大曽根の夕日 2-2 クリスマスプレゼント 写真はずどさまです。
無事門伝の四つ辻の店に着いた一行は、駄菓子などを買い帰路に着きました。するとT.Yが話し掛けてきて「お前すごえな~まだくっべ」などといいます。あんなに鋭い目で睨みつけていたのに急に親しそうになりそれからもいろんな話をしてきました。特に毎日行く幼稚園の話は、聞くものすべてが珍しく新鮮でした。T.Yは新しいワイシャツの衿のあたりをなでながら一生懸命話をします。そのワイシャツの白が手の色で少し汚れてきてもかまわずそのあがすけな話は続きました。そして話はクリスマスの話になりました。クリスマスもサンタも知らないkyuは、サンタという不思議な人がいる事にショックを覚えました。 「ほだなみだごどなえじぇ」 「ばが!夜来てプレゼントおいでいぐんだじぇ。去年はリモコンであらぐ(歩く)ロボットおいでってけだんだぞ!!」 T.Yの家にはサンタが来ておもちゃを置いていったのだそうだ。帰り道はダッシュでみんなを振り切り、かあちゃんのところに一目散に行きました。 「かあちゃん!かあちゃん!サンタってがっしった(知ってる)が?」 「なんだきゅう。ふぐかっちゃえ着て!」 「かあちゃんほだなどうでもいいがらサンタてがっしったんだが?Tの家さはきたんだど」 .少し困ったような顔をしてかあちゃんは 「いるわげねべな!!だんなすだげっだな~」 と怒ったのでした。
つづく