Sue's Blog

クリスチャンでセクシャルマイノリティのSueのひとりごとやGay Lesbian human rightsリンク集

選挙とLGBT

2006-10-31 | ひとりごと
ここ数日、毎日のように新聞で同性結婚の話題が取り上げられている。ほんとに毎日。
というのも来週火曜日に2年に一度の総選挙が行われる。
その時に結婚を規定する条例を改正をするかしないかの投票を行う州がいくつかある。バージニア州もそのひとつ。

新聞やニュースを見ていると、ゲイ関連の話題がアメリカの政治と深く絡んでいるのだなとつくづく思う。
同性結婚や同性愛の問題が政治に利用されているような気がしなくもないが、政治家が動かないと社会も変わらないのかな。

私のレベルではそういう政治の問題よりも、身近にいる友人や家族が同性愛が特別なことではないと感じてくれることの方が大切なような気がする。自分のセクシャリティを気にせずに、自分らしくいられる場所が少しずつ増えていくといいな。

そしてもうひとつゲイ関連の問題で大きく揺れているのがアメリカ聖公会。その話題についてはまたいつかまとめておこうと思う。

The Gymnast

2006-10-21 | ひとりごと
昨日、フィルムフェスティバルで上映された映画「The Gymnast」を観にいった。
今回は、先週の「Loving Annabelle」とこの「The Gymnast」を見たくて事前にチケットを購入。楽しみにしていた映画だったが、予想以上によくてとても満足。ラストのシーンでは会場で拍手喝采が起きたくらい。

前回の「Loving Annabelle」は場内満席だったが今回はガラガラ。前評判は圧倒的に「Loving Annabelle」の方が上だったようだが、満足度は「The Gymnast」の方が上かも。後ろの席に座っていた人も「全然期待していなかったけど、よかったわね~」などと終わったあとに話していた。

機会があればぜひまた観てみたい。

Loving Annabelle

2006-10-14 | ひとりごと
ワシントンDCで今週木曜日から始まったフィルムフェスティバル「Reel Affirmation 16」。
今日上映された「Loving Annabelle」を観にいってきた。
Trailerはこちら

映像が美しくて、ストーリーに少しずつのめりこんでいく。
エンディングのあまりにも予想外の展開に言葉を失った。

Gayの友達はストーリーがゆっくりだったからベストではないと言っていたが、私はとてもいい映画だったと思う。

映画のあと、Gay専門の書店へ立ち寄る。
Gay関連の本やCDを見入っているだけで時間が経つのを忘れてしまう。

Reel Affirmation 16

2006-10-08 | ひとりごと
10月12日からWashington DC International Gay and Lesbian Film Festivalが始まる。

去年はいくつかのドキュメンタリー映画を見に行ったけど、今年は2本のレズビアン映画のチケットをすでに購入済み。
とっても楽しみ・・・

上映スケジュールはここをクリック

来週は台湾生まれのGayの男の子と一緒に見に行く予定。
彼には「レズビアンの映画だよ。いいの?」と何度も念を押したけどいいそうだ。
彼の感想を聞くのも楽しみのひとつ。

The L word

2006-07-22 | ひとりごと
やっとアメリカの人気TVシリーズ「the L word」を観た。Season1、Season2と一気に観てしまった。

ひとことで言うとGorgeous. 

登場人物も衣装も豪華だしストーリーの展開も早いし完璧にはまった。10月にリリースされるSeason3のDVDが待ち遠しい。

仲良しのレズビアングループの日常と彼らを中心に様々に錯綜する人間関係を描いていて、よ~く考えるとドロドロの人間関係のなんだけど、それがドロドロと感じないところがアメリカのレズビアン文化なのだろうか?

それにしてもレズビアン仲間がお隣さんで家族のようにサポートし合って生活する姿はほんとにうらやましい。あんなコミュニティがあったら安心して生活していけるな~と思ってしまう。そして登場人物はみんなおしゃれできれいなレズビアン(特にShaneは超cool)。見終るといろんな意味でため息が出てしまうドラマ。ハッ~

現実を忘れて夢のようなレズビアンの世界に入りたいときにまた観よう。

Imagine Me & You

2006-07-12 | ひとりごと
最近、GLBT関連の映画やドラマにはまってる。

思わずDVDを買って見てしまった「Imagine Me & You」(2005)。

So Sweeeeeeet!
とってもSweetなSweetな映画。↓こちらでTrailerが見れます。
http://www.apple.com/trailers/fox_searchlight/imaginemeandyou/


「一目会ったその日から・・・・」(かなり古い)

そういうことってあるんだよね。
たとえそれが同性であっても・・・・

主演のPiper PeraboとLena Headeyがほんとにきれい。
でもLena Headyが財前直美に似てると思うのは私だけかな。

カリフォルニア主教選挙その後

2006-05-08 | ひとりごと
先日、新聞の記事(Washington Times)を読んでカリフォルニア主教選挙のことを書いたが、コメント、トラックバックをいただいたのでいろいろ調べてみたら、候補者はゲイ男性3人ではなかった。大変なまちがいでした。失礼しました。
ワシントンタイムスは保守的で同性愛に批判的な立場の新聞なので非常にあいまいな言い方をしているリソースだけを頼りにしてしまった、とちょっと言い訳などをしてみたりして・・・。
そもそもワシントンタイムスでは3人の写真を載せて、Three Homosexualsとしか書いてなかったため、てっきり男性の同性愛者だと思い込んでしまった。というのも女性でしかもレズビアンの主教候補者がいたこと自体が私の想像のレベルをはるかに超えていた。まあ私の英語力も????なのだが・・・。

しかしきちっと複数のリソースを調べて書くべきだったと反省。これから気をつけようと思う。

そこで今回は選挙の方法も含めて主教選挙の結果をまとめておこうと思う。リソースもつけておこう。
カリフォルニアのこちらのサイトhttp://www.oasiscalifornia.org/がかなり詳しく選挙の様子や手順を紹介している。
今回の候補者は全部で7人。詳しくはこちらhttp://bishopsearch.org/Education/Guide2006.pdf

このうち、Michael Barlowe氏とRobert V. Taylor氏がゲイ、Bonnie Perry女史がレズビアンの候補者だった。
選挙の方法については、実は詳細なところがよくわからない。
聖職者と信徒の代表によって行われるが、最終的に多数の表が集まるまで選挙を行う。ちなみに例のワシントンタイムスの記事では、今回の選挙で主教を確定するには聖職者131、信徒代表117の票が必要だった。そして3回の投票を行って3回目にMark Abdrus氏が聖職者188、信徒161の票を獲得し決定したとのこと。同じ日に3回選挙をするというところがよくわからん。しかし日本の聖公会の主教選挙規程(こちら)でも3分の2以上の票が必要で集まらなければ再度選挙を行うとある。ただ同じ日に3回行われた今回の選挙、どうやってるのだろう。

さて今回、カリフォルニアの主教に選ばれたMark Andrus氏。彼はゲイではないが、貧困や人種差別などの人権問題、そして同性愛者の問題にも熱心に取り組んで来られた方のようで、聖公会の中のLGBTコミュニティ”Integrity"は概ね選挙結果を歓迎している。こちらに会長のメッセージがある。

というわけで残念ながら、今回の選挙で聖公会2人目の同性愛主教の誕生は実現しなかった。この結果にいろいろと意見があるようだが、私はその点についてまったく関心はない。これもひとつの結果なのだから・・・。

ただ今回の選挙を通じて私が感じたのは、候補者のひとりにレズビアンの女性がいたこと。これは日本ではまず考えられない。
北海道大学の桜井先生のこちらのサイト→http://www.hucc.hokudai.ac.jp/~n16260/lec2005/religionandgender2005.html に非常に興味深い歴史がまとめらている。

日本では1998年まで女性は司祭になれなかった。つい8年前のこと。アメリカでは1989年に初めて女性主教が誕生していることを考えると非常に遅れていることがわかる。そして今回、聖公会で初めてレズビアンの主教候補者がでたということは、実にすごいことだ。

女性であること、さらに同性愛者であるということは、保守的な聖公会の中で激しい偏見や差別にあっているだろうと想像できる。そのような中で自分の信仰を貫き通し、新しい歴史のドアを開いたPerry女史を私は心から尊敬する。クリスチャンでレズビアンである私にとって彼女の存在自体に勇気付けられる。

日本で女性の主教候補者、さらにはレズビアンの主教候補者が出てくるのはいつだろう?

カリフォルニアの主教選挙

2006-05-05 | ひとりごと
カリフォルニアの聖公会で主教選挙が行われるが、3人の候補者のすべてがゲイ男性という事実に驚いた。

今日の新聞の1面に掲載されていた記事では、カリフォルニアで25年間主教を務めた方の後任を決める選挙が今週末に行われるが、候補にあがっている3人がすべて同性愛者。誰に投票しても世界で2人目となる同性愛者の主教誕生となる。

初めてゲイをオープンにしている司祭が主教になったのは3年前。ニューハンプシャーのGene Robinson氏である。彼が主教になったときに、アメリカの聖公会は大きく揺れた。組織が崩壊するのではないかと思うくらい意見が真っ二つに分かれた。
私の通っている教会は猛烈に保守的でAntihomosexual派である。それはそれはすごい露骨なHomophobiaを目の当たりにした。
一方、カリフォルニアやNew Englandあたりは同じ聖公会でもかなりリベラルである。それにしても候補者全員が同性愛者というのはいや~すごい。あっぱれである。

普段保守的な教会にいる私にとっては非常に痛快だ。
自分でもなぜ保守派の教会にいるのかいまでも不思議である。最初の頃は居心地が悪くて教会を変わろうかとも考えたが、今ではこんな私でもここにいたっていいのさと思えるようになったし、Homophobiaの中にいるというのは緊張感があって逆にいい。それに誰かがなんか言ってきたら「So What? God really loves me as lesbian.」と言い返してやれる根性(?)がついてきた(笑)

トランスジェンダー

2006-04-29 | ひとりごと
最近、自分がレズビアンであるということがあたり前になってきて以前ほど強く意識しなくなってきた。
それでもまだ自分のジェンダーアイデンティティははっきりわからないでいる。今のところ男と女の間くらいというところで落ち着いてはいるが・・・

子どもの頃は男の子になりたかった。立小便がしたかったし、上半身はだかで夏は過ごしたいし、風呂上りはパンツ一丁で過ごしたい。
中学生になると変わっていく自分の身体に違和感があった。体育の時間に水着やブルマ姿になるのも嫌だった。
好きになるのは女の子ばかり・・・。男性を好きになろうと努力も(一応)してみたが無理だった。

そんな自分をふり返るとそれってやっぱ性同一性障害ってことになるのかなと思ったりもして、最近、トランスジェンダー関連のブログなどをのぞいてみたりした。
性同一性障害の人の悩み、苦しみは私の非ではない。女であること、あるいは男であることが耐えられない。そんな思いを抱いて社会生活を送ることは相当苦しいことだと思う。
そしてすでにトランスした人の写真をみてみると、この人はほんとに男性になりたかったんだな~と思う。みんなとても幸せそうな笑顔をしている(そんな人ばかりが選ばれたのかもしれないが 笑)。

私の場合、性同一性障害という言葉をこの歳になるまで知らなかったし、そんな概念があることを知る由もなかった。
自分が女であることへの違和感も年齢や経験を重ねるうちに、私自身は女の身体であることはどうしようもないことだし、女として生まれてきたことは今更変えようがないことなのだと思って受け入れている。

それでも7年間同棲していた彼女と一緒にいたとき、なんで自分は女なのだろうと思ったことも数知れないし、最後に「男性でないとダメ」と言われて別れたときには自分が女であることを恨み相当凹んだ。あのときの喪失感は今でも忘れられない。そんなことも経験し、それでもやっぱり女性しか好きになれない自分が、女として女性を性的志向にしているレズビアンなのだと認識できただけでも、自分自身がかなり救われた。確かに今の世の中では同性を好きになることは認められていないし、差別や偏見の対象になる。
でもそれが自分なのだし、女である自分と女性を好きな自分を大切にしたいと思う。自分自身が自分を大切に思わないで、他に誰が自分をそこまで大切に思ってくれるだろうか。自分自身を大切にできるからこそ、他者を大切にできるのだと思う。

今でも立小便ができたら便利だろうな~。生理なんかなければ楽だろうなと思うこともあるが、だからといって私は男性になりたいとは思わない。
性別を変えるということは、単に身体だけを変えるのではなく、今までの自分とは違うもう一方の性として社会の中で生きていく選択をするということなのだ。
身体を変えるということ自体まだまだリスクが多い上に、別の性としてまた人生をスタートする決心をするというのは並大抵の決心ではないだろうと思う。

だから私は女の身体をした頭の中の一部や行動が男のような中性の人間として生きていければいいかと思う。
どっちつかずの中途半端な人生も悪くないんじゃないかとも思う。きっと凹むことがこれからもあるだろうけれど、生きていく上で男らしくあること、
女らしくあることということが、レズビアンで男のような女としての自分を大切に思うこと以上に重要ではないとも思うから。

でももし私が10代だったら・・・・・
私が見た数多くの情報の渦の中に10代の私がいたとしたら・・・
私はきっと男になりたいという選択をしたかもしれない・・・・まあそんな仮定の話しはどうでもいい。

私が感じるのは今の若い人たちが、女性に惹かれたり、自分の身体に違和感があるということで自分がTGだ、FTMだと安易に思い込む危険性があるのではないかということだ。
特に自分をトランスジェンダーだと安易に思い込んでしまうような状況があるような気がしてならない。
たしかにアイデンティティを確立する上で役割モデルは重要だ。しかしいつもそれがいい結果を生むとは言えないような気がする。性やジェンダーのあり方は多様で人それぞれまったく違う。安易なマスコミからの一方的でステレオタイプな情報ではなく、正しい情報と教育の中からセクシャリティやジェンダーについて自分自身がしっかりとした考えを持ち、その上で自分をしっかりみつめる機会が充分に与えられて初めて自分の性的志向やジェンダーアイデンティティに気づくことができるのではないかと思う。

セクシャリティやジェンダー教育の基盤がまだ定着していない日本で、性同一性障害という言葉だけが独り歩きしているような気がするのは私だけだろうか。
私が見た性同一性障害のブログの中で伊東聰さんのブログだけがそのことをしっかり警告しているように感じた。

Malio

2006-04-26 | ひとりごと
先日、GLBTQのオフィスでMalioにばったり会う。
MalioはSafe Zoneのプログラムで同じグループになり、彼の率直で、歯に衣着せぬ物言いに、私にえらいところにきてしまったと思わせた張本人(笑)

彼も私のことを覚えていて、やあ久しぶりと軽く挨拶。
この日初めてわかったが彼は大学の図書館でライブラリアンをしているとのこと。
今度International Library Conferenceがあるらしく、図書館がLGBTの学生、教員にとってSafe Zoneになるかという話しをするらしい。

彼ならきっとうまく話しをするだろうと思う。
がんばれ Malio!

私自身、今はなかなかセクシャリティやジェンダー関連のことに関われないでいるが、どうしても気になっていることがある。Gay Japan Newsにお知らせの載っているInternaiton Days Homophobiaのプロジェクト→コチラ 

日本も少しずつ変わっていくことを心から願う
私もそろそろ行動しないとな~