コールドケースCold Caseというのは未解決のまま捜査が終了した凶悪犯罪(主に殺人など。)のことです。アメリカでは殺人に時効がないため、(一応あるのですが、被害者側の申し立てなどで時効を無効にできてしまう。) こうした未解決事件を専門に扱う部署が各州の警察にあり、捜査をしていきます。科学捜査の発展、関係者の心情の変化により事件に新たな光を当てて解決に導く。
まあ、名前からして一読瞭然ですが、「コールドケース」は未解決凶悪犯罪の捜査を描いた作品なわけです。
プロデューサーは、もはやクレジットの出ない作品を探すのが難しいんじゃないかと思ってしまう、あのジェリー・ブラッカイマー(「パイレーツ・オブ・カリビアン」とか「CSI」シリーズとかとか・・・)。
舞台となるのはフィラデルフィア。コールドケース担当の刑事リリー・ラッシュは、同僚達とともに、あらゆる時代の未解決事件を解決に導いていく…。ナレーションを一切使わず映像と音楽で事件と捜査、二つの時代を書き分けていくスタイリッシュなドラマです。
来週からWOWOWで第三シーズンが放映されるこの作品のプレミアム・イベントが行われました。目玉は何といっても、リリー・ラッシュ役のキャスリン・モリスのトークショーとプレミア放送の最新作。抽選に運よく当たったので行って来ました。
会場は新宿パーク・ハイアット三階のホール。ドラマで使われる「立ち入り禁止CAUTION」の黄色いテープが入場整列に使われていて、気分は事件現場!?。
入り口で座席指定券と、警察の証拠保管箱を模した小箱に入った記念品のストラップ、そしてなぜかブルーシール・アイスクリーム引換券を渡されて中に入る。
ロビーでは、左手では希望者対象の撮影会(収監された犯罪者が証明用に写すアレです。)正面は青を基調にした「コールドケース」ポスターが張り巡らされている。右手でアイスをゲット。中で食べようとしたら、なんと、会場内は飲食厳禁という。 だったら何で今配るのさ~。と思いつつ食欲には勝てません。その場で立ち食いしました。美味しかったです、ハイ。
ホールに入ると、「コールドケース」の大きなバックドロップが左右に掛かっていて、前方スクリーンの下には、ドラマを髣髴とさせる未解決事件の証拠保管ケースがぎっしり詰まった棚で覆われていて雰囲気満点である。
最初に携帯・撮影・喫煙禁止の映像なのだが、これがなんと「コールドケース」本編を繋ぎ合わせて別のアテレコを入れたもの(ホットペッパーを思い浮かべてください)。
例えば…
どこかの納屋の中、発掘された白骨遺体が鑑識課によって調べられている。それを見つめるリリー達。
刑事1「(死体写真を)綺麗に撮ってくれよ。」
鑑識「任せてくださいよ~。プロですから。」
リリー「そう、ここで写真を取れるのはプロのプレスの人だけよ。そうでない人は撮らないで。さもなくば…」
(全員の視線は白骨体へ。)
字幕「撮影禁止」
これが3連発あり、場内大爆笑。
やがて司会の方(WOWOWアナウンサー)とゲストのデーブ・スペクターが登場。デーブさん飛ばしまくりで大爆笑。上手いねえ、やっぱり。
そして遂にリリーことキャスリン・モリス登場!!
第一印象「細い…でかい…きれい…ドラマのまんま…。」
ドラマではパンツスーツ姿なのですが、この日はピンクのチュニック風ワンピース。これは通常体形の方が着ると、妊婦に見えてしまうのだが、これが普通に似合ってしまうほどスレンダー。そして腕や足が驚くほど華奢。そしてヒールを履いているとはいえ、とても背が高い! 肩下までの淡いブロンドに満面の笑みで手をふって歩いてくる。眼福でございました。
トークの内容は日本の感想や、ドラマについてが中心でした。キャスリンは以前、モデルの仕事で名古屋に住んでいたことがあって、主に結婚式場の宣伝写真が多かったとか、リリー役にあたり、実際のフィラデルフィア警察のコールドケース担当刑事からアドバイスを受けていること、事件の年代は幅広く、第四シーズンでは1919年の事件(第一次大戦期!)も扱っていること、エピソードでは時代を代表する音楽、例えば1950年代ならジョニー・キャッシュ、90年ならR.E.Mなどが演出として用いられているが、印象的だったのは第二シーズンの何某(すみません、忘れました~)だったなどなど・・・。
そしてなぜかテレビ朝日の刑事ドラマに今度主演するという高島礼子が登場。花束贈呈して、二人の記念撮影がありました。
うーん。でも高島礼子はやっぱり女優ですね。綺麗でした。
その後華やかな笑顔を残してキャスリンは退場していきました。
そしていよいよ、「コールドケース3」プレミア上映。
上映されたのは、第9話の「ペンダント ~A Perfect Day~」
河畔で発見された少女の白骨体。骨の状態、顔の復元から導き出されたのは1965年のある家庭。白骨化した少女の兄弟、行方不明の母親、英雄視されていた父親の別の顔と、周囲の人たちの思惑・行動。途切れていた点が繋がり、事件が浮かび上がっていく…。
使われていた音楽はテンプテーションズの「マイ・ガール」、マリアンヌ・フェイスフルの「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」、バーズの「ミスター・タンバリン・マン」など。古い音楽好きにはたまらない演出でした。
明るい話が好きな人からすれば、このドラマとてつもなく暗い事件ばかりですが、最後のシーンがいつも素敵でしんみりときます。
求む!DVDの早期発売!!!
そんなわけで、あっという間の至福な二時間でした。
Thank you Kathryn, Lily!
from:http://www.cbs.com/primetime/cold_case/index.shtml