りぶろぐ

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県境を越え,72図書館が連携

2006-08-30 23:19:17 | ニュース
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200608300013.html

広島市を中心に、三原から柳井地域まで「広島広域都市圏」を形成する広島、山口両県の十一市十二町の全住民を対象に、圏域内の市立と町立の七十二図書館が九月一日から、図書の貸し出しを始める。日本図書館協会(東京都中央区)によると「都道府県境を越えたサービスの連携は珍しい」という。

こうやって連携ネットワークを作るときに(特にコンピュータシステムにおいて)発生する障害にはどういうものがあるんだろう?

全国の公共図書館に ID をふって,全国的全ての利用者がカード ID で完全に管理できるようにして……,という(最終的なコストが安上がりになりそうな)方法は取らないんだろうか? 図書館業界にはこういう総背番号的なやりくちに反発するひとが多そうだけど(あくまで想像).

臨時職員に雇用危機 加古川市立中央図書館

2006-08-27 10:11:15 | ニュース
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000097356.shtml

公共施設の管理運営を多様化する「指定管理者制度」の導入で、加古川市立中央図書館(同市平岡町)の運営が今年四月、従来の外郭団体から市直営に変わり、図書館に勤務していた臨時職員(臨職)が来春には図書館で働けない事態になっている。臨職七人は独自の労働組合を結成。うち六人は司書資格を持ち、勤続二十年のベテランもいることから、「図書館で働き続けたい」と交渉を始めた。指定管理者制度導入に伴う雇用問題は、民間企業が新たに管理者となった場合に起こることが多く、今回は珍しいケース。

ニュース見出しからてっきり図書館に指定管理者制度が導入されて,というはなしかと思った.そうではなくて逆に市直営に移行することによって発生した問題らしい.上で「珍しい」と言っているのは(管理者が営利企業ということではなく)このことを指しているのかな.

「来春には図書館で働けない」という点については,

さらに、市は地方公務員法に基づき、「一年以上の継続雇用はできない」と通告。雇用を更新しても、図書館と関係ない部署に配属するとした。

という事情のようだ.根拠としているのは

第22条 臨時的任用又は非常勤職員の任用の場合を除き、職員の採用は、すべて条件附のものとし、その職員がその職において6月を勤務し、その間その職務を良好な成績で遂行したときに正式採用になるものとする。この場合において、人事委員会は、条件附採用の期間を1年に至るまで延長することができる。

のことかな? そりゃ臨時職員というものの本来の在り方からすればまっとうな言い分かもしれないが……

こういうケースでは何を武器にして戦ったらいいんだろう?

「この本はあの図書館に」――Googleブック検索に新機能

2006-08-26 18:18:15 | ニュース
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0608/26/news005.html

米Googleの書籍検索サービス「Google Book Search」に新機能「Library Catalog Search」が加わった。オフィシャルブログで8月24日に発表した。

Google Book Searchは、キーワードで書籍の検索ができるうえ、キーワードの含まれるページが閲覧できるサービス。今回追加された新機能で、検索結果の書籍を、どの図書館が所有しているかが分かるようになった。

たとえば、Google Book Searchで「Da Vinci Code」と入力すると、これらのキーワードを含む書籍のリストが画面に現れるほか、「Da Vinci Code」という書名の本のリストも現れる。「Find Libraries」のリンクをたどり、市や地域を指定すると、この本を所有している図書館が分かる仕組み。ただし、現在日本語には未対応。

画面左上のロゴには Find in a Library with WorldCat とある.そういうことか.

図書館の新リストラ方針 都教育委 有料サービス導入

2006-08-25 16:46:15 | ニュース
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-08-25/2006082514_03_0.html

昨日2本エントリーを書いた東京都の件だが,「マガジンバンク」(仮)を中心に伝えた他紙とは違って,「赤旗」はちょっと毛色の違った報道をしている.

わたしはまだ「都立図書館改革の具体的方策」を読んでない(今日中に読むよ……)ので,これらが妥当な見方かどうかは分からないが.



以下,記事の全文を引用:

 東京都教育委員会は二十四日、都立図書館の新たなリストラ方針を盛り込んだ「都立図書館改革の具体的方策」を策定しました。二〇〇二年の第一次リストラ計画に続くもので、有料サービスを導入、貸し出しサービスの縮小などの方針を打ち出し、関係者から心配する声があがっています。

新方針は、都立三館を中央・多摩の二館に縮小します。年間七十万人が利用している日比谷図書館は廃止し、千代田区に移管しますが、同区と合意ができず、当初の二〇〇八年度移管は延期する見通しです。

中央館は、各階に配置している司書を一階に集約。多摩館に「東京マガジンバンク」を開設し、雑誌の収集点数を増やすものの、中央館で所蔵する雑誌の四割余を多摩館に移し、縮小します。

資料の保存年限を「原則として百年」とし、発行後三十年経過した資料の一部や、複数所蔵する資料は一点を残し除籍(廃棄)します。

区市町村立図書館を通じて都立図書館の資料を貸し出すサービスは、利用者の持ち帰りを禁止します。インターネットを利用した一部の情報サービスを有料化します。

市立図書館長などから「有料サービスの導入は、無料原則を定めた図書館法の精神に反する。利用者間に情報格差をつくる」「日比谷図書館は都民の財産だ。区移管はやめるべきだ」と批判の声があがっています。

目指すは日本一の「雑誌図書館」 都立多摩図書館

2006-08-24 22:14:55 | ニュース
http://www.asahi.com/life/update/0824/018.html

続報.朝日がより詳しく伝えてる.

東京都教育委員会は24日、都立多摩図書館(立川市)の所蔵書籍を雑誌に特化させて「東京マガジンバンク(仮称)」として09年に衣替えする方針を決めた。学術系の専門誌や洋雑誌などを含めて約1万6千誌を集め、雑誌図書館として知られる「大宅壮一文庫」(世田谷区)の約1万誌を上回る所蔵を目指す。公立図書館で、雑誌に特化するのは全国で初めての試みという。

「マガジンバンク」という名前はやめたほうがいいと思う.図書館を銀行なんかと一緒にされるのは嫌だ.しかし「首都大学東京」といい,東京都のセンスは……

学術誌もコレクションに入れるんなら,通俗誌を中心とした大宅壮一文庫と単純に比較するのはどうかと思うけどね.大宅氏はこう語ってるらしい:

「僕は本を集めるんでもだな、図書館にあるような権威のあるものは集めないんだよ。つまらん本ほどいいんだ。或は一時大衆の間に圧倒的に受けて、今はもうゴミダメの中にあるようなものがいいんだな。そういうものがネタになるからね。つまり僕らはだね、大正13年というと、大正13年にはどんなことがあってどんな人気者がいたか、というようなライブラリーをつくることなんだな。民衆の図書館をね」



都立中央図書館(港区)の雑誌を多摩に移し、買い増しも進めて刊行中の約6千誌と、すでに廃刊した約1万誌を集める。09年にはバックナンバーを含めて計124万5千冊をそろえる。 同館の昨年度の入館者数は1日平均228人で5年前より40人減った。市町村立の図書館が充実してきたため、都は「明確な特色を打ち出さなければ生き残れない」と判断した。

この判断はよい,と思う.

最大級の雑誌図書館開設へ=立川市に「マガジンバンク」-都教委

2006-08-24 18:36:50 | ニュース
http://www.jiji.com/cgi-bin/content.cgi?content=060824164954X109&genre=soc

東京都教育委員会は24日、雑誌の蔵書としては国内最大級となる124万冊(1万6000種類)を集める「東京マガジンバンク」(仮称)を、2009年度までに都立多摩図書館(立川市)に設置する方針を決めた。 

建物を新設するの?



マガジンバンクを含めた包括的なプランが示されているよう.

都立図書館改革の具体的方策について
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/pr060824a.htm

図書館の本 大通駅で借りられます

2006-08-23 22:00:20 | ニュース
http://www.stv.ne.jp/news/item/20060823185010/

札幌の地下鉄大通駅の構内に図書館の本の予約や、借りた本の返却などができる窓口がオープンしました。

便利だろうなあ.これによって延滞が減ったりするだろうか.具体的なデータが欲しい.

各図書館であまり利用されてない(が推薦できる)本を,少しずつ(限定するのがポイント)日替わりでこの窓口に並べてみたら,通りすがりの利用者に「お,これは」と興味を持ってもらえるんじゃないだろうか?

天神に「図書館」がテーマの新業態カフェ-九州初出店

2006-08-23 21:52:40 | ニュース
http://tenjin.keizai.biz/headline/669/

cafe & books bibliotheque という名前のカフェ.cafe と bibliotheque はフランス語なのに,どうして books は英語なんだろか? その時点でかなりやる気をなくす.

閲覧可能な本は洋書を中心に、デザイン・アート・写真集・インテリアの本などをセレクトしている。」という選書方針も個人的にはいただけない.なに気取ってやがる.cafe にはまず哲学書だろ……(ぶつぶつ

近くにあれば1度くらい入ってみるけどね.大阪梅田と福岡天神じゃあ……


cafe & books bibliotheque
http://www.cporganizing.com/biblio/