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ネタバレ「箱庭の巡礼者たち」恒川光太郎

2022-10-22 | 小説・漫画他
箱庭の巡礼者たち
『怪と幽』に掲載してきた小説に、数本の短い書下ろしのお話を追加して1冊の本に作り上げています。読み応えがありました。
全体的には「スタープレイヤー」っぽい系統のお話かも・・
独立した短編ですが、登場人物が色々と繋がっています。

恒川さんのこういった最近のファンタジータイプのお話はあまり自分の好みではないのですが、でも表題作はソソられる内容でとても好きでした!

★以下 ネタバレ有りのあらすじです★


「箱の中の王国」
拾った箱の中を覗くと、その中には世界があるのを発見し、日々そこをずっと眺めている。
親しかった女の子に、その秘密を教えて2人で観察するようになる。その箱庭の世界では理不尽な殺戮とか連続殺人とかが行われている。
犯人も解ってるのに見ているだけしかできずに歯がゆく思っていたら、彼女がある日そこに入って行ってしまう。もう戻って来れないのだけれど・・・・
彼女は現在の家庭での居心地が非常に悪くてどこかに行ってしまいたいと思っていた処だった。
彼女は勇気あってカッコイイ救世主になるんですよね。

「スズとギンタの銀時計」
時間をトリップできる銀時計を持つ姉弟のお話。
大正時代とか第二次世界大戦からのお話。
3か月後とか割と近い日にジャンプして家の家賃で儲けるとか、ちんぴら軍団から逃げる為にジャンプとか。
追手が賑やかな祭囃子軍団で怖い。
最後もうダメだ!って窮地で彼らに銀時計を投げ入れて彼らを遠くにワープさせて逃げ切ったってオチが斬新でgoodでした。

「短時間接着剤」
チンピラが謎の接着剤で動けなくなる。

「洞察者」
小さい頃からギフテッドだった少年。どんな人か?とか将来が解ってしまう才能がある。
無差別殺人をこれから犯そうとしている人と遭遇し、声をかけてブラジルでカレー屋を・・。彼の人生を変えられた。
良かった。

「ナチュラロイド」
シグマというロボットが人類と共存する世界の話。少年はまだ幼くして王となり、いつも側にモックモンというロボットを置く。

「円環の夜叉」
壮大なお話。

最初のお話で中に飛び込んでいった少女の孫とか末裔とかが登場し、活躍したりする。

恒川光太郎 箱庭の巡礼者たち 2022年7月
ある夜、少年は優しい吸血鬼を連れ、竜が棲む王国を出た。祖母の遺志を継ぎ、この世界と繋がる無数の別世界を冒険するために。時空を超えて旅する彼らが出会った不思議な道具「時を跳ぶ時計」、「自我をもつ有機ロボット」、そして「不死の妙薬」。人智を超えた異能(ギフト)がもたらすのは夢のような幸福か、それとも忘れられない痛みか。六つの世界の物語が一つに繋がる一大幻想奇譚。

「化物園」
真夜中のたずねびと
白昼夢の森の少女
「滅びの園」
「金色機械」
「無貌の神」
「スタープレイヤー」
私はフーイー
「金色の獣、彼方に向かう」
南の子供が夜いくところ
恒川光太郎「夜行の冬」
草祭
「秋の牢獄」「夜市」
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2 コメント

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Unknown (yori)
2024-04-12 08:36:25
latifaさん おはようございます!
実は僕は、こういう作品、大好きなのです 笑
特に時間を巡る物語、本作は時間も時間、壮大な時間を巡っていて、とっても楽しませていただきました!!
これからもここから色々なスピンオフ作品が生まれそうな予感です (^^♪
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yoriさん☆ (latifa)
2024-04-13 07:11:02
yoriさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。

これ、「スタープレイヤー」っぽい系統のお話でしたが、yoriさんは好みだと以前おっしゃっていましたものね。
本作もとても楽しめたみたいで良かったです。

確かにここからスピンオフ作品が出来るかもですね。一杯面白いお話が作れそうです!
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