Sue's Blog

クリスチャンでセクシャルマイノリティのSueのひとりごとやGay Lesbian human rightsリンク集

クリスチャンとホモフォビア

2006-02-26 | Christianity
シカゴにある神学校に今年1月The Lesbian and Gay Religious Studies Centerが設立され、その案内の最初の言葉が“Religion has been hijacked to justify homophobia. It's time to take it back”(信仰がホモフォビアを正当化するために奪われてきた。今取り戻すときがきた)。なんてパワフルなメッセージなのだろう。

ここ最近、保守的な信者や聖職者がパートナーシップ法の施行をめぐって政治的な圧力をかけるニュースを頻繁に目にする。そのたびに信仰をたてに同性愛批判を助長し圧力をかけクリスチャンの言動に怒りや悲しみを覚えずにはいられなかった。彼らの言動が、LGBTで純粋な信仰をもつ若い人たちをどれだけ傷つけ、苦しめているのか彼らにはまったく理解できず、その痛みを想像すらできないだろう。

なんの権限があって彼らは同性愛者を阻害し差別できるのか。
ましてやLGBTのクリスチャンを批判したり、差別することなど彼らにはできないはずだ。なぜなら主のもとに、皆、平等なのだから。

ガラテヤ信徒への手紙3.26-28にはっきりと次のように記されています。
「あなたがたは皆、信仰により、キリスト・イエスに結ばれて神の子なのです。洗礼を受けてキリストに結ばれたあなた方は皆、キリストを着ているからです。そこではもはや、ユダヤ人もギリシャ人もなく、奴隷も自由な身分の者なく、男も女もありません。あなたがたは皆、キリスト・イエスにおいて一つだからです。」

彼らは自分のホモフォビアを信仰をたてに正当化しようとしているだけなのだ。

そしてイエスは次のように教えています。
「人々ににくまれるとき、また人の子のために追い出され、ののしられ、汚名を着せられるとき、あなた方は幸いである」(ルカ6.27)

同性愛者がキリストの名のもとに迫害されるならば、まちがいなく主は私たちに幸いを与えてくださるだろう。



GLBTQ Video Interview

2006-02-23 | 自分のこと
昨日、学校のGLBTQ担当者から依頼があったグループインタビューに参加した。GLBTの学生や職員のための教育プログラムに使う目的でビデオを撮り編集して使用するとのこと。

GLBTとしての生活や考え方について学生とディスカッションができとても有意義な時間を過ごすことができた。参加した学生はMTFの女の子(?)ひとり、あと3名はGayの男の子とそして私の5人。

GLBTの学生とこういう形で会うのは初めてだったから、とにかく聞くことすべて「へっ~」と感心してみたり、驚いたり・・・
十人十色の人生があるというけれど、GLBTとひとつにくくられてもほんとに人それぞれ様々な生活があることが浮き彫りになった。

MTFの子はユダヤ人。クリスチャンよりも厳しい戒律の中で生活しながら完全なトランスを模索している。私は最初、彼女に会ったとき女の子だと思っていたので、トランスウーマンと聞いてびっくり。目が一瞬点になりました。

Gayの子のひとりは、お姉さんもお兄さんも、7人のいとこもみんなGayかLesbianだという。「まじ~」って思った。他の子に「お前のところはストレートはいないのか?」と聞かれるくらい、みんなHomosexuality。いや~すごい家族だ。

そしてそこで出会った別のGayの男の子がとても印象的だった。
カトリック信者の家に生まれ、彼自身も自分のセクシャリティと信仰の狭間で苦しんだようだ。ゲイであることに自尊心を保てず、自分がどうあるべきか苦しんだのだろうと思う。インタビューが終わった後、彼に「あなたの話を聞けてよかった」って言われた。文化や生活は違っても感性は同じなんだなと思う。ようは何をどのように感じるかなんだろう。

とても柔らかくて、感じやすい心を持っているアメリカ人に初めて出会った。うれしかった。Hugすればよかったな~

Bayard Rustin

2006-02-17 | Gay, Lesbian rights
1960年代アメリカの公民権運動のリーダーであり、ゲイとして知られているBayard Rustinのドキュメンタリー「Brother Outsider:Bayard Rustin」を観た。

先月に引き続きAlexandria Gay & Lesbian Community Associationの月例会に参加。
そこで上映されたこの映画に参加者全員が感動し心を動かされた。なぜなら見終わった後のディスカッションが熱気にあふれていました。

黒人の市民権運動をリードしたBeyard。
キング牧師のあの有名な「I have a dream」のスピーチが行われたワシントンDCでのデモ行進は彼が中心になって運営された。
彼のCivil Right運動は人種差別にとどまらず、戦争反対、原爆実験反対など多岐にわたる。
そして彼は当時からゲイであることをオープンにしていた。黒人であること、ゲイであり、ひどい差別や偏見に屈することなく強い信念を持つ生き方にほんとに感動した。

アメリカのCivil Right運動のパワーが伝わってくる。差別に屈しない強い信念。
人種、性別、そして性的志向、いかなる差別や偏見も許されるものではない。
黒人がその人権を勝ち取ったように、gay movementもひとりひとりが声を上げて、立ち上がらないと社会は変わらないという熱い思いが伝わってくる。

私はそんな熱気に触発されつつ「すごいな~」と感心してみたり、日本ではどうなんだろうと思ってみたり・・・・
GLBTのCivil Right運動に思いを馳せるそんな夜でした。

Bayard Rustinについて詳しい内容は以下のサイトが参考になると思います。
http://www.quakerinfo.com/quak_br.shtml
http://www.rustin.org/biography.html

Brokeback Mountain

2006-02-09 | ひとりごと
今話題の映画「Brokeback Mountain」を観た。映画そのものの感想はちょっぴり期待はずれと言う程度にとどめておきたい。

時代は60年代。しかも非常に保守的な南部でカウボーイ同士が恋におちる。許されない愛に葛藤しながらも惹かれあう二人。男同士の悲恋物語です。日本でも公開されるようなのであまり詳しいことは控えますが、美しい自然の映像とすてきな音楽で映画としてはとてもすばらしいかもしれませんが、基本的にラブストーリーに興味のない私の好みではなかったようです。

それよりもある映画通の知り合いのコメントに愕然としました。

「男同士が愛し合う・・・」
はっきり言って、私は付いていけません。
ワカリマセン、理解できません。
しかし、実際にそういう男性がいる事も
知っていますし、否定しません。

まだまだ日本では当然の感想かもしれませんが、否定しないといいつつも、これは完全に同性愛者への嫌悪感の表れで、そういう表現をすること自体が当事者の人権を傷つけることに本人がまったく気づいていない。それが一番怖いことだと私は思っています。

異性愛者が同性愛を理解することはできないでしょうし、理解してくれとは思いません。「同性愛なんて考えられない」という感情を持っていながら、頭で私は否定しないと自分なりに理解したつもりでも、それは何の理解にもなっておらず、結局このような差別的発言として現れてているということに気づいていない。

つまり自分が差別しているということに自覚がないことが一番恐ろしいことだと私は思います。
だから同性愛者は自分と違うことを認めた上で、どんな言葉や態度が差別的なのかということにもっと配慮してほしいと思うのです。
簡単に言えば、わかってくれとは言わないから、傷つけるようなことは言わないでということです。日本人はどうもそこらへんが逆転しているように思うのです。

Brokeback Mountainが日本で公開されてどんな感想や反応が起きるのでしょう。不謹慎な言い方をすれば、日本人の同性愛嫌悪感がどのように現われるのかを知るいい機会かもしれません。

International Gay and Lesbian Sport Association

2006-02-08 | GL rights in sport
ちょっと興奮気味の私です。なぜってあのナブロチロワに会えるんですよ~

今日のゲイジャパンニュースで紹介されていた「アウトゲームス」の記事。

7月に開催されるInternational Gay and Lesbian Sport Association主催のカンファレンスで、第1回ということもありぜひ参加しようと思っていたけれど、オープニングセレモニーでナブラチロワが来るというニュースにもう大興奮です。

さらに翌日の会議ではKeynote Speakerにもなる予定です。もうこれは万難を排して、絶対に行かなくては私の気持ちがおさまりません。
彼女は私の大好きなアスリートのひとり。現役時代にレズビアンであることを公表し、いったんは引退したものの、一昨年のウィンブルドン大会に47歳で再び現役として復帰。
凡人の私の想像をはるかに超えた精神力と堂々としたその生き方に憧れている人でもあります。そんな彼女に会えるんですよ~。

そして直接彼女に拍手を送れるんですよ~。

あ~今から楽しみだ~

日本から参加する人はいるのでしょうか?
もしいらっしゃるのならぜひ情報交換もしたいな~