暇つぶしに・・・

絵を描いたり写真を撮ったり。

スーパー歌舞伎ヤマトタケル

2024-05-12 | 写真/猫/日記
名古屋市にある御園座(みそのざ)でスーパー歌舞伎ヤマトタケルを観てきました。
若い頃なら映画館や劇場、喫茶店等、一人でも行けたのに、パニック障害(不安神経症)になってからはどうも一人では怖くて息子を誘いました。
母「御園座に市川中車(香川照之)来るけどみにいかん?」
息子 「どっちゃでもええけど」
 って返事の時は「YES」ってことだと受け取ってるので、さっそくチケット予約しました。
市川中車さんは私生活いろいろ問題ありますけど、ま、それは横に置いといて。
歌舞伎役者としてはちょっと????マークつきますがテレビでみる香川照之さんの演技はうまいですよね。
だからこの俳優さん、好きなんです。
今回、ヤマトタケルを演ずる市川 團子 (いちかわだんこ)さんは香川さんの息子ですね。
親子共演ということもあってかなり楽しみにしてました。





ここ、御園座
昔は劇場だけでしたが数年前に建て替えて、劇場の上がタワマンになってます。
わらわら集まってるのはスーパー歌舞伎を見に来た人たちです。
8割かたおばちゃんばっかし。
おじちゃんはお留守番かな。







開演前に座席から撮った舞台。
下手側(舞台に向かって左手側)の前から二番目、花道のさらに左側です。
この席、端っこで舞台全体が見にくいので歌舞伎では「どぶ席」というようですが、「ドブ」って悪いイメージあるけど、役者の顔をよく見たい人にはいい席だと思います。
市川中車さんの顔、しっかり拝見してきました💛💛💛





パンフレットから
市川中車さん



市川笑也(いちかわえみや)
家は親子で笑也さんのファンです。
この方、もう65歳。でもめっちゃきれいですよ。

宝塚の男役はかっこいい女の人だとは思うけど、男性には思えないんです。
でも歌舞伎の女形はどこから見ても女性にしか見えない。
すごいなと思います。
歌舞伎の女形の人は、お風呂に入るときも、男役の人が入ってたら遠慮するし前を隠して入るそうです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ユーチューブに新橋演舞場で上演された時の動画を見つけましたので載せますね。



実は、息子、あんまり期待はしてなかったようですが、見終わったら「すっげー_!」の連発。
「所作がめっちゃきれい! すっげー!」
「声に張りがあって鼓膜がふるえる!すっげー!」
「着物の裾裁き、めっちゃきれい! すっげー!」
「 團子 、体 めっちゃ柔らかい!すっげー!」
「みんな上半身がすっごい安定してる、最近のアイドル役者みたいにふらつかない、すっげー!」
「これこれ!これが見たかったんだよ!」
なんて言っておりました。
奮発してチケット買ったかいがありました。

歌舞伎というと難しいというイメージありますが、スーパー歌舞伎は大掛かりな舞台設定と宙乗り、セリフも現代語にしてわかりやすいのですごく楽しめます。
ずいぶん昔にスーパー歌舞伎三国志で猿之助さんの宙乗りを見ましたが、今回は 團子 さんです。
ヤマトの国へ帰る途中で力尽きて亡くなったヤマトタケルが白鳥になって甦り空に舞い上がります。
きれい、可愛い、かっこいい! 三拍子そろってます。

ヤマトタケルについてネットである程度知識を入れてから観たんですが、見終わって思ったことは、ヤマトタケルの両親はいまで言うなら毒親ですね。
ヤマトタケルには双子の兄がいましたが誤って殺してしまいます。
それに怒った父親が「熊襲へ行ってヤマト朝廷に逆らってるやつらを成敗してこい!」ってタケルを追い出します。
悪いのは父親の嫁になるはずの姉妹を勝手に自分のものにしてしまった兄なんですが。
強い熊襲をやっつけて、これで父も喜んでくれると思って帰ってきたら、今度は蝦夷へ行け! また勝って戻ってきたら東国へ行け!
父は直接暴力は振るいませんが、死ぬかもしれないところへ行って戦ってこい、なんて子供に言うのは家庭内暴力と同じですよね。 
ヤマトタケルは悩みます。
「父は自分に死んでほしいんだ。生きてても仕方ないんだ。」

原作が梅原猛さんなので生きるとは何か、親子の在り方とは何ぞやとか考えさせられてちょっと哲学的です。



四時間があっという間に過ぎました。
お昼はお弁当を買って座席で食べるというのも歌舞伎座っぽくてよかったです。





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8 コメント

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息子さんの感動ぶり (チャメママ)
2024-05-13 11:51:44
こんな機会でなければ訪ねてみることも
ない歌舞伎世界です。
まず衣装の豪華さに圧倒されました。
ヤマトタケルは武勇伝記だとか。

演じている役者さん、ほんとに女人のようです。
息子さんの絶賛ぶりから、どんなに素晴らしい
舞台であったかがうかがえます。
そう言えば、昔々、祖母が歌舞伎に熱中している
のを見て、いつもそばで見ていた(なぜ?)のを
懐かしく思い出します。
ここに紹介されている舞台は、さすが、21世紀の
歌舞伎ですね。舞台もSFのような趣向があり、
若者たちにも十分魅せてくれますよね。

それにしてもヤマトタケルが受けた数々の試練、
これを見ると、歴史に残る偉人雄者たちの
辿る道は共通しているものがありますね。
聖書に「エサウとヤコブ」の話がありますけれど、
兄、エサウに殺されかかった弟ヤコブが、
エジプトに追われ、度重なる苦労をして、
やがてエジブトの王となり、飢餓に喘ぐ兄たちを
助けて和解するという内容ですが、
試練と苦労は義人の行く道には付きものですね。

あらら、とんだ横道に入り込んでしまいました^^;
いつも、考えさせられるテーマを拝見させて
いただき、新鮮な感動を受けています。
また。これを機会に((φ(..。)してみます。
絢爛豪華☆ (ココの母)
2024-05-13 15:32:51
こんにちは~

素晴らしい演目を観て来られたのですね。
しかも頼もしい息子さんと一緒に!!

(以前も書かれていたパニック障害のこと、実は私も十数年前に初めて発作が起こりそれ以来お薬を常に携帯しています、今はだいぶ改善しましたがたまに・・・)

原作が梅原猛さん!哲学者さんですよね。
ご本を読んだことがあります、日本人が忘れてはいけないことなど深い言葉の数々でした。

このヤマトタケル、だいぶ以前「横浜博覧会」のひとつのイベント会場で映像で観たことがありました。
映像の手前にからくり人形が動くという立体的映画のような、とてもファンタスティックな世界でした☆
あの頃は猿之助さん(後の猿翁さん)が主演をされていて、やはり笑也さんも共演されていました。
本物の歌舞伎でも観てみたいですねぇ。
leelinさん、ステキな舞台を観ることが出来て良かったですね(⁠θ⁠‿⁠θ⁠)

しかしながら、大和朝廷のお話みたいだけど衣装が中国の京劇みたいでもあって不思議な演目ですね
きらびやかにするためでしょうか・・・
不勉強でごめんなさいm(_ _)m

お話は反れますが、歴史的に大和朝廷を中心に考えると、熊襲も蝦夷も「悪人」になってしまうところがちょっとモヤモヤするところです。

息子さんも感動されたようで、ご一緒して良かったですねえ(⁠ ⁠╹⁠▽⁠╹⁠ ⁠)
まさに「幕の内弁当」で美味しかったでしょうね♪

素晴らしい世界へのご案内をありがとうございました☆
チャメママさんへ (leelin)
2024-05-14 07:29:41
おはようございます。

今朝はチャメ家に立ち寄り可愛いチャメちゃんの写真にニャハハとニヤついてました。
あ、コメント返信しなきゃと家へ戻ってきました。

歌舞伎の写真楽しんでもらえてよかったです。。

衣装がほんとにすっごかったですよ。
きらびやかの極地ですね。
息子が衣装もかつらも重いと思うのに体が全然ぶれないのはすごいわーなんて言ってました。

一日2回4時間の公演なので役者も体力仕事で大変ですね。

お祖母様も歌舞伎ファンだったんですね。
うちは祖父が大好きでした。

歌舞伎はセリフが難しいこともあって何行ってるのか???ときもありますが、スーパー歌舞伎は現代語にしているのでストーリーについていきやすいです。

ヤマトタケルでは柱を蹴倒したり酒樽を投げたりするシーンありますが、客席まで飛んでこないかとヒヤヒヤしましたがそのへんは力加減もちゃんと計算してあるんでしょうね。
すごいです。

エサウとヤコブ、名前だけを覚えております。
多分、高校の最初の時間に教えてもらったのかな。
あの頃は勉強大嫌いでよそ事考えてました(笑
想像を絶する大変な苦労があったんですね。
聖書にでてくる人たち、何が起ころうと神への信仰心を捨てないのはすごいことだとおもいます。
今はそこまでの試練に耐えて正義をなそうとする人いないなぁ……とふと裏金やってるお方たちのことが浮かびました。
聖書のお話好きなので脱線大歓迎です。

また新しいスーパー歌舞伎名古屋に来たら見に行きたいです。

最近ちょっと寒いです。
そちらはどうでしょうか。
腰を冷やさないようにチャメちゃんとぬくぬくしてお過ごしくださいね。
ココの母さんへ (leelin)
2024-05-14 07:54:42
おはようございます。

楽しんでもらえてよかったです。。

横浜博覧会でヤマトタケルの映像が流れたんですね。からくり人形と映像の共演、なんだかワクワクしますね。
近くだったら絶対に見に行ってますよ。

猿翁さんは三国志のスーパー歌舞伎で見ました。あのときはに二階席だったので残念ながら顔はしっかりみえませんでしたが、その代わり、笑也さん、遠くからでもすごくきれいでその時からファンになりました。

衣装のことですが、えーと、何だったかな、たしこ、柳田國男さんの本で読んだのか記憶が曖昧ですが、かっぱがなぜ日本に来たかという話で、
むかしむかし、中国の呉の国の子孫たち(かっぱ一族)が海をわたって九州についてそこから高天原に行った
そうです。俗に言う天孫降臨ですね。
神様がかっぱということになっちゃいますが、どこまでがホントの話かわかりませんがそういう説もあります。
あの神様たち中国服みたいなのを着てるのはそういうわけで。
今回のヤマトタケルがそれを意図して衣装の演出したのかはわかりませんが、梅原猛さん、古代史の本も書かれているのでなにかご意見されたのかもしれません
ね。

私もパニック発作
薬飲んでるおかげで前ほどひどいことにはなりませんが、時々、悪いこと考えると心臓バクバクしたり…
気候のせいもあると思いますが自律神経さんが暴れないよううまく付き合っていかなきゃなと思ってます。

ココの母さんも
これからジメジメムシムシの季節になると自律神経がゴジラ化してお暴れすると困るので、体、無理なさらず大事にしてくださいね。
いずれ一度は・・と (fumiel-shima)
2024-05-14 10:57:35
leelinさん、こんにちは。

私はまだ一度も本物(?)の歌舞伎を見たことがないのです。
死ぬまで(125歳まで)に一度や二度は‥と思うのですが、踏み切る機会が無くて・・・
目標は125歳ですが、かなわぬ場合もありますから早目に行動した方がいいかもしれませんね。

香川照之としては私生活でも物議を醸したこともありますが個性あふれるその素晴らしい演技は多くの人が認めるところでしょう。
歌舞伎役者(市川中車)としてのキャリアは短いかもしれませんがやはり彼ならではの演技が観る者の心を動かすのでしょうね。
fumiel-shimaさんへ (leelin)
2024-05-15 09:57:38
おはようございます。

コメントをありがとうございます。

生の歌舞伎は素晴らしいですね。
市川團子さんは動きにキレがあってとてもきれいでした。

スーパー歌舞伎は最近では若者にもウケるようにアニメから取ってきてるのもありますね。
ワンピースとかルパン三世など、名古屋に来たらぜひ見に行きたいです。

スーパー歌舞伎はセリフもわかりやすいのでぜひぜひおすすめします。

市川中車さんは小柄な方ですがすごいオーラ放ってました。
色々ありますが歌舞伎の方でも頑張ってほしいです。

御園座は高校の頃、里見浩太朗と天知茂が来るたびに見に行ってました。
握手してもらったこともあります。
懐かしい劇場です。
こんにちわ (力丸ママ)
2024-05-15 14:43:15
2代目 市川 猿翁さんが3代目猿之助だったころ初めて武道館で宙乗りもあったスーパー歌舞伎ヤマトタケルが演じられました。
初演は一般コーラスで5000人が合唱団でした。
3階席が合唱団です。
私もまだ40代、その合唱団の一員でした。
なので舞台は見れなくて次の年
見に行きました。
すごくなつかしいです
力丸ママさんへ (leelin)
2024-05-16 12:31:43
こんにちわ

コメントありがとうございます。
合唱団にいらしたんですね。
すごいです。
わたし、歌は全くだめなので歌を歌える方に憧れます。
5000人の合唱団、すごい迫力ですね。
スーパー歌舞伎のヤマトタケルにますます迫力が加わ
って素晴らしいだろうなぁと想像してます。

猿之助さんのヤマトタケルはユーチューブで見ましたが貫禄ありますね。
市川團子さんのタケルは可愛かったです。

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