Sue's Blog

クリスチャンでセクシャルマイノリティのSueのひとりごとやGay Lesbian human rightsリンク集

EU議会の決定

2006-01-27 | Gay, Lesbian rights
ヨーロッパの各国が加盟するEU議会で同性愛差別の撤廃に関する決議案が可決された。
詳しくはこちらのゲイジャパンニュースで日本語訳を読むことができます。

ヨーロッパの人権意識の高さに感動します。

決議案の中のI.1の項目。英文では「Strongly condemns any discrimination on the basis of sexual orientation」のとてもパワフルな表現に強く感動します。

セクシャリティの問題はとてもプライベートなことだけど、そのことで差別されたり、偏見による嫌悪は、人としての尊厳を無視することでもある。

この決議が日本から遠く離れたヨーロッパの国々で起きた出来事としてではなく、セクシャリティによって自分の最も大切な人を紹介できなかったり、自分らしさを押し込めなくなくてはいけなかったり、隠すことで苦しい思いをしなくてはいけなかったり、ただ自分らしくありたいだけのことがかなえられないすべてのセクシャルマイノリティにとって勇気と希望を与えてくれる決議だと思う。



ゲイレズビアンコミュニティイベント

2006-01-20 | Gay, Lesbian rights
ゲイ・レズビアンコミュニティ団体が主催するイベントに初めて参加した。
イベントは「The Times of Harvey Milk」の上映会。映画の詳しい内容はこちら

アメリカのゲイムーブメントのヒーローとも言われるHarvey Milkのドキュメンタリー。
Milkはアメリカで初めて自らゲイであることをオープンにしてサンフランシスコ市議会議員になり、
1970代に同性愛者の人権を勝ち取るリーダーとして活動するが、1978年、48歳の若さで射殺されこの世を去る。
彼の「ひとりひとりが隠れた存在でなく、見える存在になろう」というメッセージがずしんと心に響く。
とてもとてもパワフルな映画。人権とは何かを深く考えさせられる。

見終わった後のディスカッションで、20年前に同性愛者の人権運動が始まったアメリカだが、
いまだに差別や偏見によって多くの同性愛者がひっそりと暮らしている。
セクシャルマイノリティが決して受容されていない厳しい差別があることを実感する。
最近はTVや映画で同性愛が取り上げられるようになり、同性愛者として堂々と暮らしているように見えるアメリカでも
まだまだカムアウトは難しい問題なのだ。

だから彼らはこうやって仲間と集まり、情報を交換し、若いゲイ・レズビアンたちをサポートしようとしている。
このようなコミュニティで、メンバーができることからやっていこうとする彼らの態度は素敵だと思う。
こういう活動を通して少しずつ変わっていくんだろうな~