同人ボードゲーム界で話題になっている惨劇RoopeRをプレイ。
これはアニメやゲームでよく使われる題材のループ物をボードゲームにしたもの。たぶんそんな試みは世界初。
日にちが進むと殺人等の事件が起きていく。そしてある日突然最初の日に戻り、また惨劇が繰り返されるというのがテーマ。
プレイ人数は4人固定で、一人がこの事件を演出する脚本家となり、他の3人が主人公となる。敗北条件を決められた回数達成したら脚本家が勝利し、その前に全ての敗北条件を回避してループを終了させれば主人公側の勝利。
まず脚本家がシナリオを設定する。それによって敗北する条件、登場人物の隠された能力(殺人者等)が決まる。主人公側は事件を見つつ、何が敗北条件になっているかを探っていく。敗北条件を満たしてしまうと、主人公達は時間を巻き戻して最初から事にあたる。この巻き戻しが決められた回数しかできないので、それを使い切ったうえで惨劇が起きると主人公側の完全な敗北となる。
今回は一番簡単なシナリオで、俺は主人公側だった。ループ1回目はよくわからずになるべく情報を得るべくプレイ。2回目は得られた情報からさらに絞り込もうとしたらあっさり終わってループ。だが、このループが大きなヒントになって、事件の概要がはっきりしてきた。最後の3回目では敗北条件と注目すべき人物がかなり絞りこまれたので、敗北回避に全力投球。
そして主人公側が勝利した。主人公側の相談がありというのが大きい。本当は相談するところは制限される。
面白かった。それと同時に「このゲームをよく作ったな」というのが感想。たいていのボードゲームはいろんな人が楽しめるように作られている。しかし、これは全員がガチなゲーマーじゃないとゲーム自体が成り立たない可能性すらある。例えば脚本家があまり考えないと、何も事件が起きないまま、ループもせずに主人公側の勝利と間が抜けた展開になってしまう。
決して製品ゲームではできないような非常にとんがったルールが斬新だった。同人でやるならこのくらいの気迫が必要なんだなと感心した。また、ループ物の雰囲気をよく表している点が素晴らしい。時間を巻き戻すことにより、前に起きた事件を阻止できたり、阻止したがゆえに他の事件が起きてしまったり。