある。CGだろうけど、何がおかしいのだろう。
作中でも触れていたが、真之がアメリカへ行ったのは幸運だ。ひとつはこの当時の海軍戦略の権威、マハン氏に会うことができたこと。ひとつは任期中に米西戦争が勃発して観戦武官として派遣されたこと。
米西戦争では閉塞作戦が行われていて、これについてロシアの武官が噛み付いていた。実際のところ、彼の言い分の方が正しい。この後、日露戦争で日本海軍は旅順の閉塞に失敗することになる。もっとも彼が主張する陸からの攻撃で日本は大損害を出すわけだから、色々と感慨深いシーンだ。
この後、高橋是清がまさかの登場。なぜかナイアガラ見物に。ここと小村寿太郎のところで登場するイロコワ族の話が当時の日本の立場をよく表していた。
その後、またロシアの場面に移ったが、ここでフィギュア五輪代表決定のニュース速報。こういう事があるたびに思うが、速報やめてほしい。こちらはドラマを楽しんでいるのであって、フィギュアとかどうでもいい。
ここで第一期の放送はすべて終了。続きは一年後となる。いよいよ日露戦争開始。しかし、そのクライマックスはさらに一年後。なんとも気の長いドラマだ。視聴率はあまり伸びてないようで残念。打ち切りにならないよう祈る。