25時の島

祝!カブ移籍。W杯は雲の彼方に

がぜびぎま゛じだ

2008-05-28 22:37:32 | Weblog
ご無沙汰の日記です。本当は京都旅行を書くべきですが、先週木曜日から風邪を引き込み週末は寝ておりました。

さらに妹が扁桃腺を腫らしてしまい、二人揃って病院通いです←間違ってもこんな感じではない。

で、近所の病院なのですが、面白いことにアンチエイジングも手がけていて、内装が妙にアジアンテイストなのです。雑誌にも取り上げられているみたいです。

出される薬も、インドネシア産のハシッシとか、ペルシャのマカとか・・・などあるはずもなく、通常の解熱剤と抗生物質をもらって飲んでいます。
ようやく落ち着いてきました。ぼちぼち貯まっているもの書きたい~!旅行記も新国立劇場の「ラ・バヤデール」も映画「アイム・ノット・ゼア」も!!

「そうだ、京都行ってきた」

2008-05-19 22:59:12 | 旅行記
というわけで、もう3週間前になりますが、京都旅日記を少々。

JRの格安プランだったので、新幹線は「のぞみ」でなく「ひかり」。ゆえに午前11時に東京を出て、到着したのは午後2時過ぎでした。

宿は八条口のすぐ傍だったので、さくさくとチェックインして、早速観光開始。

父が小さいころ京都に住んでいたので、中学時代から修学旅行なども入れると結構な回数で京都に行っているのですが、なぜかいつも固定した行路だったのです。

大抵、二条城→嵐山・天竜寺とその周辺。がんばって二年坂と清水寺、それに東福寺で終了。この妙なマンネリズムを打破するのが今回の目標でした

まず向かったのが東寺。徒歩20分くらいの道のりを歩いていると、小さな神社があり、。私達の後ろを白いハッピを着た男性達が追い抜いて、境内に駆け込んでいく。
気になって、ちょっと寄り道。見たところお稲荷さんらしいが、小さな祠の横には扉が開きっぱなしの、コンクリート作りの大きな倉庫があり、人だかりができている。立派なカメラを構えていたり、平安朝のような狩衣を着けた人までいる。

分からないことは素直に聞くべし!というわけで早速暇そうな人(失礼)を捕まえて聞いてみました。すみません、何をしているんですか?

「『おいで』だよ。伏見稲荷から御神輿が御出でになって5月3日に伏見まで担いでいくんだ。昔は往路も担いでいたのだけれどね。今は皆、体力ないからトラックで運ばれてきて、帰りだけ人で運ぶんだ。」

へえ~すごいですね~。

「東京から来たのかい?運が良いねえ。これは地元モンしか知らない祭りだよ(凄い得意そう)。」

そうしてまもなく巨大な日本@運のトラック5台が到着。それぞれに巨大な神輿が載っている。全車、しめ縄を巻き、神社の紋が入った布を車体に巻きつけている。とどめに運転手も割烹着風に着脱できる狩衣風の上着に烏帽子風の帽子をかぶっている。徹底しています

「この神輿はねえ~500年くらい前のものでね~今じゃあもう、作れないよ~(やはり得意そう)。」

そしてぽっくりした靴を履いた直衣の方々が登場。一人だけ黒を召している。
「あの黒い人が伏見の神官。一年に一度しか来ないの。これから神事なんだよ。今年からお神楽もやるからねえ~。あの紫の衣装が雅楽の人達(まだまだ得意そう)。」


白いハッピの男性陣が一生懸命神輿を倉庫(仮名称)に運び入れようとするが、重いし、慎重に扱わねばで運搬作業に手間取っている。ずっと見ていたかったけれど東寺の閉門時間も近いので、教えてくれたおじさんにお礼を言って、歩き出す。

東寺は大きい。ひたすら大きい。国宝や重要文化財の像がごろごろしているの恐れ入る。
とはいってもやはり美しいのはお庭。明日は植木市だとかで雑然とした前庭の奥には葉桜の美しい庭園があり、塔が春の日差しに立っている姿は美しい。

一通り見てから駅に向かい烏丸口から清水寺に向かう。結局、定番なのだが、あのいかにも京都でござい!という空気は面白いのでつい足が向いてしまう。

清水寺は閉門が遅い。とはいえさすがに6時を過ぎると人が少なくなる。ざわめきがあっという間に山に吸い込まれてしまうようで何だか不思議な心持だった。
二年坂で定番の湯葉豆腐を食べたのだが・・・。あれは観光客値段だよなあ
そのまま店が閉まった道をあるいて高台寺に向かう。夜間拝観が実施中なのだ。「政宗」やら「関が原」やらの影響で北政所のイメージが膨らんでいたので、前に立つだけでわくわくしてくる。
中に入ると、直方体の灯篭がいくつか設置してある。googleとの連携企画なのだそうだ。今っぽいのお。

高台寺の庭はとても幻想的な雰囲気になっていた。しかし、石庭がいけません。5秒毎に切り替わる妙なライトアップのおかげで陳腐になっている。しかも蛍光紙片を庭にまいているから、パチンコ屋のようでよろしくない。竹林などが非常に美しかったのでこれだけが残念。どうにかならなかったのかしら?


そんなこんなで堪能とブーイングを少々混ぜながら坂を下りて宿に帰る。
よく歩きました!

二日目に続く




〈後日談〉
上記の伏見稲荷の件、父に話したところ、熱く語ってくれました。

元々父は京都育ちにもかかわらず、目線が斜めでして、「京都弁はアカデミックでないから直そうとして」なぜか口調が丁寧語になる人で、受験生の娘が「京都の大学とかも良いよね♪」と言うと、「京都は街が小さいから、学生を甘やかして良くありません。東京にしなさい。」と断言するほど容赦ないのですが。

あるとき、娘達が
「京都に一年くらい住んで、四季を味わってみたいねえ。」

と語ったところ、

「一年くらいでは京都は理解できませんよ。最低でも15年は住まないと。(ものすごい得意そうな口調)。」


・・・。結局京都好きじゃないか、父上・・・。

閑話休題。
そんな父なので伏見稲荷の件を話すと、しばしの沈黙の後、おもむろにペンと紙を手に取り、図面を引いて説明してくれました。

「『おいで』は神輿、つまり神様が町内の「おたびしょ」に出るお祭りなんですよ。あの界隈の住民は皆、氏子なので、皆が担いで神様のおいでに立ち会うんです。嵐山のほうだと松尾大社で、祇園の方だと八坂神社。あと下賀茂神社も「おたびしょ」を持ってますね。八坂の『おいで』が祇園祭で、下賀茂神社は葵祭。北の上賀茂神社は鬼門だから神様はでかけられないので、『おいで』はありません。『時代祭』は論外。あれは新しいから・・・」
「・・・・・・(得意そう)。」
「・・・・・(すっごく得意そう)。」
「・・・・・・(かつ嬉しそう)。」


そんな屈折した父の京都愛を再確認した娘たちなのでした



「オルハン・パムクとの対話」

2008-05-17 23:29:39 | Weblog
ヘタリアでトルコが良い!と書いたら、何とトルコを代表するノーベル賞作家、オルハン・パムクの講演会が15日木曜日、青山学院大学で開催されました。

正直、偶然にびびっております。神様も中々粋な計らいをしますね

開始が午後4時半という微妙な時間だったので早退しましたよ。だってノーベル賞作家、この機会を逃したら、次はいつになるか分からない。


会場は青学正門横に位置する総研ビルの12階の大会議室。聴講者は120人ほどで、研究生、日本在住のトルコ人、外国人、あるいは新聞告知を見てやってきた人など
多彩でした。でも概して、ちょっとひと癖ありそうな人が多かったです。

講演は二部構成で行われました。
第一部はパムクの「最も政治的な作品」とされる長編、「雪」執筆時に行ったグルジア国境近くの町、カルスでの滞在時についての製作ノートの朗読。パムク自らがトルコ語で読み上げ、日本朗読文化協会の方が翻訳を読み上げ、時折パムクの英語注釈が入りました。

通訳機も無料で貸し出されていましたが、パムクの英語は各単語をはっきりと区切るような話し方で、分かりやすかったです

正直申し上げると、「雪」は未読なのですが、この製作ノート、資料として配布されていたのですが、非常に流麗で雄弁な文体で、パムクがカルスの街で見た人々の屈託なさと発散される世間への不満、街を取り巻く空気の冷たさ、当時(2002年2月)の様相(政治家の汚職のニュース、それまで無かった『政治的イスラーム活動』の陰。)、そして執筆上で、自分の中に出来上がった物語をつむぎだす上でカルスの街の姿を一部なりとも改変してしまった罪悪感、それでもなお小説家としての己の姿勢に忠実であろうとする、平たく言えば頑固な姿勢などが淡々とつづられていました。

ついでに言いますと、上の文体がすでにパムクの猿真似しています。あそこまで綺麗に書けるわけもありませんが、延々と描写が続く長い文章なのですよ。いや、難しい・・・


そして後半は、国際交流基金理事長司会のもと、作家の辻井喬氏との「対話」。引き続き「雪」に関して、作品から伺えるパムク氏の姿勢、影響を受けた作家との関連性について語ってくれました。
どーしても日本語による質問は、その言語性から枝葉が増えてグダグダしがち(『雪』にはドストエフスキーにも通じるものがあるが、それについてどうなのか?とかとか…)なのですが、パムク氏の返答はシンプルかつストレート。質問を一刀両断していました(ドストエフスキーは好きな作家だから影響があるのは当然。)

そうした中で繰り返し語っていたのが彼の「小説家」という定義でした。たとえ第三者がいかに見ようとも、小説家は基本的に政治問題に追う所は無く、ただ、人の感情を認識し、表すこと、そしてあらゆる社会の声を聞き、社会層を区別して明確化し、その存在を認識して、形にすること。これを繰り返し語っていました。おそらく、事あるごとにトルコ政権側との関係を取り沙汰されるのでうんざりしているのでしょう。

(実際、2005年にトルコ近代史の最大のタブー、「アルメニア人問題」に言及したことで、共和国側から、国家侮辱罪に問われています。その後罪状は取り下げられましたが、未だに緊張は続いています。)

トルコはオスマン帝国時代以降、紆余曲折を経て現在の国家体制を作り上げてきましたが、軍部による民主化、時としては不合理な排斥も辞さない政教分離政策は今、分岐点を迎えています。
ケマル・アタテュルクの成した事には大きな価値があったと思いますが、行き過ぎた神格化(初代大統領の悪い暴露話は法律で厳禁らしいですよ。)は逆に彼の功績を損なうものになるかもしれません。EU加盟問題、クルド人勢力と課題は山積みです。

パムクはそれでもトルコの未来を信じると言い切ります。悲観的になればいくらでも出来るけれど、現に彼の本はまずトルコで出版されていますし、彼もイスタンブルに住んでいます。ついでに、いつかEUに加盟して欲しいそうです。今はムリでも、いつかは

ただ、それでも小説とその作家の国を結びつける作業ばかりに没頭してほしくないと釘を刺すことを忘れていませんでした

また、彼はトルコと共通する日本の作家として谷崎潤一郎を例にとり、初期は西洋偏重だった谷崎が源氏物語の訳、及び「陰影礼賛」に行きついた過程を、西洋の衝撃を受けた東洋の過程として語っていたのが印象的でした。

もっとも、調子に乗って「『源氏物語』とパムク氏の著作との根底には共通するものがありますね!」と言い切った辻氏に対して「近代文学はフローベールら以降、150年で進化したもので、『源氏物語』は『アラビアン・ナイト』と同様、古代叙事詩のようなものだから、ここで論じるものではないですよ。」ときっぱり言い切ってくださいましたが

そんな感じであっという間の2時間半でした。
最後は本にサインもいただけてありがたかったです

とりあえず、「雪」読みます、たぶん
Snow (Vintage International)

Alfred a Knopf

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わたしの名は「紅」
オルハン パムク
藤原書店

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私はイギリスが好きでーす!あと、トルコも!

2008-05-13 22:23:14 | 読書感想
書店で平積みされていた「ヘタリア Axis Powers」を読み、掲載されていた作者サイトさんを見ての感想が上記のタイトルです

「ヘタリア」は「かつてのローマの栄光はどこへやら、すっかりへたれてしまったダメ国家イタリア」と、そんな「彼」とうっかり同盟を結んでしまった枢軸国ドイツと日本、対抗するべく連合を結んだ俺様ヒーロー国家USAと魔法と幽霊が大好きなひねくれもの英国、無邪気で怖い大国ロシアなどが活躍する、エスニック・ジョーク的国擬人化漫画です。

可愛い絵柄で、Web物特有の線の細かさが少々気になるものの、歴史ネタ、アホネタ満載で面白いのですよ~

元々はWebコミックであると聴き、公式サイトを見てみたら、単行本には収録されていなかった国も出てきて、もえました。(この『もえ』は、両方の意味があります。念のため。)

Webで可愛いのはトルコですね。オスマン時代は仮面をかぶってスルタンのような格好なのですが、ちらりと出てきた共和国版(だと思ふ。確証はありませんが。)のトルコは中々の男前でぐーーーー!!(エドは@み調でお願いします。)。ギリシャと仲が悪いというのがまたよし。現実でも漫画でもいつか歩み寄って欲しいです。日本と中国もだけれど

地震、サイクロンと単体では対応しきれない災害ばかりが続く昨今ですが、せめて生きていること、面白い漫画を今日も無事に読むことが出来たことを、とりあえず天に感謝します。

ちょっとニューエイジ入ったようなこと書いてしまいましたが、とりあえずオススメということで

「ヘタリア」公式サイトはこちら

ヘタリア Axis Powers
日丸屋 秀和
幻冬舎コミックス

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「徒然王子」と徒然読書

2008-05-10 23:56:07 | Weblog
朝日新聞の朝刊小説、「徒然王子」を読むのが最近の日課です。
作者は島田雅彦さん。
あの、牧阿佐美バレエ団のびみょ-なオリジナル作品「ア・ビアント」の脚本を書いた人です。

意外、と言っては失礼ですが、とても興味深いお話になっています。
舞台はどこかの日の本の国。由緒はあるが名ばかりの存在となっている王家の皇太子テツヒトは監視された日常から夜逃げして、元売れない芸人のお付、コレミツ君と共に国の綻び、暗部を見ていくことになる、そんな不思議な野次喜多的珍道記。

テツヒトさんのノホホンとした会話やコレミツ君の受けないボケ、ホームレスならぬ社会からの「落伍者」、ホープレスなど様々な人間が織り成す不思議ワールドの展開が気になります。

最近の朝日の論調は「お涙頂戴」になっていていただけませんが、連載小説は夕刊の「悪人」、「愛しの座敷わらし」と良い作品が連続しています。

慣れない旅路に奮闘する王子様に自分を重ねたりして、あ~明日はどうなっているのかしら!?

単行本化の折には是非ご一読を

これが五月病!?

2008-05-09 22:30:13 | Weblog
という訳でもないですが。

何だか迷っています。仕事とか、習い事とかまあ色々と。
景気づけしようと先月、京都でおみくじを引いたら、二本とも「大凶」「半凶」でした

何だよ、「半凶」って
ここまで「出る」と何だか潔いですね。とほほ・・・。

今月は久々にバレエ観劇。とりあえずリフレッシュだー

ちなみに、上記の絵文字は全て編集メニューですぐに出るものばかり。びみょーにやる気なしです。すみませぬ。


「ちょっとまった~!!」

2008-05-02 23:32:43 | Weblog
長宗我部元親(ちょうそかべもとちか)にふさわしいのは、草なぎ剛だーーーー!!


ぜぇぜぇ・・・。


失礼しました

昨日NHK-BSで放映されていた「熱中夜話」という番組を見ていたのですよ。
様々なことに熱中するマニアを集めて、その事象に対してトークをする、マニアの濃さと司会の淡白さが程よいブレンドをかもし出す番組です。

今回、二週にわたって取り上げられていたのは「戦国武将」でした

第一週目はウェブサイトで募集した人気戦国武将ランキング・トップ3武将特集。
御三家は
伊達政宗
真田幸村
織田信長

そして各々の武将に対して年齢層の広いファンが語りました。
やはりテレビに出るくらいなので、相当の猛者そろい。
政宗にほれ込んで、春休みを利用して女系で各大名家を網羅した壮大な家系図を作り上げた16歳の女の子2人組み。
(個人的に頷いた名言・『KAT-TUNと政宗様は別腹です!』)

幸村への思いが高じて、自身のお店を幸村に因んだメニューで構成してしまった雑炊屋店主、及び真田家の六文銭をはじめ、100以上に及ぶ武将の家紋をあしらった和菓子を販売している社長さん。そして最強の六文銭コレクターの女性。着物姿で簪も六文銭でした

そうした方々を見ていて素敵だな、と思いました。好きなことを自分の生計に役立てたり、と良いなあと。突っ走るトークに司会の人は大変そうでしたが、素直に楽しく見ました。

あ、信長は・・・何だっけ。メジャー過ぎて忘れました


で、第二週目の昨夜は、ずばり「大河ドラマにしたい、マイ・フェイバリット戦国武将」

ここまでマニアが揃えば怖いものなし。スタジオでも教科書には絶対出てこない武将名が飛び交います。だいぶ分かっていた自分がちょっと怖い。そしてオンライン投票は以下の結果となりました。

第十位 黒田官兵衛
秀吉の参謀。でも野心満々で関が原の隙間をぬって天下を取りたかったのに、戦いが一日で終わって夢に終わった人。確か福岡の大名


第九位 宇喜多秀家
秀吉の五大老の一人。お父さんの直家が凄い策略家で一代で広大な領土をものにしたが、二代目の哀しさ。関が原で西軍について負けて流罪。死ぬまでの60年を八丈島で過ごした。瀬戸内の人。


第八位 島津義弘
名前で一目瞭然。鹿児島の名君。らしい・・・。(不勉強ですみません。)


第七位 北条氏康
北条早雲の孫。武田信玄・上杉謙信と同年代。なのに「風林火山」でも脇役扱い。名君なのに勿体ない!


第六位 立花宗茂
何だか波乱万丈の人生を送った人らしい。福岡県は柳川地方の人


第五位 大谷吉継
石田三成の友人でもあった武将。らい病に侵され、顔を頭巾で覆いながらも病身をおして関が原に加勢し、戦死。司馬遼先生の「関が原」でも泣かせてくれました


第四位 石田三成
関が原・西軍元帥。五奉行の一人。官僚タイプで人望がないとか言われてしまうが、書き甲斐のある人では?だそうな。確かに「独眼竜政宗」では、思い切り淀殿に操られたバカボンだったものな。人の愚かしさとか哀しさも映し出す人。


第三位 本多忠勝
家康の側近中の側近。すんげえ強かった。娘婿は真田幸村の兄だったという因縁の持ち主。家康の人質時代から始まって駆け上っていく立身出世ドラマ必須です。


第二位 前田慶次
漫画「花の慶次」も有名な前田利家の甥。真のかぶき者。ゲストの方は、阿部寛に演じてもらいたいと語っていましたが、私もそれに一票!! 背も高く闊達な美中年としたら、阿部寛を置いて他になし~!!!!(暴走警報暴走警報)

閑話休題。そして!

第一位 長宗我部元親
土佐の一領主から瞬く間に四国統一まで成し遂げるも、長子の死により暴君と化した悲劇の武将。よく日本史授業「戦国時代の分国法」についての説明ででてくるので、試験対策で必死に覚えるものの、結局は出題されない人。  
  
会場内でも圧倒的な票を集め、どんなキャストが良いか?というアンケートもされていました。オダギリジョー、小栗旬などいかにもな回答の中には「hyde」と書いた方もいて・・・
Gackt謙信に唯一対抗できるhyde元親。不覚にも想像してしまいましたよ

しかーし!その後、ゲストの松村氏から衝撃の一言。
「木村拓也さんで見たいですねー!」




かくして冒頭の一言になります。長宗我部元親については、司馬遼太郎氏が「夏草の賦」という長編を書いていますが、ここで書かれている元親は、
1.幼少時から元服後も「姫若子」と言われるほど、色白でひ弱なひきこもり。
2.22歳で遅い初陣。言われたとおり何とかの一つ覚えで、槍を突き続け、勝ってから評価が一転。
3.無表情でぼーっとしていて、何考えているか分からない。本人も分からない時がある。
4.本当は臆病で戦前は鳥肌が立つ。すなわち外見は功績を挙げた後も弱そう。

そして外見。こりっとした痩せ型だけれど筋肉がほどよくついていて、頬骨の目立つ公家風の顔。つまり南国風より北方風の日本顔。

草なぎ君、ぴったりじゃないですか!!
もう私の脳裏には、無表情に戦に出かけるつよぽんとか、「俺は女になりたかった」と奥さんに言うつよぽんとか、更には息子を亡くして戦場で絶叫するつよぽんとかが、浮かんできますぜ!!


また、長宗我部元親自身は失意のうちに関が原前に亡くなり、末子・盛親が大阪方に付いたことで長宗我部家は滅亡するので、バッド・エンドなわけですが、この元親が考え出した「一領具足(屯田兵のような半農半兵)」の武士達の子孫がその気風を受け継いで最後に幕末に繋がっていく、壮大な展開にするのですよ!

これはゲストの漫画家・江川達也氏も言っていたのですが、個人的には最後に少年が元親の墓所にたたずんでいたりして、その子が坂本竜馬になる!とか良いと思うのですよ。高知の有名人総出演で、最終回で西原理恵子が農民の母ちゃん役に出てもらったり。ナレーションは村の長老とかで、やなせたかしさんとか


と、妄想とどまるところを知らず色々な意味でもえた番組でした。とりあえず、長宗我部は草なぎ君でお願いします。 
   

夏草の賦 [新装版] 上 (文春文庫)
司馬 遼太郎
文藝春秋

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