うーん、なんだろうな・・・何か、こう・・・どんより・・・。
べったり仲良し?な母娘関係も・・・ここまで行くと、少々気持ち悪く感じてしまいました。
湊さんの本を読むのは久しぶり。
この本は近く映画化されるというのを聞いた直後に図書館に行った時にたまたま置いてあったのでよく知らないで借りてみたのでした。
発売されたのは10年位前と、ずいぶん前の作品だったのですね。
★以下ネタバレで書いています★
冒頭で登場する事件。
てっきり、この事件に関連する人のお話だろうと思ってしまいましたが違っていたんですねー。
無関係な事件でした。
3代の女性のお話
・優雅で優しい祖母 娘を溺愛
・母大好きな娘。結婚して子供が産まれても相変わらず母にベッタリ、災害で母を失い、夫の実家に同居し苦労しっぱなしの人生となる
・孫は災害事件以来母とうまくいかなくなり、ティーンの頃庭の桜の木で首をつるが死なずに生還。将来国語教師になる。
母親と娘の手記が交互に出てきますが、娘は将来国語教師になっていて、この冒頭の事件に興味を持つ。
彼女は、りっちゃん(しょうもない男を追って出て行った夫の妹)っていうスタッフがいる食事処に行っています。
母の手記
彼女とその母親とはべったりの関係。何でも言えて信頼している優しい母親だったが災害で孫を助けようと自らの舌をかみ切って自殺した。この一件以来、助かった小さな娘を愛することができない様に・・・ 家が火事で焼けてしまったし夫の田舎の実家に同居し、ひどいイジメや待遇となり苦労する。
娘の回想
母親に愛されていないと感じ、愛されたい!と強く願っている娘の手記
彼女の目を通して語られる母親やりっちゃんも問題有りだが、
同居で苦労し義母や夫の妹やかんしゃく持ちのその息子から酷い目に遭ってるのに、妻を助けようとせず、いたわったりしない父親にも失望。
その上、かつて若い頃に繋がりがあった女性と不倫してるのが発覚。
祖母が彼女を助けたいがために自殺したことを聞き衝撃を受け自殺するも助かる。
とにかく夫の親との同居生活の描写が昭和以前って感じで酷いんですよ。
おしん、を連想しました。義母はもちろんのこと、夫の妹もわがままだし、その息子の面倒まで見てやるとは。どこまで奴隷のように使われてるんだか。そのせいで流産してしまうんですよね・・・。その後も寝たきりになった義母に対して献身的な介護をするし・・・。
ここまで我慢して結婚し続ける必要ないのでは?とイライラしっぱなしだったわ。
最後は不倫して出て行った夫が戻って来て受け入れて・・・。なんだかなぁ・・・
母性ってタイトルだけど、田舎の姑やらのイジメも3割位あって、そういう話はもう勘弁だったので、げんなりしちゃいました。 書かれたのが10年前ということもあるだろうけど・・・・
読み終わった後、すごく疲れたー。
「母性」湊かなえ 2012年10月
女子高生が自宅の中庭で倒れているのが発見された。
母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。 世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。
……遡ること十一年前の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた。
母の手記と娘の回想が交錯し、浮かび上がる真相。これは事故か、それとも――。
湊かなえ
未来
望郷
「夜行観覧車」「Nのために」感想
「贖罪」「告白」
少女
・・・疲れましたよね~。
〈母性〉というものに対する、思い込みや期待が実情に即していないことと、〈田舎特有のいじめ構造みたいなもの〉が、とにかくもう・・・。
これを今映画化するっていうのは、現代風アレンジとか加わるとしたら、どんな感じになるのか。
ちょっと気になりますね。
https://aosyo6.seesaa.net/article/201308article_2.html?1666261485
もう・・どんよりです。
母娘のすったもんだや、ダークな何かがあるんだろうというのは覚悟していたのですが、まさかの田舎の夫の親類イジメとかがあるとまでは思ってなかったので。
うーん、、映画は色々手を加えているのかもしれませんね。
このストーリー通りにはしないのではないでしょうかね・・・。
でも、2012年頃と現在では、色々と価値観、結婚・夫の家族との関係性や介護について等ずいぶんと変わった感が・・・(私がそう感じるだけかもですが)
私のブログのリコメで「うっすらと思い出した」と書きましたが、嘘でした。
違う本でした。
↑を読み、全く違う内容でした。
ゴメン!覚えて無い。
でも湊さんのことだから、イヤ~~~な内容だったんだろうなあ^^;
そーいうのを描かれるとピカイチですよね。
いやいや、忘れちゃってても当然ですよー
私だったら覚えてないと思うし・・・
2012年頃って湊さんの本、新しいのが出ると読みたくなって色々読んでいた頃だったなあ・・・。
(あ、別に最近彼女の小説が面白くなくなったとかじゃ無いんですが。
同じ様に伊坂さんの本も最近あんまり読まなくなってます)
来るの遅くなってしまってごめんね。
<価値観、結婚・夫の家族との関係性や介護について等ずいぶんと変わった感>
そうだよね~~、今はもっと自由に生活している人が多い感じだもんね。
最近インパクトが大きくないと、本も映画も内容忘れがちになってくているよ(笑)
青春時代に見た映画は記憶に残っていたするんだけどね~~
年だな~~って感じるよ・・・(笑)
コメントありがとうー
>価値観、結婚・夫の家族との関係性~
そうだよね~~、今はもっと自由に生活している人が
漠然とだけど、私達よりも10歳位以下~若い人達は変わって来てる感じがするよ・・・そっちの方が女性は昔より生きやすくなってるんじゃないかな?と思われるけど、
私の周りを見ると(自分と同世代で、地域性やその人の置かれる環境や家族によっても違うけど)まだまだ昔ながらな感じが続行中な気がする。自分を含めてね。
私の娘世代が私くらいの年代になる時に負担が軽くなってるのを望むばかり。
私、子供に迷惑かけたくないよー(って、みんなそう思ってるか・・・)
ご無沙汰です(汗)
原作未読のまま、先日映画を観ました。
正直、この映画でいう「母性」は理解できませんでした。
男性目線ではなかなか理解できないのでしょうね(笑)
かみさんはある意味理解できるとのことでしたが・・・。
コメントありがとうございます
映画、ご覧になられたんですね。
最近よくTVで見かけています。私もレンタルになったら見てみようかなー。
小説版も、ちょっと、ん???って理解できない処があったんですよ。