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ジョージィのおとなりさんたち

【個人史】「人生って、とっても楽しいもの」
そんな風に感じている今日この頃。Blogでメモっておきたい。

回想: 祖母を送った日(6) 『気合い』

2007年07月19日 23時49分35秒 | Weblog
[個人史]: 祖母、祖父母

(地方(田舎)の) 地区の公民館を葬儀場として 祭壇が飾られた。

二人のお坊さんが来て 厳(おごそ)かに 式が始まり、 緩やかな読経と落ち着いた木魚の音が いかにも葬式であった。

実は成人してからの 身内の葬儀は 祖母が初めての経験である。 つまり 通夜から始まる葬式一切の参加は 小学校4~5年生頃に 一度出席しただけで あとは数回、 知人の葬儀に参列しただけだ。

<弔辞>
私の 乳母 であったかもしれない祖母だ。 長男叔父から 弔辞を託された。
お坊さんのお話が終り「弔辞を頂きましょう」 と、促され、 手ぶらで前に進むと、(弔辞文は?と、)けげんな顔をされながら マイクを手渡された。

<Began(弔辞開始)>
「ばあさん、 近くにいるだろう? 聞いてるかい?..」 と話を始めた。
場所や参列者を考慮しながら、 人の誕生から 死に至るまでの目的、 そして 死んだ後の状態 を (無宗教的に) はなし、 その人生の中で祖母は いつも 一番良いモノは他の人に与え、自分は常に一番悪いモノを選んで 他の人の事を気遣っていた事を話し、 そして最後に 「また会おう、(長い人生)ご苦労様でした。 ありがとう」 で結んだ。

<お坊さんが..>
私の弔辞に 感銘を受けたのは (すぐ横で聞いていた)お坊さんもそうだったようだ。
チラチラ私の顔を見ながら、 「このホトケさんはそんなに立派な人だったのか..」 とばかりに、 最初とはうって変わって 声には力が入り、木魚が壊れるのではないか?と心配になるくらいに強く打ち叩き、 テンポもアップビートになって 非常に気合いの入った 読経 となって 焼香 が始まった。

 (続)

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