今まで読んだ有川さんの本と、ちょっとひと味違った雰囲気の小説で、4分の3位までは、凄く面白く読みました。と言っても、お母さんが鬱病になってしまったり、ご近所イジメなど結構重い内容も含んでいて、楽しい内容というわけではないんです・・・。
この本で、一番興味深かったのは、就職難についての部分や、不採用になる履歴書の書き方?などでした。有川さんも昔、就職で苦労した事があったとのことですが、凄くここらあたりはリアルで、もう私は就職することは無いとは思いますが、とても参考になりました。現在フリーターだったり、就職が決まらなくて困っている人は、この本を読むとちょっとためになるかも・・・。
最初主人公の誠治が、あまりにダメなヤツで呆れ果ててたんですが(コンビニのバイトを凄い無責任に辞めちゃったり、お母さんが具合悪くなった事を
工事現場のおじさんたちが人情溢れる良い人ばかりで、そこは読んでいて気持ちが良かったです。 ただ、お父さんはちょっと酷いではないの・・・?と思っちゃいました。お母さんは、このお家で、ずっと1人で悩みをかかえこんで我慢して20年も生きて来たっていうのは、気の毒だったな。お父さんに話して、もっと早くお引っ越ししていた方が良かったんじゃ・・・?(なんてそれを言っちゃお終いですが)
☆以下ネタバレです 白文字で書いています☆
2つの就職先が候補にあがり、結局工事現場の方を選んだのは嬉しかったけれど、その後、凄く優秀な大学卒でガテン系女子と、おバカだけど愛嬌のある男と2人を採用した・・って処で、な~んかイヤな予感が。やっぱりその女子と良い感じになるのね?捨てられていた猫のエピソード(黒猫は死にそうなので、わざとその猫は触らせない様にした)も、ガツンと来なかったのですよ・・。私がそれほど動物好きではないせいでしょうか・・ 最後の方は、ちょっとトントン拍子に上手く行きすぎかなあ・・という印象もあったかも。
最後の最後で、恋愛モードになってがっかり・・・。今回はそういうのバッサリ無しでも良かったんじゃないかな・・・と個人的には思いました。以上
面白く、一気読みしちゃったものの、「家を買う」というタイトルとはちょっと違ったお話だったかもしれません。
途中まで4つ☆、最後の方好みじゃなかったのでトータル3つ☆~3つ☆半。
「フリーター、家を買う。」有川浩 2009-08
私も、最初は武くんに呆れ果てていたよ。。あのバイトの辞め方、ありえへん!!
で、↑の記事、「お母さんが具合悪くなった事を」の後が切れてる気がするのですが?
白文字かと思ったら、違ってたので。。
履歴書の書き方とか、ホント参考になるよね。
私も、もう正社員として働くことはないかな。。
でも、今の職場でいつまで働けるんだろう?ってことも時々考えたりします。
ストレスって怖いよね~。人間が壊れる、ってホントあると思う。
私も気をつけよう(笑)。
『まほろ駅前~』がアップされているね~。読んでみようかな。。
私ね、最近、「ニサッタ、ニサッタ」っていう乃南アサさんの話を読んだんですけど、フリーターがね、それも出てくるの。
それを読んだ時も思ったんですけど、倫理観がずれてる人を主人公にして、成長物語にする、っていうのはね、私、別にいいですわ。
確かに、奮起してからの主人公は共感出来るんですけど・・・
不況をなめくさっている人なんか、こう、ハッキリ言ってどうでもいいんですよ。個人的に、共感するパワーがない。ってとこからスタートするのめんどくさいんですよね。
何か、今のワカモノに迎合してる? って疲れるんですよね、別に売れなくてもいいじゃないですか、そんな人をターゲットにしなくても。
そんな人、本なんて買わないんだし。
自分以外に興味ない人は他人の感情を書いたものなんて必要ないし。
ただね、この話はホント、有川さんの今までの話の中でも、重いでしょ、随分頑張ったな、って思いました。
特にお父さん、いるいるいる、っていう感じで、容赦なかったでしょ、描写が。
ホント、アッタマきましたもん、全ての元凶はお前だ!ってお姉ちゃんの背後から、指さして怒ってましたよ、脳内で。
ラブは、まあ、latifaさん、「不毛地帯」の小雪にも「こうなるんでしょ、どうせ」みたいなものがあると、萎えるみたいですね。
あの、私は、有川さんは、ラブがないと、死んじゃう生き物っていうか、ウサギみたいなものだと思っているんで、割とそこは寛大になれました。
何もかもを、ラブスコープでしか見られない病気なんですよ、若いっていいじゃないですか。
まだラブが書きたいんだ~、って私も思ったけど、まあ、必須っていうか・・・
ラブがなかったら、まあ、かあちゃん重いから・・・めでたしめでたし、みたいなかんじじゃなくて、これからもやっとこさ続いていく、ってかんじだったから、私は気になりませんでしたわ。
そうだよね~~ あんな身勝手な人(だってさ、大学卒業してるってことは、20代だよー!)いるんだ?@@って呆然・・。
で、アワワワ!!!教えてくださってありがとう。途中から何故か切れてますね@@ 付け足しておきますっ。
お母さんが具合悪くなった事を、全然気がつかない(カップ麺連続でも不思議に思わない)処は、ムキー!!っとなりました。
真紅さんの現在の職場は、長く働いている人が多い?それとも、結構人が変わったりする?
私は、派遣含めて、割と色々な職種のバイトとかをしてきた方かな・・・と思うんだけど(凄い多いってわけじゃないんだけど、私の世代って最初の就職先にずーっと長く働いていて結婚or出産を機に退社。子供が大きくなってから家の近所でバイト~って人が多いんだ。
私は最初の会社で体調崩して辞めた後の、2回目の就職先は、全然それまでと違った事務系の仕事をするしかなかったのもあってか、ほんっと20数個落ちまくったんだよ~)そこでは渋々3年弱働いたけど、ホントにイヤだった。それ以前に20個落ちてるだけに、簡単に辞めたら、また職を見つけるのが大変ってのがあってね。我慢し続けてたんだ。でも、そこを辞めた後は、正社員にはならなかったけれど、派遣社員で、色々なバイト先を変わって働いてたってわけです。(ここがお気楽女子と、ちゃんと正社員を捜さねばならない人との違いだよね・・・))
>ストレスって怖いよね~。人間が壊れる、ってホントあると思う。
うん、うん。私もこう見えても、結構ストレスに弱いんだ~。お互いに我慢しすぎない程度に頑張ろう!
『まほろ駅前~』は、どうかなあ・・・。凄く面白いってわけでもないお話の気もする・・・。世間の評価よりは私はお気に入り度が低かったりするんだ・・・
「ニサッタ、ニサッタ」は、凄い偶然!昨日のよみうり新聞の夕刊の本のコーナーに割と大きめに紹介されていたの。表紙が可愛らしくて目にとまっていたのです。そうしたら、牧場主さんからその本の話が出たー。乃南アサさんの本、以前に2冊ほど読んで、普通に面白かったけど、もう全然覚えてない・・・んですよ
そうですね・・最近本などで、フリーターとか出て来るお話が多いな・・と思います。今読んでいる本は「デパートへ行こう」なんですが、そこにもどん底の無職の男性が出て来てます・・。
>何か、今のワカモノに迎合してる? って疲れるんですよね
うん、うん、こういうの解ります。若い子とかに限らず、自分とは違った暮らしぶりの人や、思考回路の人が出て来るお話とか、へ~そうなんだ・・・と思いながら読むものの、共感出来なくても好きにならなくても、いいや~って思いながら読んでます。
>そんな人、本なんて買わないんだし。
確かに、最近の本とかで「こういう人を主人公にしてるけど、その人に一番共感するだろう人たちは、多分本とか読まないよ・・」って思うこと、ままあります・・。
>自分以外に興味ない人は他人の感情を書いたものなんて必要ないし。
最近の若い子の中に、自分にしか興味が無い人ってのが、少なからずいるみたい・・って思ってました・・。若い子だけじゃなくて、もっと上の世代でもいるかもしれませんが、よく新聞や雑誌の相談室(そういうの読むの好きなんです)読むと、そう思わざろう得ない子がいて・・・。
有川さんの本、一杯読んでるわけじゃないんだけど、うつ病をこれほどメインにして書くとなると、最近うつ病の方や、うつ病の家族や友達を持つ人も凄く多いだけに、適当な事絶対書けないですよね、描き方によっては「違う!」って風にバッシングに遭う可能性だってあるし。だから勇気あるな~。調査とか一杯してから書いたんだろうな~って思いました。前に、レインツリーのなんとか・・って有川さんの本を読んだ時、すごく聴覚障害の方のこと調べまくって書いたんだろうなあ・・・って感心したのです。今回も生半可な調査じゃなくて、もしかして回りに誰か鬱の人がいるのかもしれないのかな・・とか思いながら読んだんですよ。
>アッタマきましたもん、全ての元凶はお前だ!ってお姉ちゃんの背後から、指さして怒ってましたよ、脳内で。
爆笑!私もです。
お姉ちゃん、あのお母さんだけ残して嫁に行っちゃったのは、さぞや後ろ髪引かれただろうな・・。
>「こうなるんでしょ、どうせ」みたいなものがあると、萎えるみたいですね。
そーーーーーーーーーなんですよ!!
ズバリ言い当てられましたな。その通りなんです。
なんか・・・恋愛要素なければダメなのか??って事が、映画でも凄く多い気がするんです。
潔く恋愛部分は無しです、って物を作った作品を高くかってしまう処があるみたいです。
恋愛ものが嫌いってわけじゃないんですけれどもね
「ホワイトアウト」を超えるって書いてあったような気がしたけど、あらすじ読んで、「もうこういう感じの話はしばらくいいか」って思ってしまって。
こう、有川さんを読んでて思うのは、糾弾する力が生半可じゃないな、ってことです。
私はいつも、現実には、その場になると、頭が真っ白になってしまって、ああいえば良かったとか後から思うタイプで、有川さんのキャラみたいに痛快に、ズバッって言えたらどんなにいいか、って思いますもん。
でも、相手の弱点を的確に見抜き、最も効果的な言葉で痛めつけるわりに、案外人間力があるっていうか、相手にももう一回チャンスを与える力があるっていうか・・・
いや、相手が変わるなんてホントは思っていなくて、信頼してないんだけど、少しづつなら変わるだろう、って思うことにしてます! じゃないと自分がかっこわるいから! みたいな、付き合う力がしぶとい人だなって思います。
兄貴、っていう感じ。
「こうなるんでしょ、どうせ」お断り連合でも作りますか、私もステレオタイプ嫌いです。
つまんないですもん、手垢が付いたものをまたなぞるの。
機会があったら別のフレーバーアイスを楽しみたいって思いますもん。
latifaさんの映画のセレクトやその感想見てても、やっぱりな、って思いますもの。
でも、何回見ても、水戸黄門のあのパターンはイイって思う自分もいますけどね。
確かに、恋愛至上主義みたいな、ノルマかいな、って鼻につくときありますよねぇ。
映画とか、特にアクションとかがメインで、そえものみたいにラブシーンがあったりすると。
パニック映画でも、ほんと、沢山いるなかの何人かはどさくさにまぎれて、パニックほっといていちゃいちゃしてますもんね。
ま、アメリカ人がそういう思い立ったが吉日っていう人種なんでしょうか。
「図書館戦争」でも、聴覚障害の方が出てくるんですけど、やっぱ、神経使って書いているな、って思いました。
多分、いろんな世代の方のことが好きなんですよ、彼女は。
で、自分の親世代の人と沢山話していて、元気でいてもらいたいけどこういう人もいるな、って真剣に考えたんでしょうね。
こう、若い人が鬱になるのも大変ですが、同じ世代に理解力が足らない不幸って大変ですもんね。
また「悲夢」は明日。
真保祐一さんの本って一度も読んだことが無かったし、「ホワイトアウト」って映画にもなったやつですよね?映画は途中で挫折しちゃったんです。でも、「フリーター、家を買う」と、この本と2冊並べている書店さんが多くて、図書館に行った時、やっぱり偶然2つ新刊リストに並んでいたので、一緒に予約しちゃったって感じなんです。
感想はもうすぐ書こうかな・・・と思っていますが、まあ・・・普通だったかな・・。
>有川さんのキャラみたいに痛快に、ズバッって言えたらどんなにいいか
うん、うん、それは私もそう思います。ズバッと言ってくれるシーン多くて、読んでいてスカッとする。
>相手にももう一回チャンスを与える力があるっていうか・・・
今回のお父さんがそうでしたよね。
有川さんって、人間愛というか、寛容に人を見てあげられる人かな~とは思います。
>機会があったら別のフレーバーアイスを楽しみたいって思いますもん。
でも、何回見ても、水戸黄門のあのパターンはイイって思う自分もいますけどね。
そうなのよね~。私は勝手な事言ってますが、ありきたりのパターンなのに何度見ても好きっていう展開や設定もありますから・・
私はアイスとかそういう食べ物のフレーバーは冒険する人です。でも、家の旦那は絶対新しいのにトライしないです。気に入った味を一生食べ続けるタイプ。失敗する位なら馴染みの美味しいものを食べたいって人。
私は自分の人生が凄く平凡で、冒険とか全然無く生きて来たので、食べ物くらいは、果敢にトライ精神で行きたいぞ~って思ってるんです。ちなみに失敗率はかなり高いです。
恋愛至上主義
確かに恋愛って良いもんなんですが、それ以外でも感動出来る物を見たい、読みたいって最近よく思うんですよ。年なのかな~。
いや、そうじゃないな。同じ世代の人でも恋愛もの大好き!って人も凄く多いから。
主人公が、ぎりぎりのところで踏ん張りなおして、なんとか間に合うことが出来てホッとしました。それまでは、こいつ~!と読みながら苛立ったりしてたんですが。
さすがに、主人公みたいに仕事を辞めたりはしないですが、同じ家に住んでいても家族のことを見ていない状態なんてことにならないようにしなくっちゃ!と自戒にもなりました。
有川さんの短編で、恋愛要素がないものを呼んだ記憶があります。この後の作品では、恋愛にこだわらない作品を書かれることもあるかもしれないですね。
最初がダメダメで、段々まともになっていく・・って話は、面白いですよね~。
エビノートさんも、お母様と同居されているのかな~。ほら、以前Gが出たらどうするか・・(だいぶ昔なので、エビノートさんは忘れちゃったかも・・)って話で、見なかった事にする・・って確かおっしゃっていたと思うんですが、そうか~お母さんとかと一緒に暮らしているなら、放置してもなんとかなる!って思うのも解る
で、そうなんですか!有川さんの本で、恋愛要素の無い本もあるんですねタイトル思い出されたら教えてくださいまし~。
私は、まだ有川さんの本を全部読んでいないので、そのうち、偶然その作品に巡り会えると良いな~。
でも、そうなると話が進んでいかないですね。
後半は、あまりにことがいい方に進んでいって、ご都合主義のところはあったけれど、誠治の奮闘ぶりに、素直に応援しました。
そうですよね・・・なんだかあのお母さんが可哀相になってしまいました。
ドラマでは、浅野温子さんが演じていて、どうも違和感が(^^ゞ
彼女は活発で気の強い役のイメージしかないんで・・・。
確かに後半はご都合主義かな・・って思ったけれど(なんかいきなりトントン拍子に・・)でも私も誠治を応援しながら楽しく読みました。
花さんちで植物図鑑のレビューは無いのかな・・って探したんだけれど、インデックスのところに無かったから、未読なのかな・・。
私はつい最近読んだんですが、有川作品の中で一番好きで面白かった気がしました