前巻はドタバタコメディの兄弟ものだったけど、2は劇団員同士の恋愛ものが中心でした。実は前作の内容の細かな所を、結構忘れちゃっていて・・読み直してから、2を読みたかったのですが、1は手元に無く、図書館でも人気で貸し出し中だし・・。ぼんやりした記憶の中で2を読んだという状態なので、ベストな状態で2を読めなかったのが残念。
一番印象に残ったのは、106ページから始まる、牧子と巧の部分。
他の劇団に参加して出演した牧子に対し、巧が自分の方がもっと牧子を!!と主張するんですが、普段なよなよっとしている巧だけど、そういう強く俺様な所に、牧子が女としての官能を感じる、というところに、びっくり。
あ~女優さんって、脚本家とか監督さんに、そういう気持ちを持つ時があるんだ!って、初めて知りました。(全員がそうじゃないと思いますが、こういう心理を持つのは、理解出来るな、と)
兄弟のかけあいシーンは1より少なくて、ちょっと淋しかったかな。
でも、現実世界では、人数の少ないこういった劇団内で、誰それがくっついて、誰彼が恋愛モードっていうのは、あんまり好みでは無いかな・・・。あ、でも読む分には、面白かったですけれどもね^^
3で完結?どういう風になっていくのか、楽しみです。
シアター!〈2〉 / 2011-01-25
内容(「BOOK」データベースより)
「2年間で、劇団の収益から300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」―鉄血宰相・春川司が出した厳しい条件に向け、新メンバーで走り出した『シアターフラッグ』。社会的には駄目な人間の集まりだが、協力することで辛うじて乗り切る日々が続いていた。しかし、借金返済のため団結しかけていたメンバーにまさかの亀裂が!それぞれの悩みを発端として数々の問題が勃発。旧メンバーとの確執も加わり、新たな危機に直面する。そんな中、主宰・春川巧にも問題が…。どうなる『シアターフラッグ』!?書き下ろし。
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>そういう強く俺様な所に、牧子が女としての官能を感じる
latifaさんの文章を読んで、わたしもここ同じように感じました。確かにあの箇所だけ艶っぽいんですよね。
演出家としての巧のアプローチは女優たちを惚れされるだけの魅力がありますが、そのことを本人まったく気づいてないっていうのが…(^^;)
お返事、遅れてしまってすいませんでした
そうそう、そこの部分だけ、なぜかつやっぽくて、ドキっとしちゃいました。
有川さんの恋愛模様って、可愛らしかったり、微笑ましかったりする部分が多くて、あまりドキーッってする表現が少ない様な気がするのですが、たまにあると、やけに印象に残っちゃいます。