ポコアポコヤ

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「光」感想 道尾秀介

2012-09-15 | 小説・漫画他

『球体の蛇』『光媒の花』『月と蟹』『水の柩』と、同じ雰囲気のお話。
ここのところ、偶然なのか、小学生の男の子目線で、複雑な家庭環境の子供の友人関係などを描くお話が続いている気がしますね・・・。3つ★~3つ★半

道尾さんは、非常にこの年代の子供の心理描写を書くのが上手だと思うし、どのお話も面白かったのだけれど、もうそろそろ違う年代の人が主人公のお話を読みたいです。

あと、初期の作品のように、また「あっ!」と思わせるどんでん返し的作品も、たまに書いて頂きたいな~

印象に残ったところは、貧しい暮らしぶりの清孝と、彼の祖母のキュウリー夫人と、捨て犬。
洞窟の中に、頭部のオブジェを昔、置いた先生。
自分が作ったフェイクのアンモナイトと、友達が作ったそれを内心比較したり、優越感に浸ったり、しかし友人の物が褒められると、むっとしたり・・。
ちょっと気になる年上の活発な女の子への複雑な心境。

★以下ネタバレ 白文字で書いています★
ラストのお話が、ちょっと・・・。
両親は立派な人だが多忙でかまってもらえないため、淋しくて問題を起こすというのも有りだけど、業者の人に誘拐を自ら提案って・・。ラストはその誘拐犯の人たちが凶暴になって怖かったな・・
以上

(内容・あらすじ)都会から少し離れた山間の町。小学四年生の利一は、仲間たちとともに、わくわくするような謎や、逃げ出したくなる恐怖、わすれがたい奇跡を体験する。真っ赤に染まった小川の水。湖から魚がいなくなった本当の理由と、人魚伝説。洞窟の中、不意に襲いかかる怪異。ホタルを、大切な人にもう一度見せること。去っていく友人に、どうしても贈り物がしたかったこと。

水の柩
カササギたちの四季
月と蟹
「プロムナード」「背の目」
「片眼の猿」「シャドウ」
「月の恋人」「ラットマン」
「カラスの親指」「ソロモンの犬」
「光媒の花」
「鬼の跫音」
「龍神の雨」「向日葵の咲かない夏」感想
「球体の蛇」「花と流れ星」

コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

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Unknown (けん)
2012-09-16 10:04:33
同意見♪
ちょっと子供視点のお話が続いているような・・・。
もちろんそれも面白いんだけど、ここらでまた道尾秀介のバリバリのミステリーを読みたいです☆
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けんさん☆ (latifa)
2012-09-16 14:02:18
こんにちは、けんさん
わー!けんさんも、同じ風に思われていましたかー
確かに、ちょっと続いていますよね・・・

以前、直木賞を受賞した頃に見た、情熱大陸で「僕は今後受賞作よりも面白い作品しか書きません」宣言をされていて、その後を楽しみにしていましたが・・・

このタイプの系統じゃないお話で、ガツンと一発凄いのをそろそろ読みたいです。
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こんちわ (牧場主)
2012-09-24 17:47:58
今日はここからお邪魔します。
確かに、このところ続いてますね、少年時代を懐かしむ話。
書き足りない何かがあるのでしょうか。

ところで、今週はちょっと大変なので、あっちの方はまたおちついてからお返事します。
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牧場主さん☆ (latifa)
2012-09-25 13:56:18
こんにちは、牧場主さん
やっと涼しくなって、ほっとしていますー

そうそう、一昨日だったかな・・・
新作のNOELって作品を発表されたみたいで、
それは少女が主人公だったかな・・・
ちょっと違った風合いのお話みたいでした。

今週お忙しいんですね。無理されないように、ゆっくりお家の事、お仕事、がんばって下さい

PS 言うのついつい忘れちゃっていたんですが、ダヴィンチの表紙、彼が飾ってましたね
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