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一等星の光で光芒が撮れた! Pentax-Mレンズ

2020年01月12日 | カメラ・ビデオ関連
週末金曜日の仕事を終えて屋外へ出ると、南西の低いところに明るい星が輝いていました。 今週の仕事を終えたところなので、いっきに気持ちが開放されて(^-^)、 「ちょっと撮影してみよー」と三脚とカメラを車の横に設置して撮影してみました。


Pentax GPSユニットを取り付けて、カメラ本体内蔵手振れ補正・イメージセンサーを制御し、(電動赤道儀なしで)星の日周運動を追尾しながらの、60秒間長時間露光で撮影しました。
星を撮影するというのに、 ISO感度設定は100、レンズの絞りは(星撮影では常に開放) f5.6まで絞ってレンズの描写性能を発揮できるように、撮影セットをしたうえでの撮影です。


途中、その時手元にあったPentax-Mレンズ、28mmf3.5 & 50mmf1.7 の二本をカメラK-30に取り付け替えながら撮影してみました。

撮影直後背面液晶で確認した時にはよく分らなかったのですが( 28mm、50mm画角で撮影した写真では、 目の前の明るい一等星は小さなちいさな点なので )、 帰宅してPCに取り込んでディスプレイで拡大表示してみると、小さな一等星の光が光芒を伴っているのに気づきました。

そしてさらに、その光芒がレンズの違いで変化しているのも確認できました。
・・・ん?これって、夜景撮影の時に話題になるレンズの絞り羽の数の違い??
ということで、チェックしてみると



  Pentax-M 28mm f3.5 (撮影:ISO100  f5.6  60秒)

 



 

画面をぐいーんと拡大表示しても、ISO100で撮影が実現しているおかげか比較的きれいな画像のまま拡大トリミングができています。

レンズ絞りの形が五角形のPentax-M 28mmレンズでは、拡大してみると一等星の光芒がやや複雑な形になっているのが確認できました。




  Pentax-M 50mm f1.7 (撮影:ISO100  f5.6  60秒)

 

 

他方、Pentax-M 50mmの絞りの形が六角形になっているレンズで撮影すると、同じ設定、ほとんど同じ時刻での撮影でも、一等星の光芒がずいぶんすっきりとした形になっているのが、拡大表示させてみて確認できました。

いつか市街地の夜景撮影で、それぞれのレンズでの光芒の様子がどのように変化するのか試写して試してみたいなあと思っていたのですが、
「一週間の仕事あけ、帰宅時の駐車場で一等星撮影」 でレンズによって光芒が異なるということを確認できました。

個人的には、星を撮影して光芒を撮ることが出来た経験は一度もなく、今回の撮影が「 一等星の光芒撮影 」について、初めて経験しました。

撮影途中でレンズを変更したのも、駐車場まわりの景色を画角から排除して、星だけ撮影してみよう!という意図で50mmレンズに付け替えました。 (レンズの違いで光芒が変化するから、などとは思ってもみませんでした。(^-^;))

ともかく、こんなことが出来るのものPentax K-30 にGPSユニットを取り付けて、GPSからの情報を逆算して、イメージセンサーで星の動きを追尾することで実現する 「 圧倒的な長時間露光 」のおかげですね。

今までは「レンズは絞り開放」「ISOは画質低下を覚悟の上で1600/3200」「シャッター速度は広角レンズで5秒、標準レンズで3秒」と・・・結果的にいつもほとんど同じ撮影設定で、星空撮影していました。

夜空そのものは月あかりなどの影響で、明るい夜空や暗い夜空の違いは発生するのですが、 夜空に輝く星の光の強さそのものは、何がどうあっても常に一定です。そうしたこともあって、自分が使うレンズに応じて、撮影する時の各種設定の値は、結果的に決まってきていました。 

表現を変えると「 撮影設定値の幅がほとんどない 」ということでした。

しかしながら、GPSユニットを取り付けて、Pentax K-30 のイメージセンサーを動かすことのできる上限として、露光時間を大きく設定することが可能になります。

まだどのくらいの長時間露光が可能か実験は出来ていないのですが、すくなくとも60秒のバルブ露光撮影は、いつでも、どこでも常に安定した撮影が実現しています。

これだけでも、50mm標準レンズで、シャッター速度が「上限3秒」での星空撮影で固定されていたものが・・・・・

シャッター速度を30秒にも、60秒にもすることが出来る!となると(^-^)、 レンズの絞り値をさらに絞り込んでレンズの持つ描写力をさらに発揮させることの可能な絞り値を設定することが出来るようになります。

また、シャッター速度を長時間バルブ撮影が可能となると、 感度設定でISO3200を、ISO1600や、ISO800、さらにISO400、IOS200と、ユーザーが望む(カメラ性能に応じた)撮影画質を、好みで自由に選ぶことが出来るようになります。

それも・・・・カメラに外付けストロボを取り付ける作業ひとつだけで、 地球の自転・日周運動に伴う星の移動をPentaxカメラが追尾してくれて、星を「線」ではなく「点」で撮影してくれるのですから、とてもお手軽でありがたい機能ですよね。

個人的には・・・・このGPSユニットを試したくて、 Sony、Canonカメラにくわえて、Pentax K-30を追加購入し、使うようになったのでした。(他にも、もともとPentaxレンズが手元にあったので、アダプターなしでそのままカメラに取り付けて撮影できたらいいなという思いもありました)

ちなみに、 上記の一等星: 1月10日午後の時間、18時頃に、だいたい南西の方角の低いところ、 日没直後という時間帯なので、 まわりに他の星の光がほとんど見えない、そんな景色の中で、一つだけキラキラと明るく輝く星、きっと一等星のはず・・・・

・・・・で調べてみると、 フォーマル・ハウト Formalhaut  という、一等星ということでした。

夜空を撮影して遊んでいますが、星の知識がほとんどなくて、いつも「あれは何だろう」(^-^;) というレベルで、星を眺めています。今回も、帰宅してから、調べた結果、フォーマルハウト・・らしい・・・だろう、きっと、ということになりました。

GPSユニットを使っての長時間露光が可能になったので、そのうえで、ISO感度をいろいろ変化させた星空撮影、いろいろな絞り値で撮影した星空の様子がどのように変化するのか、今後も少しずつ試してみようと思っています。

  





〇夜明け前のアルクトゥルス with GPS追尾撮影  2020.01.13

Pentax GPS unit をカメラK-30に取り付けて星を追尾しながらの撮影で、例えば60秒とかの長時間露光が可能になりました。
夜明け前の一等星アルクトゥルス (満月を過ぎたばかりの明るい月が西の空にいるので、夜明け前の東の空に見える明るい星にカメラレンズを向けました)、この明るい星でもう少しGPSユニット利用の星空撮影練習をして見ました。(朝練!?(^-^;))

  (ISO400  f5.6  60秒  GPS unit追尾 Pentax-M 50mm f1.7)

まだGPSユニットを利用しての星空撮影の回数は少ないですが、それでも撮影前のセットアップ、準備、撮影開始までの動きがちょっとずつ滑らかになってきています。

そして今朝は、比較のためにGPSユニットで星を追尾せずに、同じレンズで同じ星空を撮影した比較写真を一枚撮っておきました。
下の写真は、ほとんど同じ領域を、GPSユニットOFF、普通に30秒間露光(カメラPentax-K30シャッター速度の最長、それ以上の露光をする場合はBバルブモードで任意の露光時間を選択)、 50mm(換算約80mm)レンズで30秒間露光するとどのくらい星が流れて写るのかを試写したものです。

パット見たところ、星空に見えますが、写真をクリックしてもらうと拡大写真にジャンプします。そうすると、画角内の星々がことごとく流れて写っているのが確認できます。
地球が30秒自転するとこのくらい宇宙の星が移動して見えるのですね。上のGPSユニットを利用して星を追尾した写真では60秒の長時間露光なので、単純に30秒の写真の二倍、星々が流れて線になって写る露光時間ということになります。

逆に、GPSユニットの威力というか、その効能というのはかなり大きいものだなあと思ってしまいます。

今後、50mmレンズを135mmレンズや200mmレンズにした場合の写真の出来具合の様子や、ISO感度をいろいろ変化させた時夜空の粒子がどのように写るのかその様子など、少しずつチェックしていこうと思っています。



〇星の光芒 Pentax-M135mm       2020.01.15

中国地方の山間部に降雪や今年初の本格的な「積雪」となった1月15日の深夜、低気圧通過後に雨が降ったりやんだりしてた市街地上空も、すっかり雲が吹き飛ばされて星空が広がっていました。

東の夜空を明るく照らす月に対して、西の方角は夜空がきれいに広がっていました。でも、冬のオリオン座は午前2時近くになると、西の空の低いところで沈みかけているように見えます。

そのオリオン座の左下あたりでひときわ輝く(地球から見える一等星の中でもっとも明るいとWikipediaにある)「シリウス」が、大気の揺らぎも影響してか、かなりキラキラと輝いていたので、玄関先から撮影していました。

  ( ISO200  f5.6  60s秒 トリミングあり  クリックで拡大写真)

 

・・・というのも、先にチェックしたように手元にあるPentax-Mレンズ: 28mmは絞りが五角形、 50mmは絞りが六角形 でしたが、ふと135mmを手に取ってのぞき込むと 「八角形」 であることに気づいたからです。

「 八角形の絞りの形だったら、光芒はどんな具合になるのかなあ 」

・・・ということで、撮影してみるしかない!と PentaxK-30に、GPSユニットを取り付けて三脚に乗せ、シャッターを切ってみた・・のでした。

Pentax-M135mは開放F値が3.5のレンズですが、 GPSユニットによる星の追尾ONで、60秒の長時間バルブ撮影のメリットを生かして、絞りをf5.6まで絞って撮影してみました。 (f4  f5.6  f8 と絞り値を変化させたときの写り具合の変化についてはまた次の機会として) とりあえず「 絞りが八角形だとどんな光芒になるのか 」をチェックする撮影を行いました。



結果は・・・・上の写真のように、一等星でいちばん明るい星ということもあって、「絵にかいたような」、もしくは「作り物のような」・・きれいな光芒で撮影が出来ました。

  <<やっぱり、光芒は8本になるんですねーーー(^-^) >>

  (五角形では5本、六角形では6本、八角形では8本・・・)

・・・・・ で、今ちょっと手を伸ばしてもう一本あるレンズを確認してみました。 手元にあるレンズではもっとも望遠の Pentax-M200mm は 「八角形」でした。



レンズの焦点距離に対応して順当に光芒の本数が増えてきたので、200mmレンズは10角形とか、12角形だったりするのかな????と期待して、今確認してみたのですが・・・(^-^;)。

ともあれ、最近中古で入手した上記135mmレンズは、比較的コンディションのいいレンズで、鏡筒内部のガラスも透明度が高く、コンパクトで小柄なこのレンズは、ボディ内手振れ補正機能ありのPentaxK-30に取り付けて手軽に撮影の出来る一本で、個人的にとても気に入っています。

昨日、職場駐車場で目の前の赤い実を、Pentax-M135mm f3.5で撮影しました。

   ( クリックで拡大写真 )
APS-CセンサーのK-30に取り付けると、換算約200mmの望遠レンズに相当するのですが、ISO感度を200とか400にして、ちょっとシャッター速度を高めに撮影できるように、少し工夫するだけで上記のようなお手軽手持ち撮影も実現してしまいます。




〇 一等星フォーマルハウト 200mm望遠レンズで撮影  2020.01.17

 ( ISO100  f5.6  60秒 トリミングなし Pentax-M 200mm f4  )

 
  (Pentax-M 200mm f4  絞り・八角形)



今日夕方玄関先の片づけをしている時、その向こうの空に明るい一等星が見えました。低気圧通過後で空に雲は多いのですが、ちょうどきれいに見えているタイミングだったので、玄関に三脚をかまえて撮影しました。

GPSユニットで長時間露光が可能になりましたから、200mm(換算約300mm)望遠レンズでの撮影も実現します。 レンズはF4ですが、長時間露光で余裕があるので、 f5.6に一つ絞り、そしてISO感度は100でOKでした。

(GPS情報で星の動きを追尾できない場合では、この望遠レンズのF4の暗さも重なってどうしても、ISO感度を高くして画面の荒れた写真としないかぎり、夜空の星を「点」で撮影することは不可能でした)

GPSユニット・本体内部手振れ補正センサー制御で星の動きを追尾できているので、一等星:フォーマルハウトは「点」での撮影が実現しています。また感度ISO100ということもあって、写真全体の質感がぐっと良くなっています。

そしてなんといっても我が家でもっとも大きい望遠レンズなので(Pentax用)、 上記の写真のようにトリミングなしでも、画面の中で一等星の光をかなり大きくとらえることが出来ています。

  ( 上の写真、 一等星部分をトリミング ) 

ちなみにPentax-M 200mm f4 の絞りは、八角形でした。 したがって、先の135mmレンズで撮影した時と同じ「一等星の光芒」のようすとなっています。

これでともあれ、GPUユニット利用の星追尾撮影は、28mm/50mm/135mm/200mmとどの焦点距離のレンズでも、夜空の星を点で撮影することが可能であることを確認できました(^-^)。 (とりあえず最初の実験撮影として、露光時間はすべて60秒で統一してみました)

今後はそれぞれの焦点距離のレンズで、絞り値や露光時間の組み合わせをいろいろ試して、レンズごとのもっともきれいに星を撮影することが出来る設定、というのを探ることが出来たらなあと思っています。












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