ゾンビ襲来〜真夜中の訪問者､その４７

　｢Days Gone｣というPS4用のゾンビゲームがある。かなりポピュラーなアクションゲームなので､知ってる人も多いだろう。
　もちろん私はゲーム機なんて持たないから､動画を見ただけだが。これが､結構エグい。
　一部には､極端すぎてあまりにも非現実過ぎて､ハマれないというヘビーゲーマーもいるらしい。でも私からすれば､映画｢アイ•アム•レジェンド｣を見てるみたいで､結構見入ってしまった。

　そんなゾンビゲーの強烈な印象からか､夢の中にゾンビが出てきた。全く最近は､立て続けに変な夢ばかり見る。勿論､エロい夢も見るには見るんだが。

　
とあるビルの屋上にて

　夢の舞台は､スーパーのビルの屋上だった。私は必死で､重油が詰まったドラム缶を転がし､下から這い上がってくるゾンビ達めがけ､突き落としている。
　重油まみれになったゾンビ達に､火炎瓶を投げつける。燃え上がるゾンビたちを眺め､一安心したと思いきや､ゾンビどもアホではない。すぐに裏へ周り､背後から襲ってくる。
　私は彼らに火炎瓶を投げつけ､その隙に隣のビルへと逃げた。
　何度ヤッても同じ展開だ。どうしても圧倒的な数で上回るゾンビ達に囲まれてしまう。まるでTVゲームと同じ展開だ。

　私の仲間は数人しかいない。ゾンビたちは光に反応するから､日中を避け､夜襲をかけようにも､かすかな光でも我々の居場所を見抜いてしまう。
　全ての電気を遮断して､真っ暗な状態での奇襲なら､上手く行くかもしれない。
　そこで街の変電所に潜り込み､電源を遮断する事にした。
　しかし何処を探してもそれらしき所はない。ブレーカーなどの機器類すらない。
　全てがコンピュータで自動操作されてるらしく､サーバーに入り込み､解除するしかない。

　そこで場面は変わり､私は何故か図書館にいた。そして呑気にエロ本を読んでるのだ。仲間が一人､私を呼びに来た。
　ゾンビが全滅したという。理由を聞くと､図書館の館長がコンピュータを遠隔操作して､電源を全て遮断し､電光を栄養源とするゾンビがあっさりと死滅したらしい。アレレ〜
　私はホッとして､皆が待ってるエントランスホールに行くと､皆不安そうな表情をしてる。
　理由を聞くと､大型の台風が近づいてきて､遮断した電源が復活しないという事だ。

　ゾンビの次は台風かよ〜！そう愚痴ってる時に夢から覚めた。

最後に

　人類の敵は､コロナウィルスや自然災害や核戦争や地球温暖化だけではない。ゾンビもまた人類の敵なのだ。
　人は強欲に塗れると､政治屋やブルジョワというゾンビと化す。人は殺意を抱くとテロリストいうゾンビになる。宗教は変異するとカルトというゾンビ集団となる。製造業もアパレルも飲食業も土建屋もブラックに成り下がり､これまたゾンビ企業となる。
　性欲を満たす風俗嬢もホステスも､これまた決まった様にゾンビ女と化す。そして人類が作ったモノは､全て粗大ゴミというゾンビと化す。
　つまり､人が作り出し変異したゾンビこそが､人類の真の脅威なのかもしれない。