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ビジネスホテルの旅

5000円以下のビジネスホテルをまわる旅です。

執念の舞茸採り 完結編

2008年10月30日 10時58分29秒 | きのこ

山を愛する者にとって、きのこは単なる食べ物ではありません。
魂を揺さぶるようなソールフードなのです。
山で採ったきのこを食すると、今までのことが走馬灯のようによみがえります。
親友ときのこを見つけ喜びあった日
採ったきのこを食べながら酒を酌み交わした日々。
そしていとしい人と笑いながら食べたあの日のこと・・・・
常明寺の人や左衛門たちは、そんな想い出に会うために、山を目指すのです。
(今日はかっこいいな~)

 

上納金を渡すためにK氏を訪ねると、K氏隊はラーメン屋におりました。
11月に鑑定団に出演するという人とゲラゲラ、例の如く笑いあっていました。



おれたちまで御馳走になりました。

山から下りてきたたざえもん君は、舞茸を携えておりました。
3週間連続通った山の状況、天気をたざえもん舞茸探知コンピューターが冷静に分析すると、頂上のあの木という結論になったようだ。KYUのぶっくれコンピューターはまたもや誤作動を起こしていたようなのだ。(すっかりがおてしまいました)
今回は、マタギ達も苦労する中、舞茸をGETTしたのは執念というほかありません。
舞茸からは天然の芳醇な香りが漂っておりました。お見事



そんな執念で見つけた舞茸を惜しげもなく差し出すたざえもんくん



たざえもんくんの苦労など知ってか知らずか
「少し小さいがまあよろしい!」
と合格サインをだすK氏↓



その後、K氏はKYUのミクロ舞茸を見つけ、拡大鏡を取り出し調べだすものだから
みんな大爆笑になる。




その日の夕方、うちのかみさんと今日の献立の相談をしました。
かみさんは当然舞茸ご飯だ~とはしゃいでいたのです。
窮地に立たされたKYUは
「今日は舞茸ご飯するから、舞茸買ってきて!」
とついいってしまい
「ふざけるな
と本気で怒られてしまったのでした。

その日の夜、KYUの家からは
「おいしい、おいしい」と
雪国まいたけご飯を食べる子供たちの声が聞こえてきたそうな・・・・・

執念の舞茸採り 終わり

追伸

たざえもんくんから次の週、今度はもだし採りのメールがきました。
たざえもんくんの休日は、終わりのない想い出さがしの旅なのでした。またまた続く・・・

珍しい松の木にでたもだし


 


執念の舞茸採り 3

2008年10月27日 00時09分19秒 | きのこ

ブナの木↑

それから中腹を歩き回りましたが、二人ともみつけられません。
山に入ってから3時間ほどたっていました。

少し上のほうで合流し、すっかりあきらめ気分になった私は、沢に下りて沢もだしでも狙おうと
「俺はしたさ降りるは~」
と伝えました。
たざえもんくんは頂上辺りまで行って、峰づたいに降りると、草むらに消えていきました。

沢までおりました。
去年カモシカと遭遇した場所です。今日は少しいいカメラを持ってきているので、カモシカいないかとさがしましたが、見つかりません。ようしそれじゃ熊だ!熊よでろ!撮ってやる!と心の中で叫びましたが、もちろんそんなにうまくはいきません。出たとしたら逃げ回るのでしょうが、その時は、本気でそんな風に思えたのです。

少し下りると、沢もだしが群生していました。


森の小人のような沢もだし↓

おばちゃんとも遭遇。
何にも出てないと、小さい沢もだしをむしりとっていました。



車のところまで来て待っていましたが、しばらくたざえもんくんが来ません。
これは何かあったのだろうかと、また山に戻ろうかと考えていると
とぼとぼとたざえもんくん登場!
これはやっぱりダメだったのか?


続く・・・・


執念の舞茸採り 2

2008年10月26日 23時24分48秒 | きのこ

朝日で見つけたあけぼのさくらしめじ→

私がきのこ採りを面白いなと最初に思ったのは、30年ほど前
たざえもんくんに連れて行ってもらった、さくらもだし採りです。
常明寺のあたご山を登っていくと、見事に円を描くピンクのきのこがありました。さくらもだしでした。場所によっては1箇所で何十本も採れました。見つけるとドーパミンが脳の中を駆けまわりました。街の中を歩きまわっても何もいいことがないのに、山を歩いただけでこんないいことがあるんだと思いました。
たちまちはけごがいっぱいになり、家に帰ると、めったにほめない家族から賞賛を受け、きのこのとりこになっていったのです。
松茸や舞茸も確かにおいしいのですが、それ以外の面白さがあります。いいきのこを採った男たちはヒーローになれるのです。会社でおこられ、家族から冷たくされていても松茸など採った日には、家族から賞賛され、上司からほめられ、友達からは崇められ、オスとしての本能をその時だけは、満たすことが出来るのです。

ということで、たざえもんくんと行った舞茸採りのお話です。
(すっかり話が古くなったな~)
紅葉を撮りたいと、40Dと安い50ミリの単レンズを持参しました。
しかし、山は上のほうだけ少し色づいている程度です。
舞茸は全然期待してなかったので、写真もきのこもダメなのかと思いながら
山を登り始めたのでした。



すると、のぼりはじめて15分頃に私にアタリがきました。
「やった~!」
今日は俺の勝ちか!と改めてよくみると、なんと2センチの舞茸です。
でも最初発見賞受賞ということで
「見つけたぞ!!!!2センチだ!!!!!」
と勝ち誇ってたざえもんくんに報告です。

そして、さらに10分後またもや舞茸様の神々しいお姿発見!

なんと今度も5センチ
いや、舞茸は舞茸だ!たざえもんくんのダメージはかなりのものだ~と
またまた大声で
「あったぞ!今度は5センチだ~」

と報告しました。
2つとも山の中腹にありました。やはり私のおもった通り、舞茸は下へと降りてきているのだと確信しました。よしこの標高をさがそう、その前にやつのダメージを見てみようとたざえもんくんに声をかけ休憩することにしました。

「だめだな~」


とたざえもんくん。「しめしめ、かなりよわっているな!」
と2個の小さな舞茸を披露して心の中でつぶやくKYUでした。


しかし、たざえもんくんにはある確信があったのです。
山の頂上を見つめたざえもんくんの目がきらりと光っていたのでした。

こんな大木がごろごろしている山なのです。↓

続く・・・

 


執念の舞茸採り たざえもんの休日

2008年10月14日 18時16分16秒 | きのこ

10月13日  
写真は朝日鉱泉に向かう途中にある滝

今年のきのこは、竹の子食堂のご主人が苦戦するほどひどい状態です。
たざえもん氏も2回舞茸採りに出かけ、2回ともぼうずだったのです。
しかし、そんなことでめげるようなたざえもん氏ではないのです。13日にまた行くというので、同行することにしました。私の心の中では、三連休の最後の日だしこれは採れないな~内心はバカにしていたのですが、そんな事はたざえもん氏には言えません。紅葉の写真を撮るためだけに出かけることにしたのです。



舞茸採りは体力勝負です。普通の人なら最初の100メートルほどでダウンしてしまうような急な坂を何百メートルも登り降りします。でも、それだけでは採れません。山の状況を判断し過去のデータを分析して的確にその場所を目指さなければなりません。たざえもん氏のその冷静なきのこコンピューターはこの最悪の状況にフル回転を続けていたのを、KYUは知る由もありませんでした。
続く・・・

 


 

 


きのこシーズン到来を告げるトンビマイタケ

2006年08月31日 21時11分30秒 | きのこ

お食事処竹の子のご主人からトンビマイタケをいただきました。この暑さの中採ってきた貴重なものです。さすがの師匠もバテバテだったそうです。

夏の終わりにブナの老木に出るトンビマイタケ。大きな物は硬く食用には適しませんが、このぐらいのものはほのかな香りと食感が最高です。うちではご飯にしてみました。

白いキノコですが触ったところなどが黒く変色します。なかなか手に入れることの難しい本当に貴重なきのこです。
そして、このキノコが終わるとマイタケやマツタケなどが出る本格的なきのこシーズンの到来です。

写真提供 お食事処竹の子H氏