25時の島

祝!カブ移籍。W杯は雲の彼方に

「ちょっとまった~!!」

2008-05-02 23:32:43 | Weblog
長宗我部元親(ちょうそかべもとちか)にふさわしいのは、草なぎ剛だーーーー!!


ぜぇぜぇ・・・。


失礼しました

昨日NHK-BSで放映されていた「熱中夜話」という番組を見ていたのですよ。
様々なことに熱中するマニアを集めて、その事象に対してトークをする、マニアの濃さと司会の淡白さが程よいブレンドをかもし出す番組です。

今回、二週にわたって取り上げられていたのは「戦国武将」でした

第一週目はウェブサイトで募集した人気戦国武将ランキング・トップ3武将特集。
御三家は
伊達政宗
真田幸村
織田信長

そして各々の武将に対して年齢層の広いファンが語りました。
やはりテレビに出るくらいなので、相当の猛者そろい。
政宗にほれ込んで、春休みを利用して女系で各大名家を網羅した壮大な家系図を作り上げた16歳の女の子2人組み。
(個人的に頷いた名言・『KAT-TUNと政宗様は別腹です!』)

幸村への思いが高じて、自身のお店を幸村に因んだメニューで構成してしまった雑炊屋店主、及び真田家の六文銭をはじめ、100以上に及ぶ武将の家紋をあしらった和菓子を販売している社長さん。そして最強の六文銭コレクターの女性。着物姿で簪も六文銭でした

そうした方々を見ていて素敵だな、と思いました。好きなことを自分の生計に役立てたり、と良いなあと。突っ走るトークに司会の人は大変そうでしたが、素直に楽しく見ました。

あ、信長は・・・何だっけ。メジャー過ぎて忘れました


で、第二週目の昨夜は、ずばり「大河ドラマにしたい、マイ・フェイバリット戦国武将」

ここまでマニアが揃えば怖いものなし。スタジオでも教科書には絶対出てこない武将名が飛び交います。だいぶ分かっていた自分がちょっと怖い。そしてオンライン投票は以下の結果となりました。

第十位 黒田官兵衛
秀吉の参謀。でも野心満々で関が原の隙間をぬって天下を取りたかったのに、戦いが一日で終わって夢に終わった人。確か福岡の大名


第九位 宇喜多秀家
秀吉の五大老の一人。お父さんの直家が凄い策略家で一代で広大な領土をものにしたが、二代目の哀しさ。関が原で西軍について負けて流罪。死ぬまでの60年を八丈島で過ごした。瀬戸内の人。


第八位 島津義弘
名前で一目瞭然。鹿児島の名君。らしい・・・。(不勉強ですみません。)


第七位 北条氏康
北条早雲の孫。武田信玄・上杉謙信と同年代。なのに「風林火山」でも脇役扱い。名君なのに勿体ない!


第六位 立花宗茂
何だか波乱万丈の人生を送った人らしい。福岡県は柳川地方の人


第五位 大谷吉継
石田三成の友人でもあった武将。らい病に侵され、顔を頭巾で覆いながらも病身をおして関が原に加勢し、戦死。司馬遼先生の「関が原」でも泣かせてくれました


第四位 石田三成
関が原・西軍元帥。五奉行の一人。官僚タイプで人望がないとか言われてしまうが、書き甲斐のある人では?だそうな。確かに「独眼竜政宗」では、思い切り淀殿に操られたバカボンだったものな。人の愚かしさとか哀しさも映し出す人。


第三位 本多忠勝
家康の側近中の側近。すんげえ強かった。娘婿は真田幸村の兄だったという因縁の持ち主。家康の人質時代から始まって駆け上っていく立身出世ドラマ必須です。


第二位 前田慶次
漫画「花の慶次」も有名な前田利家の甥。真のかぶき者。ゲストの方は、阿部寛に演じてもらいたいと語っていましたが、私もそれに一票!! 背も高く闊達な美中年としたら、阿部寛を置いて他になし~!!!!(暴走警報暴走警報)

閑話休題。そして!

第一位 長宗我部元親
土佐の一領主から瞬く間に四国統一まで成し遂げるも、長子の死により暴君と化した悲劇の武将。よく日本史授業「戦国時代の分国法」についての説明ででてくるので、試験対策で必死に覚えるものの、結局は出題されない人。  
  
会場内でも圧倒的な票を集め、どんなキャストが良いか?というアンケートもされていました。オダギリジョー、小栗旬などいかにもな回答の中には「hyde」と書いた方もいて・・・
Gackt謙信に唯一対抗できるhyde元親。不覚にも想像してしまいましたよ

しかーし!その後、ゲストの松村氏から衝撃の一言。
「木村拓也さんで見たいですねー!」




かくして冒頭の一言になります。長宗我部元親については、司馬遼太郎氏が「夏草の賦」という長編を書いていますが、ここで書かれている元親は、
1.幼少時から元服後も「姫若子」と言われるほど、色白でひ弱なひきこもり。
2.22歳で遅い初陣。言われたとおり何とかの一つ覚えで、槍を突き続け、勝ってから評価が一転。
3.無表情でぼーっとしていて、何考えているか分からない。本人も分からない時がある。
4.本当は臆病で戦前は鳥肌が立つ。すなわち外見は功績を挙げた後も弱そう。

そして外見。こりっとした痩せ型だけれど筋肉がほどよくついていて、頬骨の目立つ公家風の顔。つまり南国風より北方風の日本顔。

草なぎ君、ぴったりじゃないですか!!
もう私の脳裏には、無表情に戦に出かけるつよぽんとか、「俺は女になりたかった」と奥さんに言うつよぽんとか、更には息子を亡くして戦場で絶叫するつよぽんとかが、浮かんできますぜ!!


また、長宗我部元親自身は失意のうちに関が原前に亡くなり、末子・盛親が大阪方に付いたことで長宗我部家は滅亡するので、バッド・エンドなわけですが、この元親が考え出した「一領具足(屯田兵のような半農半兵)」の武士達の子孫がその気風を受け継いで最後に幕末に繋がっていく、壮大な展開にするのですよ!

これはゲストの漫画家・江川達也氏も言っていたのですが、個人的には最後に少年が元親の墓所にたたずんでいたりして、その子が坂本竜馬になる!とか良いと思うのですよ。高知の有名人総出演で、最終回で西原理恵子が農民の母ちゃん役に出てもらったり。ナレーションは村の長老とかで、やなせたかしさんとか


と、妄想とどまるところを知らず色々な意味でもえた番組でした。とりあえず、長宗我部は草なぎ君でお願いします。 
   

夏草の賦 [新装版] 上 (文春文庫)
司馬 遼太郎
文藝春秋

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