Sue's Blog

クリスチャンでセクシャルマイノリティのSueのひとりごとやGay Lesbian human rightsリンク集

Safe Zone Program4:身近なところにSafe Zone

2006-03-11 | GL rights in sport
今回私が参加したプログラムはGLBTQの学生と学生をサポートするセクションに勤める大学職員が参加していた。

16名の参加者全員でディスカッションをしたり、2~3人の小グループで話をしたり、とにかく盛りだくさんの内容。
午前中は主にGLBTQについての基本的な理解を深める内容で、GLBTQ関連の用語の説明やホモフォビアについて話し合った。ホモフォビアがどのような場面でどのような影響を及ぼすか話し合ってみてなんて簡単に言われてしまう。それだけで私は一歩ひいてしまうありさま。情けない・・・・

でもディスカッションをしていきながらホモフォビアが重大な問題をひきこすことに気づく。単に嫌な思いをするだけでなく、暴力を受けたり、殺されることもありうる。それだけでなく自殺さえ引き起こすことだってあるのだ・・・・。社会にひそむホモフォビアは深刻。私たちはそういうホモフォビアとも戦っていかなくてはいけない。だからこそGLBTQの学生や職員が安心して自分を語れる場所”Safe Zone”が必要なのだ。

全体でディスカッションしているときに、ある女性が「私は今妊娠中でユダヤ人でレズビアンだ」と語りだした。するとそれから堰をきったように、「いや~実は私もユダヤ人でパートナーと住んでいて娘がカムアウトしてきたの」と次々に自分のことを話し出す参加者。

私はそのたびに「へっ~ そうなんだ~」と驚きの連続。
そして最初に話した女性が「今ではユダヤ人にもたくさんの同性愛者がいるのよ」という。ユダヤ人コミュニティはキリスト教以上にとても保守的で戒律が厳しいと思っていた。同性愛者がそんなにいるんだ~となぜか心強いものを感じた私。

さらに信仰の話しにもなり、FTMのAJはカトリックの家に生まれたけど、今はpagan(信仰をもたない人)だという。私は「クリスチャンで、今でもとても保守的な教会に通ってる。レズビアンとして神様に愛されていると信じてるから保守的な教会にいっても全然気にしてないよ」って話をした。すると立て続けに3~4人がそれぞれの経験を語りだす。そこでまたユダヤ人のレズビアンがいることが発覚(笑)。16人中3人がユダヤ人。やっぱユダヤ人多いわ~と納得。信仰とセクシャリティ。同じGLBTQでもいろんな意見と考え方がある。ましてや神様を信じるか信じないかは人それぞれの問題。でもセクシャリティやジェンダーが原因で信仰を捨てなくてはいけないとしたら、それはあまりにも悲しいことだと思う。

GLBTQの私たちが安心して暮らせる場所、安心して自分の思いを語れる場所はすごく少ない。ホモフォビアに怯えたり、ひどい言葉や中傷に傷つけられながらひっそりと暮らしているのはアメリカも同じ。

心おきなく恋人のことや生活のこと、そして信仰、人生などいろんなことを語り合える場所。自分のセクシャリティやジェンダーを気にせず気軽に話しができる場所。そんな場所がGLBTQの学生や職員にとってのSafe Zone。マイノリティの私たちには、自分の経験や思いを共有したり情報を交換する場がすごく必要だと感じた。

Safe Zone Programに参加した人にはステッカーが配られる。それをキャンパスのオフィスに貼ることでGLBTQのSafe Zoneであることがわかる。そんなSafe Zoneを少しずつ目の見えるところに増やしていくこと。それがこのSafe Zone Programの大きな目的だ。

続く

International Gay and Lesbian Sport Association

2006-02-08 | GL rights in sport
ちょっと興奮気味の私です。なぜってあのナブロチロワに会えるんですよ~

今日のゲイジャパンニュースで紹介されていた「アウトゲームス」の記事。

7月に開催されるInternational Gay and Lesbian Sport Association主催のカンファレンスで、第1回ということもありぜひ参加しようと思っていたけれど、オープニングセレモニーでナブラチロワが来るというニュースにもう大興奮です。

さらに翌日の会議ではKeynote Speakerにもなる予定です。もうこれは万難を排して、絶対に行かなくては私の気持ちがおさまりません。
彼女は私の大好きなアスリートのひとり。現役時代にレズビアンであることを公表し、いったんは引退したものの、一昨年のウィンブルドン大会に47歳で再び現役として復帰。
凡人の私の想像をはるかに超えた精神力と堂々としたその生き方に憧れている人でもあります。そんな彼女に会えるんですよ~。

そして直接彼女に拍手を送れるんですよ~。

あ~今から楽しみだ~

日本から参加する人はいるのでしょうか?
もしいらっしゃるのならぜひ情報交換もしたいな~

Gay & Lesbian Film Festival in DC

2005-10-24 | GL rights in sport
先日、DCで行われたゲイ・レズビアン映画祭に初めて行ってきた。

最初はちょっと緊張したが、とにかくいたるところで同性カップルやひと目でゲイ、レズビアンとわかる人たちがたくさん集まっている。正直言って、そういう場に行くとホッとする自分を再発見。セクシャルアイデンティティが明確になってきている証拠。

さて映画祭で観た映画は、約1時間程度のドキュメンタリー4本。
まず最初の2本は、レズビアン、トランスジェンダーを社会的、文化的関わりの中で捉えている映画でちょっと重かった。特に、イスラエルに住む今でも宗教的な戒律が厳しいユダヤ教のレズビアンカップルを描いた「Keep Not Silent: Ortho-Dykes」はかなりきつい。日本の寛大さを実感する。日本でセクシャルマイノリティが表面化しない大きな理由は文化的な外的抑圧というより、同性愛者自身が持っている内的な自己規制が大きいのではないだろうかと思う。

そしてもう1本はノルウェーの10代の男の子が性転換手術を受ける前後16ヶ月を追った「100%Human」。映像がArtisticでとてもきれいなのだが、その一方で本人や家族が語る本音に心が締め付けられる。手術の前の希望、夢。そして手術後に直面する現実。決して安易な決断ではできない現実を見せ付けられる。映像の美しさがそれを補っている。

あとの2本はセクシャリティとスポーツに関するドキュメンタリー。私にとってはかなり興味深い内容。
1本目はラグビー、ホッケー、ロデオのゲイ・スポーツチームを追った「Straight Acting」。TVや雑誌でステレオタイプ化されたゲイではなく、スポーツを心から愛し、楽しむ彼らのいきいきとした日常のライフスタイルが描かれている。その背景にはアメリカのスポーツの世界に強烈なホモフォビアが存在しているからで、日本にこんなスポーツチームはおそらくできないだろう。

そして最後の映画は「100% Woman」。今回この映画を観ることができただけでも行ってよかったと思った。
カナダのマウンテンバイクのチャンピオンになり、カナダナショナルチームの一員としてワールドカップにも参加するMichelle。
彼女は6年前まで男性だった。性転換手術を受け、女性としてマウンテンバイクのダウンヒル選手としてチャンレンジするMichell。しかし性転換したことをオープンにしている彼女の活躍は大きな波紋を起こす。でもその中で彼女自身が女性であることにこだわり、女性としてチャンピオンを目指す彼女の精神力、そしてその彼女を支える家族のあり方に感動する。映画の詳しい情報はここ。

Gay & Lesbian Athletics Foundation

2005-09-11 | GL rights in sport
LGBTアスリートのための団体。
リンク先はこちら↓
http://glaf.org/about.html

国際会議も定期的に開催され、同性愛競技者のためのコミュニティの場とスポーツにおけるLGBT競技者をとりまくスポーツ環境をよりよくしようと動いている。2006年の会議に参加してみようかなと思っている。
確かにスポーツ界でのホモフォビアはひどいですからね。
日本ではLGBTが表面化していないから、このような団体ができてもその存在意義が明確にならないのだろうなと思ったりもする。