別の本の中に出てきて読んでみたいと思って購入した本。
10代半ば、広場恐怖症で不登校だった頃、今から思うと馬鹿らしいけど20歳くらいで自分は生きていけなくなると思っていた。
その頃ははっきりと意識をしていたわけではないけれど、社会の中に居場所を見つけられないと思い込んでいたような気がする。
通信制の高校も資格試験の勉強も、人並みのこともできない自分には意味のないことだと思っていたけど、やめる度胸もなくて続けていた。
でも後の自分はその時にとりあえず続けていたことに助けられて、何とか生活を成り立たせている。
20代後半くらいでそのことに気が付いてから、いい時期に頑張ることも大事だけど、調子が悪い時に上手く低空飛行することはもっと大事だと思って暮らしている。
ネガティブケイパビリティ(=すぐに解決できないことに急がず焦らず耐えていく力)が上の自分のスタンスに繋がるものがあるなぁと感じて、「10代の頃の自分にこの本を渡してあげたい」と思ったけど、トンネルを抜け出て俯瞰で見られるようになった今だからこそ理解できることであって視野が狭まりまくっていた当時の自分には無理だっただろうな‥難しい
この本の中で触れられているユルスナールについては1冊も読んだことがなかったので、これから読んでみようと思う。
最後に戦争について「共感力の欠如による」と触れられていて、私としてはそれにプラスして物質的な「豊かさの欠如」もあると思っている。
経済的な貧しさや貧しさへの不安が戦争の大きな要因になると思う。
ただ豊かさは相対的な面があるから地球上全員が豊かには多分ならないんだよね
この本の中で世の中には解決できない問題の方が多いと言われているのはこういうことなんだろうな‥
色々とまだ読み切れていないと思うので、再読予定。