最果てアーケード
いつもながらの、小川洋子さんらしい世界を満喫させて頂きました。
４つ☆半
物語の舞台が、ひっそりと存在するアーケードで、奥の方に小さな中庭があり、また自由に滞在できる図書室がある（レモネードを飲める）というのも、すっごく素敵です。
登場人物は、みんなどこか淋しげで、慎ましくも偏執的な感じ・・・。
主人公と同じクラスにいたR子ちゃん。彼女亡き後、娘の大好きだった辞書を写し続けるため図書室に通う彼女の父・・
いわく付きの思い出などがあるレースばかりを集めたお店、剥製の義眼のお店、それらのお店に通う常連さんは、舞台衣装を作り続ける中年の女性、ラビトという多分息子を亡くしてから精神を少し病んでいるお金持ちそうな女性。
ドーナツやさんと、体操の教師と偽っていた結婚詐欺師のポニーテールの女性。
ドアノブばかりを集めたお店。そこのとあるノブを開けると、ちょっとした空間があり、そこに身を潜めると安心出来る。
遺髪レース、髪の毛で作ったレースって、すごい・・・。
あと、ツボだったのは、父のお土産の「薄紫色の石鹸」
（2012/6/20) 最果てアーケード
表紙のイラスト（酒井駒子さん）も良いですねー。
コミック版を見て、驚愕・・・。こちらこのイラスト・・小川さんの世界じゃない、違うよ・・
・・・・・・・
余白の愛
91年に発表された、初期の作品。
最新作と、根本に流れている雰囲気とか世界は変わっていないなぁ～と感心させられます。最初の頃から、すでに小川ワールドだったんですね。
三半規管についての表現など、独特で好きです。４つ☆
ジャスミン みみずくの涙 速記 余白の愛
（内容・あらすじ）
1991年11月発売
突発性難聴に悩まされる女性が、速記者のY氏の指を異様に愛してしまうという物語
そして、彼女の記憶はかつて13歳の少年と一緒に見た、ベートーベンの補聴器を思い出さずにはいられなかった…。
刺繍をする少女
人質の朗読会
妄想気分
原稿零枚日記」
「ホテル・アイリス」「まぶた」「やさしい訴え」
「カラーひよことコーヒー豆」
小川洋子の偏愛短篇箱
猫を抱いて象と泳ぐ
「偶然の祝福」「博士の本棚」感想
妊娠カレンダー、貴婦人Aの蘇生、寡黙な死骸 みだらな弔い
薬指の標本 ５つ☆ ＋ブラフマンの埋葬
「おとぎ話の忘れ物」と、「凍りついた香り」、「海」
「ミーナの行進」「完璧な病室・冷めない紅茶」感想
すっかり朝晩は秋らしく涼しくなってきました。
お元気ですか？
小川さんの「余白の愛」途中まで読みかけてたんですが・・・本が見当たらないことを思い出しました（笑）
他の作品も積んでいるだけで読めてないです・・・うう
私の住む場所は、やや涼しくなったかな？と感じられるのは朝晩だけで、しかも寝てる間はエアコンつけっぱなしなので、ほんのちょっとしか秋を感じられないです。
早く涼しくなって欲しい。雨も欲しいです！全然雨降らないので、、
あら、余白の愛、途中まで読まれていたんですね？＾＾
文庫かしら・・・
見つかったら、また続き読まれてくださいまし～～
楽しみだなぁ～。
こちら、台風の影響で時折激しい雨が降って蒸し暑いです。
秋はいつ来るのでしょうか。('_')
やっと神奈川は涼しくなりました！
が・・・。なんですとー、急に２２度が最高気温？？下がり過ぎじゃありませんかー
最果て～、こにさんが読まれて感想アップされるのを楽しみにしていますよ。
PS 鍵泥棒、映画行かれたんですねー。
私も凄く見たいんです。
でも、レンタルになっちゃうかなあ・・・。
小川さんの小説に登場する物たちって、レースとか可愛いクッキーなどに混じって、義眼とか、剥製とか、がありますよね。
偏執的なの、個人的に大好きです。
無事子供のセンター試験終わりました！
受験って、ほんとうに本人はもちろん、家族も大変！
１日目は国語が難しかったそうで、パニックになったみたいでしたが、なんとか第一希望の大学の足切り？は大丈夫そうで、良かったです
TVの宇宙兄弟、なんか大変な事になってきました。
目が離せません！
国語は確か、小林秀雄だっけ、夫もびっくりしてました。
夫が言うには、センターの控え室で大勢の生徒さんがインフルエンザをもらったとかで今すごい欠席者の数らしいですよ。
こわいことに休んだ子は全員予防接種受けてたらしいです。１００％。
小川さんってフェミニンな素材と、グロテスクな素材を混ぜることありますね、確かに。
実は先日、ある文芸誌に、私が昔書いた本屋大賞の推薦文がご縁で「私はこの本を一日一冊一すすめ」っていうタイトルで、ぶ、文章っていうか、書かせていただいたんですよ。一ページも。（まだ載るかどうか決定されてないけど）
で、その雑誌が「女子です
女子って、そう、１００％フリフリでもダメなんですよね、例えばお菓子作るときに塩少し入れるでしょ、ああいう感じで砂糖と真逆のものを入れないと美味しくないわ、的な・・・ああ、例えがずれてたわ。
「宇宙兄弟」って何で「宇宙兄弟」っていう題名なんだろう、ってその辺りを読んでいたときは泣けてきました。
最近のコミックも何で宇宙兄弟って題名なのかな、って思いながら読んでます。
まだ全然分からないんですよ～。
昔、小さい時、弟が「月に行く」って言ったらムッタが「じゃあ俺は火星に行く」とか言ってたようだけど（うろおぼえ）、まだ全然分かんないので目が離せませんよ～。
お返事、遅れてしまってすいません！
なんか、もうバタバタしちゃって・・・・。
センター前１週間は、私が風邪やらノロ、インフルなどもらってきたら大変と思って、ずっと仕事を休んでいたので、センター後に、一気に溜まった仕事を連日こなす～という状況で、アップアップでした。
そうそう、小林秀雄さんの小説でした。
どんだけ難解で、ぶっとんだ小説なのか？と、興味が涌いて、おとつい私もセンターやってみたんです。
ところが！！なんと１問以外、全問正解しちゃいましたよ、このアホな私が！！（嘘みたい、、たまたまかも）
＞センターの控え室で大勢の生徒さんがインフルエンザをもらったとかで今すごい欠席者の数らしいですよ。
ぎゃー
ありがちですね・・・。
それにしても、センターの後で、まだ良かった・・・。
＞ある文芸誌に、私が昔書いた本屋大賞の推薦文がご縁で「私はこの本を一日一冊一すすめ」っていうタイトルで、ぶ、文章っていうか、書かせていただいたんですよ。一ページも。（まだ載るかどうか決定されてないけど）
うわ～～～～～！！！
すごいじゃないですか！！
今度、もし載ったら、こっそりどの本なのか、メールででも教えてくださいっ
＞１００％フリフリでもダメなんですよね、例えばお菓子作るときに塩少し入れるでしょ、ああいう感じで砂糖と真逆のものを入れないと美味しくないわ、的な・・・
そうそう！！
そうなんですよ。ちょっぴり毒とかグロとか入れて・・・スパイス的な。
新作も気になるところですが、過去の作品をまだまだ読み残しています。
「最果てアーケード」の小川ワールド
とても良かったです。
どこにでもあるような、絶対ありえないようなこと、既に存在していないようなものに奇妙に絡まった人々のあり様に切なさも感じました。
懐かしいなー、この小説、とても好きでした。
また読み返してみたいです。
わりと最近読んだ気がしていましたが、結構忘れちゃってるんですよ・・・。