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ビジネスホテルの旅

5000円以下のビジネスホテルをまわる旅です。

大曽根の夕日 2-1 クリスマスプレゼント

2005年12月22日 18時36分06秒 | 大曽根の夕日

12月になり街がクリスマス一色になると思い出すことがあります。

大曽根の夕日 2-1 クリスマスプレゼント

大曽根に春が来て醤油屋の孝蔵君と魚屋のT.Y君が、毎日おそろいのベレー帽とガウンを着て出かけるようになりました。どこへ行くのか分かりませんでした。幼稚園に行くのだと知ったのはもっと後のことです。かあちゃんは「だんなすだがらっだな~」と言っていました。だんなすはずいぶん変な格好をするもんだと思いましたが、つぎはぎの汚い服を着てこっそり見送りながら、なんとなく羨ましさを覚えていました。

kyuは農繁期に開かれる伊豆の託児所に行っています。すびたれなkyuは家が近かったこともあり託児所を何度も抜け出しみんなを大騒ぎさせました。そのうちkyuには監視がつくようになり、抜け出すには楽しく遊んでいるふりをして抜け出すという新たな技が必要になりました。しかし、秋の刈り入れの頃にはすっかり慣れて、へびのしっぽほもって振り回したら5~6人の子分までつくようになりました。

ある日kyu親分は、門伝の四つ辻にある店にみんなを連れいく計画を立てました。kyuのかあちゃんが七つ松出身ということで、実家へ行った帰りに良く訪ねた店でした。その事をみんなに伝えると興味を示してくれ、そんな遠くの店を知っているkyuは、親分としての権威をますます高めるのでした。休みの日行きたい人を集め行く事になりました。

↓古館のずどさま

そして約束の日。集合場所のずどさまには、7~8人の仲間が待っていました。その中になんとあのガウン男T.Y君もいました。替所の子分が連れてきたのでした。T.Yは「門伝までなていぐえんだが?」と鋭い目でkyuを睨みつけてきました。生意気な男だと思いましたが、kyuは黙って歩きはじめました。ぞろぞろとT.Yと仲間たちは後に続きました。門伝までは3kmほどの距離です。4歳の子もいたので泣きはじめたりと大変でしたが、なんとか店にたどり着きました。つづく