私は”大場政夫”に関しては、特別な思い入れがある。よかったらClickして参照です。
大場が死んだ時、私の人生は狂い始めた。いやその半年前に父が死んで、私の人生は歯車がズレ始めていたのだ。
大場が交通事故で死んだ時、”事故死”という言葉を狂った様に何度も辞書で調べた。
勿論、意味は解りきっていた。しかし、”死んだ”事を認めたくはなかったのだろう。
父が他界し、大場政夫が死に、私のヒーローはブルース•リーだけとなった。しかし、そのはち切れんばかりの躍動する肉体も病魔には勝てず、大場が死んだ10ヶ月後にその超人も死んだ。
僅か1年半で、2人のヒーローと父親を失った私は心の支えを失った。そして、そのまま50年近くが経つ。
私が大場政夫に関するブログを14話も書いてるのには、そういった悲しい事情がある。
逆を言えば、そういった諸々の悲しさや虚しさこそが、私の心の中の大場を支えてるのだ。
そして、その憧れの大場政夫がとうとう夢に出てきたのだ。今まで色んな著名人や有名人が夢に出てきた。クレア•デーンズや松たか子や飯島直子も出てきたし、安倍首相もだ。トランプに至っては2度も出てきた。
そんな中、一番の憧れのヒーローが夢に出てきた。勿論、夢とは気づく筈もない。まるで夢の中で夢を見てる様な気分だった。
最近、殆ど夢を見てなかったので、何か面白い夢を見たいなと思ってた矢先だったから、余計に高揚した気分になる。
大きな倉庫にて
舞台は、とあるディスカウントスーパーの店舗裏側に位置する、大きな倉庫の入り口だ。
私は物流担当で大型トラックを運転し、大場政夫は仕入れ担当で、卸された荷物や商品をチェックしていた。
大場は、アモレス戦での衝撃なKO勝ちの後という事もあってか、意気揚々の態度で少しふっくらとしていた。
私は、超元気そうな大場に声をかけた。
”アモレス戦は危うかったな。狂気の右ストレートがヒットしなかったら、逆にアモレスの右でヤラれてた”
大場は笑いながら答えた。
”オレはね、最初から右を狙ってたんだ。あれは偶然じゃない。アモレスの強引なオーバーハンドに右を適確に合わせたんだ。狂気でも偶然でもないよ”
この日の大場は、終始ごきげんだった。
昼休みになると、従業員や店員が大場のもとに集まってきた。すると、ある男が叫んだ。
”大場!階級を上げるという話だが、本当なのか?だから機嫌がいいんだろ?いつもはこんなに機嫌はよくないよな”
大場は笑いながら答えた。
”全ては会長に任せてあるから、オレの口からは何にも言えないよ。でも誰が相手だって、今の俺なら負けやしない”
私には、隣にいる大場が一回りも二回りも大きくなった様に感じた。
精悍な顔立ちとズッシリとした体型には、軽量級にはない凄みと風格を感じた。ひょっとしたらフェザーでもいけるかなという程に筋骨隆々としてた。いや、そう錯覚しただけなののかもしれない。
私は大場をずっと眺めていた。見惚れる程に眺め続けた。そのうち、大場の影が時間と共に薄くなってきた。
”仕事に戻らなくちゃ。ここで遊んでばかりいると社長に怒られるから”と言って、大場は笑いながら倉庫内に入っていった。
私もトラックに乗り込んで、キーを回した。
そこで私は気づいたのだ。
”ひょっとして、あれは本当に大場だったのか?俺の見間違いじゃなかったのか?大場にしては大き過ぎやしなかったか?”
私はすぐにトラックから飛び降り、駆けるようにして倉庫に向かった。
そこで目が覚めた。
最後に〜天国でも健在な男
確かに夢に出てきた大場は、フライ級の時の大場よりもずっと大きかった。
元々ハンサムな顔立ちも精悍さと逞しさを増し、ハリウッド男優のクリス•ヘムズワースを彷彿させる様でもあった。
大場は天国で階級を上げ、私がブログで書いてきた強豪と闘う準備をしてたのかもしれない。
もしそれが本当であれば、大場は天国で私のブログを読んでくれてた事になる。いや、そう思う事にしよう。
因みに、大場政夫ブログ(全14話)は”ボクシング”カテゴリからクグレます。宜しかったら読んで下さい。
憧れのヒーローに会えて
転んだサンのヒーローって
早死が多いよね
アーベルにガロアにリーマンに
それにお父さんもヒーローだったんでしょ
ではバイバイ👋
亡くされているんですね。
私は昨年暮れ、父と永遠の
別れをしました。95歳での
大往生で多分に予期していた
事ですが、それでも喪失感は
かなりのものですね。
大場も西城正三も甘いルックスで
高度成長の終焉を象徴した
カッコ良く強い男の代名詞だったナ~
ヒーローなんでしょうが。
Hoo嬢も両親を日頃から大切にです。
では👋👋
覚悟はしてても消えるもんではないです。
高度成長の終焉とは言い得て妙ですね。
でも夢に大場が出てきた時は夢と思わなかったから不思議ですが。今から思うともう少し色々と質問したかったです。
やはり大場の強さは異次元のレヴェルだわ。
井上尚弥よりもアグレッシブで獰猛さが半端ないし。
テクニックで言えば左フックと左ストレートが有効みたいだった。左アッパーは空振りが多くアモレスの強打を受ける原因となったね。
でも殴られた後のフットワークが逸脱で華麗だね。井上には真似できないよ。
転んだサンが惚れ込むのもわかるわ〜
見る度に際どい試合だったですね。
特にアモレスが後に”終ってた”と語った4Rは流石の大場も危なかった。しかしアモレスはあの回で精一杯だったんですね。
まるでミドル級の殴り合いみたいで、拳と頭骨が軋む音がしてました。
改めて、井上尚弥とは次元が違うなと思いました。
ボクシングというより殴りあい、
殴りあいというより死に急ぐ若者です。
3度のバッテングがなかったら3RでKOしてたでしょうか。内容は互角でしたが、獰猛さと殺気では大場が圧倒してました。アモレスもそれで早々と諦めたんでしょうね。
大場も逃げず殆ど真っ向勝負でしたから、アモレスも頭ぶつけるしかなかったんでしょうか。
ビラフロアさんの”大場ジャブ!ジャブ!”という叫び声が印象的でした。
”度々”というのがとても嬉しいです。
辰吉丈一郎vsリチャードソンは、私も見入ってました。
とてもリスキーでリアルな世界戦で辰吉の集大成とも言える試合でしたね。
今も日本のボクシング界はバンタム級を中心にかなり層が厚くなってます。これも大場の影響が大きいのでしょうか。
夢って不思議なもので、強烈な印象に残ったものが夢として現れるんですよね。
そう言われれば、辰吉vsシリモンコン戦もとても印象に残ってます。
ただ、最近は殆ど夢を見なくなり、”真夜中の訪問者”も陰りがちですが、コメントをきっかけに大場が再訪問してくれる事を祈るばかりです。
コメント有り難うです。では・・・