
6月13日、ホルムズ海峡付近でタンカー2隻が攻撃を受けた。被害を受けたタンカー1隻が、日本の海運会社「国華産業」である事から、何故この時期に?犯人は誰なのか?どの国が行なったのか?なぜ日本のタンカーを攻撃したのか?と色んな疑問が湧いてます。
”戦争仕掛け人”アメリカは、早速イランによる攻撃と断定してるが。本当にイランがやったのか?いやアメリカの捏造か?そんな単純な事か?
当初は、攻撃は魚雷か機雷によるものと思われたが、「国華産業」による記者会見では、攻撃は砲弾などの飛来物によるものと発表した。事実、乗組員が何かが飛んでくるのを見たという。しかし今では、吸着機雷という説で一致してるが。
犯人は誰か?イランか?アメリカか?
因みに、事故があったホルムズ海峡は毎日1700万バレルの石油を運ぶ要衝で、日本に来るタンカーの8割はホルムズ海峡を通る。
それでも安倍首相がイラン訪問時に、この様な事件が発生するとは、単なる偶然ではないとの声が上がった。
犯人は一体誰か?アメリカでもイランでも、各地でこの議論が続いてます。
犯人の特定には未だ至ってない。アメリカのボンペオ国務長官は、”今回の事故はイランに責任がある”と発表した。
当初この主張は、証拠がないとされた。その根拠は、情報機関の分析や武器の状況という曖昧なものだったからだ。しかしアメリカは、イランがタンカーに付着した爆発物を取り除く映像を公開した。
この映像を元にアメリカは、今回のタンカー攻撃はイランに責任があるとした。
一方イランの最高指導者は、”日本を侮辱した”と指摘した。イランは全くの根拠がないとして、タンカー攻撃の関与を断固否定してる。
ザリフ外相は、”アメリカが証拠のないままイランに対し申し立てた事は、安倍総理を巻き込んだ上で、破壊工作外交に向かっている事を示している”とTwitterで述べた。
アメリカの主張
アメリカ側の主張を報道する日本のメディアは、今回のタンカー攻撃はイランによるものとの見方が強い。
しかし、海外の報道は客観的な見方をしてる。例えばイギリスの大手新聞「The Guardian」誌は、アメリカが提出した映像に対し、”証拠を消そうとして取り除こうとしたのかは不明瞭だ”とか、”ポンペオは何の証拠も提示していない”と報じた。
先月の5/12にサウジアラビアの船が襲撃される事件が発生したが。この事故もアメリカを始めとするサウジやUAEなどイラン敵対国は、イランの責任にした。
この様にアメリカは、イランの国際的評価を下げたい意思が明らかにある。つまりアメリカは、直ぐにでもイランを潰したいのだが、直接攻撃をすると、イランはイスラエルを攻撃するだろう。そうなれば中東やアメリカを含む
全面戦争になる。
つまり、アメリカは全面戦争を避け、あくまで中東だけでイランを潰して欲しいのだ。アメリカの自作自演を否定する声もあるが、明確な証拠はない。
アメリカのワシントンポストは、”どのアクターにとって利益のない、この攻撃の犯人を特定するのは容易ではない”と締めくくり、犯人に関する特定の困難さを報じた。
以上、「ぽっぷる」さんのサイトから抜粋&加筆でした。
アメリカの自作自演?
Twitterでは、”イランの中にも戦争を阻止したい勢力と戦争を起こしたい勢力がいて、 又イランと敵対する外国勢力も戦争を起こしたい勢力があり、混沌としてる”との声があるが、多数あるコメントの中でも最も妥当な意見だろう。
個人的には”アメリカの捏造”だと片付けたい所だが、そこまで単純でもなさそうだ。
一方、”イラン産原油を輸送してたら、イランが攻撃する訳がない筈”との声もある。
しかし、このタイミングでの日本の船籍攻撃は完璧にイラン政府のメンツを潰し、アメリカにイラン攻撃の口実を十全に与えるのも事実。
故にここは、日本の平和外交の最大の見せ所ではないだろうか。そして世界も国連もその日本を支持すべきだが。悲しいかな日本のメディアは、完全にアメリカ寄りなのだ。
しかし最悪のケースは、これが全面戦争に繋がる事。アメリカは”Japan”マネーで、イランに戦争を仕掛けたくて堪らんだろう。しかしそれは、日米首脳会談の直後であり、安倍首相のイラン訪問の最中と、時期を見てもあまりにもタイミングが良すぎる。
それに日米首脳会談で、日本には借金はあっても金がない事が、トランプにははっきりと判った筈だ。
故に結論から言えば、アメリカの自作自演と疑った方が、アメリカを除く世界にとっては都合の良い”お伽話”となる。
事実、アメリカが公開した映像に驚く声や、イランが犯人であるという安直な主張への疑問の声など、様々な声が上がっている。
勿論、イラン国内の強硬派やイランに敵対する国家やテロの仕業かもしれないが。従来の様に安直に米国寄りの見方をするのは、やはり危険過ぎる。
イランの自作自演?
イラン側の報道について、「エルサレム•ポスト」は、イラン側はタンカーを沈没させながらも人的被害が出ないよう配慮し、なおかつイラン側が人命救助を行い、”ホルムズ海峡の安全はイランが保証する”というメッセージを発信したかったのではないか、と分析する。
イランとは厳しく対立するイスラエルの報道を鵜呑みにする訳には行かないが。今回の事件の謎解きには役立つのではないかと、木村太郎氏は指摘する。全くこの線もありかなですな。
一方で、軍事的な観点で今回のタンカー襲撃事件を指摘する声では、イスラム革命防衛隊による攻撃だと推定できるという。
しかし、革命防衛隊はハメネイ師の強い指導下にあり、そのハメネイ師が安倍首相と会っている最中に攻撃を行う事を、革命防衛隊の司令官が命じるとは考え難い。
つまり、強硬な思想を持つ者も多い革命防衛隊という組織であるが故、いわゆる跳ねっ返りが暴走する余地は十分にあると。
故に、革命防衛隊の強硬派の一部が今回の攻撃を行ったと考えるのが妥当という線が強い。
タンカー攻撃が革命防衛隊の一部強硬派による警告だったとしても、イラン指導部の考えと決め付ける事はできない。それどころか、この攻撃によるイラン批判が、イラン国内の穏健派と強硬派との綱引きに影響を与える。それも良い方向に影響を与える可能性も考えられる。
そこでアメリカは、証拠を小出しにしながら、イラン指導部の反応を伺い、穏健派が強硬派を抑える事を期待しているのではないか、と思われる。以上、JPPressより。
捏造された戦争にはウンザリだ
アメリカは過去の歴史において、様々な戦争を捏造してきた。太平洋戦争に始まり、朝鮮戦争にベトナム戦争、ブッシュ親子の二度に渡る中東戦争。
これだけの見事な”前科”があるから、世界はアメリカの言う事を殆ど信じられなくなってる。今やアメリカが主張する正義は単なる”イカサマ”に過ぎない。
今やこれ以上、アメリカに美味しい思いをさせるべきではない。これ以上、中東を戦場にすべきではない。これ以上、世界はアメリカに振り回されるべきではない。
つまり、アメリカは確実に壊れ始めてる。今のアメリカは自身の力で復興すべきだ。これ以上、自国の利益の為だけに戦争を捏造しないでほしい。これ以上世界を戦争に巻き込まないでほしい。やるなら自国でやってくれ💢
万が一今回のタンカー襲撃事件が、アメリカの捏造したものだとすれば(そうでない事を望むばかりだが)、その時はアメリカこそが”ならず者国家”であり、世界中が一斉に非難&攻撃すべき対象なのかもしれない。
とにかく今は、冷静にその行方を見守るしかないのだろうか?
結局、戦争好きなバカがいる限り、喧嘩好きな無能な独裁者がいる限り、こういった不可解な襲撃と、その裏で交される黒い駆け引きは延々と続く。そして、それらの犠牲になるのは一般人なのだ。
グローバル資本は、共産主義や民主主義・宗教国家等を偽造し戦わせています。トランプがこれに抗っているのか協力しているのかは判りません。
イラン革命前のホメイニは、西欧化する当時のイラン指導者に反旗を翻し、なんと西欧の中心であるフランスに亡命しました。
革命前のイランは、グローバル資本の意向に逆らって石油を自由に輸出しようとしたので、革命でホメイニが政権を握るのを陰から協力したと思います。
革命前後はグローバル資本の思惑通り、イラン原油を抑え込み価格上昇でぼろ儲けをしました。どの国も原油価格が上がると、国家・国民としての利益は無い筈です。
今度はイランがうやむやにする番ですかね。