「スパイコード〜CICADA3301」(2021年)というタイトルだけはまともなC級コメディーを見た。勿論、すぐに見るのを止めたが・・ 因みに、CICADAとはネット上に投稿された未解読の暗号パズルの事で、”高度な知的能力を持つ人を募集する”との目的で、ネット上で拡散され、都市伝説的な話題となったらしい。 但し、主人公が暗号通貨ウォレットをハッキングし、一瞬で解読するとい . . . 本文を読む
先日行われた衆院選の結果だが、自公民の惨敗よりも、数理モデルにより100%近い的中率で予測できる様になった事が私には嬉しかった。つまり、政治家は嘘をつくが数学は嘘をつかない事が実証されたのだから・・ 近い将来、議会政治にもAIが駆使されるだろうから、税金の無駄に過ぎなかった無学で無能な汚職・世襲・アイドル議員らに代り、数理モデルで高度にプログラムされた”AI議員”が多くの . . . 本文を読む
「サーストン万華鏡」(小島定吉・藤原耕二 編)を読んでたら、”サーストンはトポロジー(位相幾何)の世界を一新した革命者であり、数学を3つに大別すれば、代数・幾何・解析とに分かれ・・”とある。 確かに、大別すればの話だが、昨今の数学はあまりにも膨大に広がりすぎて、どこまでを代数と呼び、幾何や解析と呼ぶかを決める事はほぼ不可能である。つまり、今や数学とは全ての領域に通じる膨大 . . . 本文を読む
「数学は計算の上を飛ぶ」に寄せられたコメントに、ダイヤル数ってのがあった。 ダイヤル数とは、その数に2、3、4を掛けた時、その値が各桁の数を順序を崩さずに巡回させた数となる。 例えば、142857は有名なダイヤル数だが、”巡回数”とも呼ばれ、142857×a(a=1,2,...,6)の値は142857を巡回させた数になる。 事実、142857×2= . . . 本文を読む
前回「その6」では、エニグマ暗号の限界とチューリングによるエニグマ解読の歴史を紹介しました。そのチューリングですが、自身が発明した万能計算機によって、代数学における”計算の不完全性”を実証しましたが、”数学の不完全性”となると、そこには明確な矛盾と限界があった事は歪めませんでした。 その後、チューリングは自身の万能計算機で数学史上の未解決問題とされ . . . 本文を読む
前回「その5」では、イデアル類群Cₖ={Pₖ,P₀Pₖ}を2次体K=Q(√(−5))を例に挙げ、イデアル類群の前身となる「ラグランジュの定理」(1773)について説明しました。 因みに、イデアル類群Cₖの位数|Cₖ|を類数と呼びますが、イデアル類群の発見より以前に、2元2次形式に対する同値類(同値関係を満たす元の集合)の数として、その類数(イデアル類群の位数)は研究されて . . . 本文を読む
前回「その5」では、古代ギリシャのカエサル暗号から換字式暗号が生まれ、これに鍵語を加え、複雑にしたものが”ヴィジュネル暗号”の発明に繋がり、それを解読したバベッジについて述べました。 だが、ヴィジュネル暗号もその周期性に注目したカシスキーテストに突破され、更に文字の偏りを推測する”クリブ”攻撃により高度に複雑化したヴィジュネル暗号も姿を消す。 そこ . . . 本文を読む
前回「その4」はRSA暗号の仕組みと起源について詳しく述べましたが、今回は少し寄り道して、エニグマやRSA暗号以前の暗号について紹介します。 まずは暗号の前に、数表と計算機のお話からです。 4000年前の古代エジプトに始まる三角法の歴史は、三角関数表作成と共に発展した。 古代ギリシャのプトレマイオス(83-168)、15世紀ドイツの天文学者レギオモンタヌス(1436-1476)、16世紀オースト . . . 本文を読む
前回「その3」では、RSA暗号の秘密の鍵である2つの素数pとqからなるN(=pq)時間の時計計算機について、まず説明しました。 一方で、RSAアルゴリズムの起源となる「フェルマーの小定理」はオイラーが一般化した事で、「オイラーの定理」とも呼ばれます。 その後1977年に、RSA暗号の発見者の1人であるリヴェスト(R•L•Rivest)が、時計計算機を使ってRSA暗号を完成さ . . . 本文を読む
一時、大衆の間でもワイドショーを賑わす専門家被れが過ぎたせいか、リテラシーやエビデンスというウケのいい言葉が大いに流行った。更に、この2つの言葉を知らないと、SNSではバカにされるかの様な錯覚に陥ったもんだ。 まず、エビデンスとは元々医療用語で根拠との意味があったそうだが、今では、証拠や根拠や裏付けの意味で、SNS上を独り歩きする陰謀説やデマを検証する時に大きな武器となる。 一方で、リテラシーだ . . . 本文を読む