とても面白かったです。4つ★半~5つ★
ここのところ海外を舞台にしたり、ちょっと違った事に挑戦していた感がある恒川さんですが、それらも面白いんですが、やっぱりこういった恒川作品の原点的作品は素晴らしい!って思いました。全編どれも凄く良かったです。
短編ながらも、それぞれ一つの長編を作っても良いくらいのアイディアとユニークなストーリーです。
全部沖縄を舞台にしていますが、戦争前と戦争後を描いている作品が幾つかあって、過去に沖縄の人が、どれだけ苦労してきたか・・・というのがかいま見れます・・・。
言葉づかいも解る範囲内で沖縄弁で、あたたかい気持ちになります。
一番印象に残ったのは「夜のパーラー」かな・・・
「幻灯電車」は千と千尋の神隠しの水上電車を何故か思い出したりもして。
沖縄のお墓、大きいんですよね。
この作品を読んで以後は、あのお墓を見る時、怖い事を考えてしまうかも・・・。
またこの後もずっと恒川作品を追いかけて行きます。
次回作も楽しみです。
私はフーイー/恒川光太郎 (2012/11/30)
怖さと不思議な心地よさが同居する、沖縄幻想譚全7篇。
「弥勒節」「クームン」「ニョラ穴」「夜のパーラー」「幻灯電車」「月夜の夢の、帰り道」「私はフーイー」
ヨマブリと胡弓の響き、願いを叶えてくれる魔物、ニョラの棲む洞窟、林の奥の小さなパーラー、深夜に走るお化け電車、祭りの夜の不吉な予言、転生を繰り返す少女……
表紙のイラストは寺門孝之さんという方が描いたそうですが、とても印象に残る絵です。
調べてみたら、色々と可愛らしいイラストとか、ユニークなイラストを描かれているんですね。
「金色の獣、彼方に向かう」
南の子供が夜いくところ
恒川光太郎「夜行の冬」
草祭
「秋の牢獄」「夜市」
他の方の所にも書かせていただきましたが、これってやはり改題しているようですね。
僕は「月夜の島渡り」という短編集で読みました。
恒川さん、確か他にも改題短編集があって、それは出版社の都合なんだろうけど、ちょっとわかりにくいですね!!
コメントありがとうございます♪
ほぼ10年経って初めてのコメントです
タイトル変わっていたんですね。教えて頂けて助かります。また知らないでリクエストしちゃう処でしたよ。きっと。
ちょっとそういうの困るなあ。何か追加記載して頂きたいです。
で、この本、面白かった事は憶えてるのですが、、、
結構忘れちゃっていて悲しい。
再読したいです。