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修復 落下ジャンクレンズPentax-M28mm

2020年01月16日 | カメラ・ビデオ関連
最近入手したペンタックスのオールドレンズ、落下品でレンズ先端のフィルターやフードを捻じ込んで取り付ける先端部分が「変形」して「取り付け不可能」のジャンク品として格安で入手したレンズを、力業で無理やり修復しました。


(レンズガラスもカビに覆われていたのですが、その点については、すぐ分解清掃したので、普通に曇りのないきれいな写真を撮ることが出来るようになっています)

      (PentaxK-30・GPS unit + Pentax-M 28mm f3.5)

この28mmmレンズは届いた当初、大きなペンチでぐいっとひねれば元に戻ると、思っていました。実際すぐチャレンジしてみました。

・・・でも、レンズ全体が ミシミシミシ と嫌な音を発したので「このまま外から力を加えるとレンズガラスがピシッとひび割れるなあ」と判断し、28mmレンズ先端のフィルターを取り付ける部分の変形については、手を出さずそのまま使うことにしたのでした。

幸いレンズのカビ、曇りは、マウント側から分解したところのレンズガラスが問題を抱えていたので、ガラスのクリーニングは実現しました。

(レンズ正面からのアクセスでは、最初にPENTAXとか刻印のあるプレートをくるくると回して抜き取らないといけないのですが、レンズ先端の変形で円形を保っていないため、プレートを取り出すことが出来ませんでしたから、もし前玉が曇っていたり、カビが生えていたりしたらクリーニングは実現不可能でした。)

きっかけ・・・・Twitterでお正月早々Pentaxの広角レンズを購入された方のツイートをみて、
「あーいーなー。我が家の28mも先端の鏡筒を円形に戻すことが出来たら、ワイド(広角)コンバージョンレンズを取り付けて、28mmよりもさらに広角で撮影できるのになー」
・・・と思ったのがきっかけでした。

実は28mmレンズ入手後、Youtubeでロシア発信の動画を見ていました。それは変形した自動車用アルミホイルをもとの円形のホイールに修復するという動画でした。たまたま見かけたその動画では、ホイールの変形を、それはそれはチョットずつ、チョットずる、力を加えていって、大きく変形してしまった自動車ホイールを円形に戻るものでした。

<なるほど、一度にぐいっと力を加えても・・・それはむりだよなー>

と思いつつ、みたその動画のことを思い出して

「じゃあ、Pentax28mmレンズの先端、金属鏡筒部分も少しずつ繰り返し繰り返し力を加えていけば、元に戻るかもしれない!!」

正月休みということもあって、やってみることにしたわけです(^-^;)。

落下させて変形したレンズ先端部分、ラジオペンチでほんとうに少し・・少し・・・少し・・ずつ力を加えていきました。 あまりにちょっとだけ力を加えているせいか、力を加えた後じーーっと目で見ても、元の形に戻りつつある・・ようには見えません! それでも、(正月休みということもあって)上の動作を繰り返していくと、なんか少し変形の具合、程度が「小さくなった・・ような気がする」ようになりました。

「おっ、これは、このままがんばれはいけるかも!」 本当に薄い期待を持ちつつ、レンズガラスを割ってしまわない程度の小さな小さな力を加え続けました。

・・・・・で、最終的に、落下させて変形していたレンズ先端部分が「円形」になりました。 (^-^)

レンズ先端の外側は、ペンチで挟んではひねり、挟んではひねりを繰り返したので、塗装は剥がれてしまいましたし、ひどい傷だらけになりました。 見た目は上の写真のようにひどいことになりましたが、 先端部分が円形になれば「その先の未来も開ける!」と、精密光学機器に対してペンチを使った力業の野蛮な作業を続けました。

しかし・・・しかし・・・ 49mmサイズの鏡筒先端部内側に切られた、ネジ溝はペンチで挟んだことによってそのほとんどが「押しつぶされて」しまいました。

とはいえ、こうして触ってみた感じとして、鋼鉄のような強度の高い金属ではなさそうなので、新しく溝を切り直して修復できるのではと思ったのでした。

実際、先端部の変形をほぼ「円形」に戻すことが出来た後、 鏡筒の内側でまだ残っている溝を、これまた地味に、ちょっとずつちょっとずつ削ってネジ溝を復元する作業に進みました。

工具は目の前にあったカッターナイフ、厚みが薄くて高い硬度のある素材として、目の前のカッターナイフの先端で、木工加工するように、ネジ溝を削ってけずって復元を試みました。

何度も言いますが、なんといっても「正月休み」だったからこんなことが出来たわけで、 ゆったりとした気持ちの時でないとできない作業だなあと、その途中でも思いながら、がりがり・・・ガリガリ・・・ガリガリ・・と、フィルターネジを刻んでいきました。

ある程度「溝らしきものが出現」してきたところで、今度はプラモデル用の小さく先の細い金棒ヤスリを使って、「溝か?ナイフ傷?か分らないようなもの」を、なんとかネジ溝にしていきました。

そして、最終的に、上の写真にあるように、Pentax-M 28mm レンズの先端を「円形」にもどし、「フィルター溝を切り直し」、 49mmサイズの「レンズ保護フィルター」を取り付けることが出来ました!(^-^)

このレンズ保護フィルターを取り付けることさえできれば、 「レンズキャップ取り付けも可能」ですし、「ほかのNDやPLフィルターも利用可能」です。 今回本来の目的の広角ワイドコンバージョンレンズを取り付けるための「ステップアップリング取り付けも可能」になります。

 

ほぼフィルターの付いた28mmレンズ、 手前が49mm-58mmサイズ変更のステップアップリング、右にあるのが58mm径の ×0.45ワイドコンバージョンレンズです。

・・・・これらをそれぞれ捻じ込むと・・・・

 

はい、無事完成です(^-^)。



〇 28mm----APS-C換算約45mm---×0.45=換算約20mm)

Pentax-M 28mmレンズを、APS-Cセンサーカメラに取り付けると35mmフィルム換算約45mmレンズになります。 28mmレンズなら<広角レンズ>と思うのですが、APS-Cセンサー一眼カメラに取り付けると、いわばほぼ普通の標準レンズなんですね。
でも、そのレンズの先端に ×0.45で広角にしてくれるコンバージョンレンズ(虫眼鏡みたいな感じ)を取り付けると、 これで35mm版換算約20mmになるんですねー。 これで<広角レンズの写真が撮れる>状態になるわけですね。

今、この状況では、広角に広い画面で撮影する!という一点に注目した話で(^-^;)、その写真としての画質についてはまったく「気にしない」というのが基本です!

フルサイズ換算20mmレンズとして、カメラの前の景色を上下左右、かなり広い範囲で捉えて写真にすることが実現する、という意味では、 GPSユニットを使って星を長時間追尾しながら撮影できるPentaxでは、 上記の組み合わせが我が家ではもっとも広角撮影が可能な唯一のレンズ!となります。

------------------ ちなみにSony機の場合は ---------------------

Sony NEX-5Rで、単焦点16mm f2.8(パンケーキ)レンズを取り付けて(換算約24mm)で広く夜空を撮影しています。 その後、SonySEL1628の先端部分にカチッと取り付けるだけでさらに魚眼レンズになる!というコンバーターを入手し、換算約15mmの<超広角レンズ>での撮影も可能となっています。

・・・ただ星を撮影する場合に、レンズの開放F値 2.8 だと、写真全面で星の形が三角おむすびになってしまうため、実際に星空撮影ではf4.0くらいまで絞りを絞って撮影するようにしています。

個人的には、Sony機種でもPentaxのGPSユニットのように、軌道上衛星情報をカメラが受信し、本体内部手振れ補正センサー動作を制御することで「 星の動きを追尾 」してくれたら・・・と思うのですが・・・・(^-^;)。
でも、もともとSony NEX-5Rは、手振れ補正はレンズに付いていて、カメラの本体では手振れ補正機能が「無い」ので・・・・望んでも無い袖は振れない!という状況です。
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とはいえ、夜空、星空を相手にすると、そのような広い範囲を写真におさめても、意外に「 おお広角レンズだー 」という印象がない、というのがちょっと寂しいですね。

とりあえず、上の作業を終了した夜中に、家の外に出て広角・換算約20mmレンズを夜空に向けて撮影したのが上の写真です。

また次の機会では、天候条件のいいタイミングで、もう少し星空らしい写真になるよう、試写してみようと思っています。












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