[個人史]: 祖母、祖父母
※ 防衛大臣発言で 政府・与党(自民党・公明党)の動きも慌ただしいので さっさと 個人史記録を 稼いでおこう。
<訃報>
年明けの連休終盤の深夜に 突然襲った 身体中に走る激烈な痛み の中で、 祖母に 『 楽になれ 』 と勧めた翌々朝、 早朝に看護士が見回った時には 「すでに事切れていた」 と 横浜にも連絡が来た。
前年は、どうしても仕事を休めず 祖父の葬儀 には参列出来なかった。 今回の祖母の葬儀には間違いなく駆けつけるのである。 移動中の交通機関の中では 不思議と平安な安堵感に包まれていた。
叔父(長男)の自宅、仏間に寝かされた躯(むくろ)には 苦痛の表情もなく、 まるで ぽっかりと開いた口から 魂(Spirit) が抜け出ていったような様相だった。
戦前・戦中 と 貧困地方に対する国策で たくさん産んだ息子・娘(すなわち私の 叔父・叔母) が遺体に取りすがって 別れを惜しんでいたが、 私は横から 「もう、ここ(遺体)にはいないから!」 と、 叔母たちを笑わせていた。
<祖母の記憶>
いくら記憶をたどっても、 ゆっくり休む時があったのだろうか? と、思うほど 小さな体躯で 早朝から深夜までよく働いていた 祖母 だった。 皆で食卓についているときも ずっと台所で動き回り、 皆の食事が終わったあと ひとり オヒツ に残った米ツブをこそぎ落として食べていた。 学問があったわけでもなく忙しい中をヒマを見つけては 文字を書く練習をしていたようだ。(幼いときの記憶がある)
祖父は一族の長男として 教育は受けられたようだが、 人間的にまっとうな判断は 祖母のほうが格段に優れていた。
他人に媚びへつらうわけでもなく 生き方としてはむしろ 下手 なほうかも知れない。 だが いつどんな時にも決して 相手に対して 傲慢・不遜 に振る舞うことがなく、 毅然とした意思表示の中にも 親切(思いやり)がにじみ出る言動だから 皆から 敬愛 を受けるに相応しい 祖母 であったと思う。
(続)
関連記事
08/01 回想: 祖母を送った日(7) 『いたこ』
07/19 回想: 祖母を送った日(6) 『気合い』
07/04 回想: 祖母を送った日(5) 『告白』
07/03 回想: 祖母を送った日(4) 『祖母の記憶』 ・・・ 本記事
07/02 回想: 祖母を送った日(3) 『深夜の異変』
05/28 回想: 祖母を送った日(2)『見舞い』
05/12 回想: 祖母を送った日(1) 『その一年前』
※ 防衛大臣発言で 政府・与党(自民党・公明党)の動きも慌ただしいので さっさと 個人史記録を 稼いでおこう。
<訃報>
年明けの連休終盤の深夜に 突然襲った 身体中に走る激烈な痛み の中で、 祖母に 『 楽になれ 』 と勧めた翌々朝、 早朝に看護士が見回った時には 「すでに事切れていた」 と 横浜にも連絡が来た。
前年は、どうしても仕事を休めず 祖父の葬儀 には参列出来なかった。 今回の祖母の葬儀には間違いなく駆けつけるのである。 移動中の交通機関の中では 不思議と平安な安堵感に包まれていた。
叔父(長男)の自宅、仏間に寝かされた躯(むくろ)には 苦痛の表情もなく、 まるで ぽっかりと開いた口から 魂(Spirit) が抜け出ていったような様相だった。
戦前・戦中 と 貧困地方に対する国策で たくさん産んだ息子・娘(すなわち私の 叔父・叔母) が遺体に取りすがって 別れを惜しんでいたが、 私は横から 「もう、ここ(遺体)にはいないから!」 と、 叔母たちを笑わせていた。
<祖母の記憶>
いくら記憶をたどっても、 ゆっくり休む時があったのだろうか? と、思うほど 小さな体躯で 早朝から深夜までよく働いていた 祖母 だった。 皆で食卓についているときも ずっと台所で動き回り、 皆の食事が終わったあと ひとり オヒツ に残った米ツブをこそぎ落として食べていた。 学問があったわけでもなく忙しい中をヒマを見つけては 文字を書く練習をしていたようだ。(幼いときの記憶がある)
祖父は一族の長男として 教育は受けられたようだが、 人間的にまっとうな判断は 祖母のほうが格段に優れていた。
他人に媚びへつらうわけでもなく 生き方としてはむしろ 下手 なほうかも知れない。 だが いつどんな時にも決して 相手に対して 傲慢・不遜 に振る舞うことがなく、 毅然とした意思表示の中にも 親切(思いやり)がにじみ出る言動だから 皆から 敬愛 を受けるに相応しい 祖母 であったと思う。
(続)
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