ショートヘアのタフな女〜真夜中の訪問者､その４９

　私はヨーロッパのお城が大好きである。Pinterestでは､とても綺麗なヨーロッパの古いお城が数多く紹介されてる。
　それに比べると､日本のお城はまるで”肥溜め”に近い。と言ったら言いすぎかもだが､それだけ中世ヨーロッパは素晴らしい時代を誇ったんだろうか。
　という事で､今日はそのヨーロッパのお城が夢に出てきたというお話です。

Run a away

　私は何かに追われる様に必死で逃げていた。その驚異が何であるかは全くわからない。とにかく沢山の人が逃げ回ってたので､私もそれに釣られ必死で逃げてたのだ。
　石段みたいな道路を駆け上っていく。すると大きなお城にぶつかった。しかし､中に入れる者は限られてる。
　私は､お城の側面にある螺旋階段を見つけ､そこを登っていく。しかし何処でどう迷ったのか､ある地下洞窟に迷い込んだのだ。
　先へどんどん進んでいくと､大きな劇場跡にぶつかった。

　誰もいない広い劇場を見渡してると､一人の女が”こっちよ､こっち”と呼び寄せる。
　私は女に誘われるがままに､ついていった。再び沢山の逃げ惑う民と合流し､彼らを逆走する方向に逃げ込んだ。
　青い瞳の女はショートの黒髪で､北欧風の頑丈そうな若い女だった。夢の中ではホント美女に恵まれるんですな。
　とにかく腕力が強く､私をグイグイと引っ張っていく。パワー系アスリートの如く､他大衆をかき分け､グイグイと先に進んでいく。
　”アンタは何者だ？何故オレに構う？”そう言っても何も返事はない。とにかく彼女も私も逃げるのに必死だった。

Take a break

　ある広場につくと､女は一息入れた。”ここはもう大丈夫よ”と言いたげそうだった。
　私は息を切らしながら､じっと顔を見つめ､女に一礼した。短く刈り込んだ黒い髪の毛がとても魅惑的に見えた。まるで私を挑発するかの様な見事なショートヘアだった。
　私はロングよりもショートヘアの方が好きである。
　私はすぐにその気になった。危機が去ると､その反動で人は､異常なまでの露骨な性欲に走る。
　私も女も同じだった。私は渾身の力で女を抱いた。女も同様だった。まるで､動物の交尾のようだった。
　イチ○ツは､橋げたを支える鉄杭の様にしっかりと突き刺さり､まるで子宮を貫通するかの様な勢いだ。
　あまりに強く惹き合ってるが故に､こっちが身動きできないほどだ。私は何とか体勢を変え､女の背後に回った。手綱を引くように､髪の毛を力任せに引っ張り､後ろから強引に攻め入った。
　絶頂に入る寸前で夢が覚めた。勿論､イチ○ツは勃起したままだった(笑)。

最後に〜女はタフでショートヘアに限る
　
　女の顔がどんなに魅力的だったのか？殆ど覚えてはいない。美人なんだけどタフだった。”象が踏んでも壊れない”様な､ごつい体力と肉体だった。
　どんなに力負けせに攻め込んでも､均整の取れた端正な顔立ちは少しも歪む事はない。まるでハンマー投げの美人アスリートみたいだった。

　私は繊細な女性よりも､生命力溢れる女が好きだ。少々乱暴に雑に扱ってもビクともしないタフな女性が好きだ。それにロングヘアよりもショートがタイプだ。長い髪をかき上げたらM字ハゲだったら､これほど興ざめはない。
　つまり､女らしさを演じる女が気に食わないのだ。
　夢に登場した女はそんなタイプだった。

　何故？こんなにタフな女が夢に出てきたのだろうか？
　私は体力的も弱く､精神的にも脆く出来ている。若い頃はそのどちらも強くありたいと､無理に努力したつもりだったが､逆にそのどちらも弱くなってしまった。

　結局､夢とはもう一人の自分を開放する､ある特殊な舞台なのかも知れない。