goo blog サービス終了のお知らせ 

りぶろぐ

a weblog on librarianship

国会図書館採用試験最終合格発表

2006-08-26 02:46:54 | 採用試験受験レポート
昨日が発表日のはず.

でも web では番号を公開せず,郵送で処理してるもよう.
合格者が何人なのか速報も出てないみたい.


2ch の NDL スレでは補欠合格者の報告がされている.

【NDL】国立国会図書館採用試験Part5【OPAC】
http://school5.2ch.net/test/read.cgi/govexam/1149740350/l50

東京都教育委員会「都立図書館改革の具体的方策」についてのメモ

2006-08-26 02:10:21 | 雑感
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/pr060824a/gutaihou.pdf

ちょっと長いけど,読んでくれたら嬉しい.



合計で60ページ程度のドキュメントで,以下のように3部構成になっている:
第1部 都立図書館改革の基本的考え方
第2部 都立図書館改革の具体的な取組み
第3部 都立図書館改革の基盤づくり

だいたい,
第1部……概要
第2部……サービス改革
第3部……経営改革
といったところだろうか.

2005年8月の「都立図書館改革の基本的方向」に書いてある改革の内容を具体化したもの,という位置づけらしい.
コンテクストとしては当然「行財政改革」の一部なんだろう,
例えば「新たに生み出される富みに限りがある中で」というあたりの表現に現実を感じる.

2009年度中に改革を実現させることを目標とする,と一応のタイムリミットを設定しているところに期待したい.

これらのプランが都立図書館改革として適当かどうかは,事情をまったく知らないわたしには分からない.
わたしは日比谷図書館をいちど覗いたことがあるだけという程度なので.



大きな改革点として次の4つを挙げている.
(1)都民ニーズの高い分野に重点を置いた情報サービスの提供
都市に関する情報に重点を置く.課題解決.
(2)電子資料の活用と情報化への対応
(3)「待ち」の姿勢から積極的な情報発信へ
(4)都立図書館と区市町村立図書館との役割分担の明確化


より具体的には「取組方針」として以下の6点を挙げている.

うち(1)~(5)については第2部の第1章~第5章,(6)については第3部で詳説しているので,
気になる改革案があったら資料を読んでみて欲しい.


(1)図書館サービスの新たな展開
 経済,健康・医療,法律などニーズの高い分野に重点を置く.
 東京に関する情報.
 東京マガジンバンク.

(2)利便性の高いサービスの実施
 ICタグの導入.
 中央図書館フロア構成の見直し(総合レファレンスカウンタを1階に,など).

(3)インターネットの活用
 「高度で高品質なオンラインデータベースについては,
     受益者負担の観点から,その利用にあたって費用負担を求めることとします」
 (オンラインデータベースは「図書館資料」ではなく図書館法第17条の無料原則には反しないという考え)
 「民間の情報サービス会社などがインターネット上で
     提供している図書の表紙画像や書評などと,都立図書館のデータベースとのリンクを検討します」
 東京都公式サイトのアーカイヴィング.

(4)都の行政施策との連携
 政策立案支援.
 都立学校との連携協力.

(5)区市町村立図書館との連携・協力
 相互貸借ルールの見直し.
 貸出は都立図書館の役割ではないという理由から,相互貸借した資料は(区市町村立図書)館内での閲覧のみで貸出はしない.
 メーリングリストなどによる協同レファレンスサービス.レファレンス事例の公表.

(6)組織・業務運営の見直しと人材の確保
 中央図書館と多摩図書館の役割を地域分担から機能分担へ.
  うち,多摩は東京マガジンバンクと児童・青少年サービスを担う.
  現在貸し出しサービスを行っている日比谷図書館は千代田区へ移管する方向で.
 業務をブロックにまとめて委託しやすくする(基幹的業務の内容がリストアップされている).
 収蔵スペースの問題(基本的に100年保存.30年をめどに見直し.複本は除籍.書庫棟,新館の建設).
 オンラインデータベースは利用者自ら操作できるように.高度なものについては受益者負担.
 ICタグを導入.資料利用率の調査手段として用いるなど.


わたしは(1)に興味を持った.
特定のテーマに特化・強化することは全ての図書館に必要なことだと思う.


図書館を支えるヒトについて書いてある,
第3部第2章「図書館を支える人材の育成と確保」にはかなり不満が残る.
「専門性の高い司書職員の確保に努めます」「確保していく必要があります」という抽象的なレベルに留まり,
これからを担う若手の採用(試験)をどうしていくつもりなのか,記述がまったくないからだ.

例えば55ページにこんな文章が出てくる.

また,「団塊の世代」の大量退職に伴い,専門職員の確保が必要です.しかし,これからの組織運営にあたっては,少数精鋭主義を徹底することを念頭に進めていかなくてはなりません.このことも踏まえ,司書の役割・担当に応じた能力開発計画を策定し,図書館を支える人材を育成する必要があります.

ここでは「少数精鋭主義」ということばが非常に唐突に感じる(あなたがどう感じるか,実際に資料を読んでみて欲しい).
首の切れない職員を抱え込むのを嫌がっているようにしか思えない.
このへんを指して赤旗は「リストラ」と表現しているんじゃないんだろうか?


56ページに書いてあるが,正規職員の年代別構成が非常にいびつで笑ってしまう.
なんでも,

50代が70%(54歳以下が20%+55歳以上が50%).
40代が10%.
30代が20%.
20代はゼロ(2002年度以降新規採用をしていないらしい).

だって.この分だと5年後には職員数半減? 何考えてるんだろうねえ.



最後に.Windows 95が出た当時ならいざ知らず,
いいかげん「インターネット」と「World Wide Web」が別もんだってことくらい覚えてほしいもんだ.
ついでに「ホームページ」と「Web サイト/ページ」の違いもね.
「インターネットや電子メール」なんて書かれると,
情報化とか電子資料とか言ってても,結局こいつら何も分かってないんだと思ってしまう.

全国の大学図書館報

2006-08-25 16:52:47 | 紹介―web サイト
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/pub/tojo/link/gate-kanpo.shtml

大学図書館が定期的に発行してる図書館報(の web 版)へのリンク集.

ひとつの図書館のものを時系列に沿ってある程度まとめて読んでみるとなかなか面白い.
それにしてもいろんな名前があるんだねえ.

* * *

国会図書館の月報は「本屋にない本」という「らしい」コーナーが好きだ.

http://www.ndl.go.jp/jp/publication/geppo/index.html

図書館の新リストラ方針 都教育委 有料サービス導入

2006-08-25 16:46:15 | ニュース
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-08-25/2006082514_03_0.html

昨日2本エントリーを書いた東京都の件だが,「マガジンバンク」(仮)を中心に伝えた他紙とは違って,「赤旗」はちょっと毛色の違った報道をしている.

わたしはまだ「都立図書館改革の具体的方策」を読んでない(今日中に読むよ……)ので,これらが妥当な見方かどうかは分からないが.



以下,記事の全文を引用:

 東京都教育委員会は二十四日、都立図書館の新たなリストラ方針を盛り込んだ「都立図書館改革の具体的方策」を策定しました。二〇〇二年の第一次リストラ計画に続くもので、有料サービスを導入、貸し出しサービスの縮小などの方針を打ち出し、関係者から心配する声があがっています。

新方針は、都立三館を中央・多摩の二館に縮小します。年間七十万人が利用している日比谷図書館は廃止し、千代田区に移管しますが、同区と合意ができず、当初の二〇〇八年度移管は延期する見通しです。

中央館は、各階に配置している司書を一階に集約。多摩館に「東京マガジンバンク」を開設し、雑誌の収集点数を増やすものの、中央館で所蔵する雑誌の四割余を多摩館に移し、縮小します。

資料の保存年限を「原則として百年」とし、発行後三十年経過した資料の一部や、複数所蔵する資料は一点を残し除籍(廃棄)します。

区市町村立図書館を通じて都立図書館の資料を貸し出すサービスは、利用者の持ち帰りを禁止します。インターネットを利用した一部の情報サービスを有料化します。

市立図書館長などから「有料サービスの導入は、無料原則を定めた図書館法の精神に反する。利用者間に情報格差をつくる」「日比谷図書館は都民の財産だ。区移管はやめるべきだ」と批判の声があがっています。

目指すは日本一の「雑誌図書館」 都立多摩図書館

2006-08-24 22:14:55 | ニュース
http://www.asahi.com/life/update/0824/018.html

続報.朝日がより詳しく伝えてる.

東京都教育委員会は24日、都立多摩図書館(立川市)の所蔵書籍を雑誌に特化させて「東京マガジンバンク(仮称)」として09年に衣替えする方針を決めた。学術系の専門誌や洋雑誌などを含めて約1万6千誌を集め、雑誌図書館として知られる「大宅壮一文庫」(世田谷区)の約1万誌を上回る所蔵を目指す。公立図書館で、雑誌に特化するのは全国で初めての試みという。

「マガジンバンク」という名前はやめたほうがいいと思う.図書館を銀行なんかと一緒にされるのは嫌だ.しかし「首都大学東京」といい,東京都のセンスは……

学術誌もコレクションに入れるんなら,通俗誌を中心とした大宅壮一文庫と単純に比較するのはどうかと思うけどね.大宅氏はこう語ってるらしい:

「僕は本を集めるんでもだな、図書館にあるような権威のあるものは集めないんだよ。つまらん本ほどいいんだ。或は一時大衆の間に圧倒的に受けて、今はもうゴミダメの中にあるようなものがいいんだな。そういうものがネタになるからね。つまり僕らはだね、大正13年というと、大正13年にはどんなことがあってどんな人気者がいたか、というようなライブラリーをつくることなんだな。民衆の図書館をね」



都立中央図書館(港区)の雑誌を多摩に移し、買い増しも進めて刊行中の約6千誌と、すでに廃刊した約1万誌を集める。09年にはバックナンバーを含めて計124万5千冊をそろえる。 同館の昨年度の入館者数は1日平均228人で5年前より40人減った。市町村立の図書館が充実してきたため、都は「明確な特色を打ち出さなければ生き残れない」と判断した。

この判断はよい,と思う.