教科書採択を考える会ブログ

愛媛県松山市内の中学の歴史教科書が「育鵬社」版に変わるのを機に発足した会です。教科書比較の学習会も行っています。

第25回学習会「1 日本列島ができたころの人々(p.18-19)」

2018-02-08 14:00:56 | 学習会


報告お待たせしました❗️
こっそり更新ですみません💦

第25回学習会は、2018年1月9日(火)13時から15時。
場所は、教育会館1階 会議室にて23名の参加でした。

今回の学習会は、年初めに相応しく(?)教科書の初めからの範囲となりました。


○育鵬社 巻頭資料6ページ・pp.2〜19(目次3ページ含む)

























○東京書籍 巻頭資料3ページ・pp.1〜23(目次3ページ含む)






















○学び舎 目次2ページ・巻頭資料4ページ・p.10〜11






















配布資料はこちら。



本来ならば「人類の出現と石器時代」についてのみの比較だったのですが、
この単元ではそこまで記述に差異がない(「猿人から現生人類(ホモ・サピエンス)」と「猿人から原人・新人」の表現の違いは気になるという意見はありました)ので、
巻頭資料・目次も比較することになりました。


●目次にて、
育鵬社が時代ごとに「海洋国家・日本のあゆみ」の項目を立てていることに注目。
なぜ、このような項目を立てたのか?について意見交流が活発になりました。

●資料について、
「学び舎」が特に事実・資料に重きを置いているという意見が出ました。
「育鵬社」「東京書籍」は俯瞰的な視点で歴史を見ているが、「学び舎」は事実を等身大の視点で紹介しているという意見も。

●はじめての授業の取り組み方について、
「学び舎」の導入が、子どもたちに平和を希求する心を育む歴史との出会わせ方だと、評価が高い意見が多く出ました。
また、時間の流れをわかりやすく説明しているのは「学び舎」ではないか?との意見が出ました(「端的でわかりやすい」「p.294からの地球の誕生の年表もよい」など)。

「東京書籍」は時間軸を見開きを左下に記載していたりと工夫が見られますが、記述が多いのでは?という意見が。

「育鵬社」は、p.6-7の「日本の歴史モノサシ」とp.8の元号・干支から、日本中心すぎるのではないかとの指摘がありました。


●また、元社会科教員の参加者から、
子どもたちに教えるときに気をつけていたこととして、
できるだけ具体的に考えさせるようにしていたと、実践例の発言がありました。
(「どんな猿が木から降りたのだろう?」
「石器・火を使うことで、どんなことが変わったか?」など)

その中で、「学び舎」の(2)種が落ちないムギ-農耕と牧畜のはじまり-(p.14-15)について、「すばらしい!」「自分で資料をつくって補っていた部分が、わかりやすくまとまっている」「ほかの教科書にはない」と高評価する参加者が何人も!


何が歴史を動かしていくのか?を感じさせることが、流れを大きく掴む力になる…という発言が印象に残りました。

1月からの学習会について

2018-01-15 14:30:12 | お知らせ
12月の月一学習会はお休みとして、今後の学習会をどのようにすすめていくか?を話し合いました。

大まかに、

○4月からはじまる小学校の道徳授業に合わせて、教育出版の道徳教科書について学習する

○育鵬社歴史教科書を中心にした3社教科書の読み比べをはじめから

○育鵬社歴史教科書を中心にした3社教科書の読み比べを、興味ある事象(縄文・古代天皇制・中世の民衆など)だけピックアップして

○親子参加ができるような企画を長期休みのみ

の案が出ていました。


参加者話し合いの結果、
道徳の教科書を毎月の学習に据えるには現役教員への負担をしいてしまう可能性があるため、

道徳教科についての学習は長期休みなどね企画として実施しよう。

月一学習会は、従来どおり育鵬社・学び舎・東京書籍の中学歴史教科書の読み比べを、教科書のはじめから。

ということが決まりました。

2018年もよろしくお願いいたします。

学び舎の教科書の新聞記事がありました

2017-12-20 14:05:29 | お知らせ
2017年12月19日付愛媛新聞に、月一学習会でも資料として使っている「学び舎」の中学校歴史教科書について書かれた記事がありました。

請願署名をあつめます

2017-11-20 12:15:06 | お知らせ
松山市教育委員会から納得のできる回答を得るため、当会では請願署名に取り組むこととなりました。

ご協力よろしくお願いいたします。




教育出版の道徳教科書をみてみよう 5年生編

2017-11-09 15:30:20 | 事務局日記


目次



「青い目の人形」






愛媛県旧土居町(現四国中央市)で実際にあった話…ということで、松山市の教育委員は評価したそうですが、
会の事務局では
「このおはなしのどのあたりが“すすんで国際親善努める”になるの???」
と疑問がいっぱいでした。


「ルールを守る」



1枚目の「学校の廊下」では、
「“ルールだから守らないといけない”というのは、一方的すぎると感じる」

「“なぜいけないか?”を子どもたちに考えさせないと、子どもたちの考える力が止まってしまうのでは?」
という意見が出ました。


巻末目次



4月から松山市の子どもたちが使う、教育出版の道徳教科書、一部ですがみなさんはどんなふうに感じましたか?

教科書は、愛大図書館などで貸し出し可能です。