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ジョージィのおとなりさんたち

【個人史】「人生って、とっても楽しいもの」
そんな風に感じている今日この頃。Blogでメモっておきたい。

回想: 祖母を送った日(5) 『告白』

2007年07月04日 03時13分38秒 | Weblog
[個人史]: 祖母、祖父母
※ 初代防衛大臣の辞任で、 庁から省に昇格早々 すっかりケチがついた 防衛省。 「終わりよければ全て良し」 の言葉もあるが 終わるどころか始まったばかりだ。 これからもつぎつぎ起こる 騒動 の連続。 さっさと個人史記事を増やしておこう。

祖父の遺影が飾られた仏間に その身を横たえている 祖母 の姿であるが、不思議と 哀愁 がない。 (最近NHKが放送した インカのミイラ 同様に 祖母の遺体は 死んでも尚 嫌忌(けんき)を感じさせないのだ)

<告白>
第一話で記した 祖母が老齢になって 唯一反撃に転じた相手が祖父 であるが、 実は 最後に祖母と会った時 のこと、 ”死んだ後の話” を聞いて すっかり安心した祖母は、 自分の息子・娘(すなわち私の叔父・叔母)が 場を外したとき、 私にこっそり告白した。

病院のベッドが隣り合っていた 祖父母だが、 若いときからの悔しさで 祖父の事は 相手にしていなかった祖母だ。 なのに、 いよいよ祖父も寿命を迎える頃 隣のベッドから 祖母に向かって 「ばあさん、愛してるよ」 と声をかけたのだと 嬉しそうに話したのだ。

<祖父の死にぎわ..>
むろん実の息子・娘(私の 叔父・叔母)は 夢でも見たのだろう と取り合わない。 だが、私は最初から祖母の話は信じた。
昔気質の 祖父 であり、 農業からリタイアし老齢に至って 妻から冷たくされる中 様々な事を振り返り 若かった時の事を思い出したに違いない。 なんとか自分の気持ちを伝えたかったが 気恥ずかしくてなかなか伝える機会がない。

祖父がいよいよ 自分の寿命を感じたとき、言いそびれて死ぬわけにいかない。 人生の一世一代の勇気を振り絞って 「愛してる」 と告白したのだろう。 と、私は考えている。

 (続)

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