25時の島

祝!カブ移籍。W杯は雲の彼方に

「コールドケース3」プレミアイベントに行ってきました。

2007-06-30 21:59:44 | Weblog
コールドケース」は、北米CBSネットワークで放映されている刑事ドラマです。
 
コールドケースCold Caseというのは未解決のまま捜査が終了した凶悪犯罪(主に殺人など。)のことです。アメリカでは殺人に時効がないため、(一応あるのですが、被害者側の申し立てなどで時効を無効にできてしまう。) こうした未解決事件を専門に扱う部署が各州の警察にあり、捜査をしていきます。科学捜査の発展、関係者の心情の変化により事件に新たな光を当てて解決に導く。

まあ、名前からして一読瞭然ですが、「コールドケース」は未解決凶悪犯罪の捜査を描いた作品なわけです。

プロデューサーは、もはやクレジットの出ない作品を探すのが難しいんじゃないかと思ってしまう、あのジェリー・ブラッカイマー(「パイレーツ・オブ・カリビアン」とか「CSI」シリーズとかとか・・・)。
舞台となるのはフィラデルフィア。コールドケース担当の刑事リリー・ラッシュは、同僚達とともに、あらゆる時代の未解決事件を解決に導いていく…。ナレーションを一切使わず映像と音楽で事件と捜査、二つの時代を書き分けていくスタイリッシュなドラマです。

来週からWOWOWで第三シーズンが放映されるこの作品のプレミアム・イベントが行われました。目玉は何といっても、リリー・ラッシュ役のキャスリン・モリスのトークショーとプレミア放送の最新作。抽選に運よく当たったので行って来ました


会場は新宿パーク・ハイアット三階のホール。ドラマで使われる「立ち入り禁止CAUTION」の黄色いテープが入場整列に使われていて、気分は事件現場!?。
入り口で座席指定券と、警察の証拠保管箱を模した小箱に入った記念品のストラップ、そしてなぜかブルーシール・アイスクリーム引換券を渡されて中に入る。
ロビーでは、左手では希望者対象の撮影会(収監された犯罪者が証明用に写すアレです。)正面は青を基調にした「コールドケース」ポスターが張り巡らされている。右手でアイスをゲット。中で食べようとしたら、なんと、会場内は飲食厳禁という。 だったら何で今配るのさ~。と思いつつ食欲には勝てません。その場で立ち食いしました。美味しかったです、ハイ。 

ホールに入ると、「コールドケース」の大きなバックドロップが左右に掛かっていて、前方スクリーンの下には、ドラマを髣髴とさせる未解決事件の証拠保管ケースがぎっしり詰まった棚で覆われていて雰囲気満点である。

最初に携帯・撮影・喫煙禁止の映像なのだが、これがなんと「コールドケース」本編を繋ぎ合わせて別のアテレコを入れたもの(ホットペッパーを思い浮かべてください)。
例えば…
どこかの納屋の中、発掘された白骨遺体が鑑識課によって調べられている。それを見つめるリリー達。
刑事1「(死体写真を)綺麗に撮ってくれよ。」
鑑識「任せてくださいよ~。プロですから。」
リリー「そう、ここで写真を取れるのはプロのプレスの人だけよ。そうでない人は撮らないで。さもなくば…」
(全員の視線は白骨体へ。)

字幕「撮影禁止」

これが3連発あり、場内大爆笑

やがて司会の方(WOWOWアナウンサー)とゲストのデーブ・スペクターが登場。デーブさん飛ばしまくりで大爆笑。上手いねえ、やっぱり。

そして遂にリリーことキャスリン・モリス登場!!





第一印象「細い…でかい…きれい…ドラマのまんま…。」
ドラマではパンツスーツ姿なのですが、この日はピンクのチュニック風ワンピース。これは通常体形の方が着ると、妊婦に見えてしまうのだが、これが普通に似合ってしまうほどスレンダー。そして腕や足が驚くほど華奢。そしてヒールを履いているとはいえ、とても背が高い! 肩下までの淡いブロンドに満面の笑みで手をふって歩いてくる。眼福でございました。


トークの内容は日本の感想や、ドラマについてが中心でした。キャスリンは以前、モデルの仕事で名古屋に住んでいたことがあって、主に結婚式場の宣伝写真が多かったとか、リリー役にあたり、実際のフィラデルフィア警察のコールドケース担当刑事からアドバイスを受けていること、事件の年代は幅広く、第四シーズンでは1919年の事件(第一次大戦期!)も扱っていること、エピソードでは時代を代表する音楽、例えば1950年代ならジョニー・キャッシュ、90年ならR.E.Mなどが演出として用いられているが、印象的だったのは第二シーズンの何某(すみません、忘れました~)だったなどなど・・・。

そしてなぜかテレビ朝日の刑事ドラマに今度主演するという高島礼子が登場。花束贈呈して、二人の記念撮影がありました。
うーん。でも高島礼子はやっぱり女優ですね。綺麗でした。

その後華やかな笑顔を残してキャスリンは退場していきました。

そしていよいよ、「コールドケース3」プレミア上映
上映されたのは、第9話の「ペンダント ~A Perfect Day~」
河畔で発見された少女の白骨体。骨の状態、顔の復元から導き出されたのは1965年のある家庭。白骨化した少女の兄弟、行方不明の母親、英雄視されていた父親の別の顔と、周囲の人たちの思惑・行動。途切れていた点が繋がり、事件が浮かび上がっていく…。
使われていた音楽はテンプテーションズの「マイ・ガール」、マリアンヌ・フェイスフルの「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」、バーズの「ミスター・タンバリン・マン」など。古い音楽好きにはたまらない演出でした。
明るい話が好きな人からすれば、このドラマとてつもなく暗い事件ばかりですが、最後のシーンがいつも素敵でしんみりときます。

求む!DVDの早期発売!!!

そんなわけで、あっという間の至福な二時間でした。



Thank you Kathryn, Lily!


from:http://www.cbs.com/primetime/cold_case/index.shtml



いにしへのルーマニア

2007-06-27 22:06:49 | Weblog

Gacktが7月2日付オリコンシングルチャートで初登場1位を獲得したそうな。

http://www.barks.jp/news/?id=1000032473

 

CDを買ったりするほどではありませんが、彼ほど声、容姿、言動、活動全てが特異(褒めてます!)で、しかも自己満足で終わらせずにエンターテインメントにまで昇華できている人は稀有だな、と思うので素直に拍手

今放映中の「風林火山」での上杉謙信がちょーっとイッてしまっているのもご愛嬌。これから出番も増えそうで楽しみです

今まで一位を取っていなかったという事実に個人的には驚きましたが、ソロデビュー後8年で、知名度も人気もキープして今回の1位があるので、「よかったねえ~。・゜゜・o(>Д<)o・゜゜・」と言いたい気分です。

 

というわけで、すっかりソロ・アーティストとして確立してしまったGacktですが、元々は「究極のビジュアル系」と謳われたMalice Mizerのメンバーだったんですよね。今じゃあマリスの方が、「Gacktのいたバンド」の文脈で語られることが多そうで時代の変化を感じるのですが

マリスと聞いて私が思い出すのはとある映像です。98年頃だったと思うのですが、当時地上波しか見れなかったので友人からケーブルTVの音楽番組をしこたま収録したビデオを借りました。お目当ては復活直後のラルクだったのですが、なぜか1時間ほどマリス・ミゼル特集が入っていて、見てしまったのです。そして今でも忘れられない1シーン。その名も「古のルーマニア」。 「古」と書いて、「いにしえ」と読む。 どう対処してよいか分からないほどの仰々しいタイトルですが、続いて流れた映像がタイトルに輪を掛けて仰々しい。枯葉舞う中を進む2頭立ての馬車。丘の上に立つ白亜の古城とその上を(80年代PV的安っぽい合成で)走る稲妻

そこで何故か映像がどこぞのライブ会場へと切り替わる。 舞台中央には青い衣装と分厚いメイクで身を固めた女装の麗人(と言ってよいのか・・・?)Mana様(マリスのメンバーです)。 バックに流れるのは崇高なんだかけたたましいのか分からない大音響のオルガン。 そしてMana様の背後に忍び寄る黒衣のヘンな男。 訳も分からず見ていると、Mana様はがっくりと崩れて黒衣の男(Gackt以外のメンバー)の口から血がたらりと垂れる。 そしていきなり空へ、“ばびゅーん”と舞い上がったではないか。 何故か会場は大歓声。 幕。

 

・・・・

・・・・

・・・・

少しばかり視聴覚機能に瞬膜が掛かってしまったため、ここから記憶は途切れるのですが、その後は普通にライブになっていて、果たしてあのタイトルは曲の名前だったのか、それとも単にあの寸劇の名前だったのかはついに分からないままでした。

しかし「ルーマニア」だから「吸血鬼」ネタなのは分かりますが、 どう突っ込んで良いか分からない程のチープさがいただけなかったですね。 衣装にしても、いにしへでもルーマニアでもなく、マリス・ミゼルの限界を見てしまった気がしました。(マリスファンの皆様ゴメンナサイ。)

 

その後は赫赫しかじかの末、Gacktはマリスを脱退、ソロで大成功し、一方のマリスは色々あった末に活動休止。 世界はまったく予測のつかない方に動くものなのか。

それにしても「古のルーマニア」は強烈だったなあ。どこかに映像が残ってないか探してみようかな。 


観劇記:K-バレエ・カンパニー「海賊」~前編~

2007-06-24 16:35:21 | バレエ観劇
昨年、キーロフ版で見た「海賊」を熊川哲也が手がけると言う情報が来たのが数ヶ月前。
見たいと思ったものの、東京公演チケット取得争いは撃沈で、ならばと家族も巻き込んで実家に近い福岡公演のチケットを取りました。平日なので夏休み返上で有給を取り、いざ!と意気込んでいたら、なんと熊川氏怪我のニュース。期待していた吉田都さんも福岡公演では出演されないと分かり、少しばかり気合が下がってしまったが、しかし飛行機+バレエの高額チケットがもったいないので行ってまいりました、福岡公演!!
(前置き長くてすみません!)

K-Ballet Company Spring Tour 2007
「海賊」
6月5日 (火) 福岡サンパレス

原振付:マリウス・プティパ
演出・再振付:熊川哲也
台本改訂:熊川哲也
舞台衣装・美術:ヨランダ・ソナベンド/レスリー・トラヴァース
音楽:アドルフ・アダン他
照明:足立恒
指揮:福田一雄

キャスト:
コンラッド(海賊のリーダー):スチュアート・キャシディ
メドーラ(ギリシャ娘):康村和恵
アリ(コンラッドの側近):橋本直樹
ギュリナーラ(ギリシャ娘、メドーラの姉):荒井祐子
ランケデム(奴隷商人):宮尾俊太郎
ビルバント(海賊):ドゥー・ハイ
サイード・パシャ(トルコ総督):イアン・ウェッブ
ギリシャ娘たち:長田佳世、東野泰子、樋口ゆり、小林絹恵、副智美、浅川紫織、柴田有紀、鶴谷美穂、浅野真由香、中島郁美、中谷友香
      
海賊達:ビャンバ・バットボルト、田中一也、小林由明、ニコライ・ヴィユウジャーニン、ピョートル・コブカ、安西健塁、ピエトロ・ペリッチア、イアン・バードン、リチャード・バーマンジ、長島裕輔、高島康平、内村和馬

物乞い:小林絹江、アレクサンドル・ブーベル
パ・ド・トロワ:神戸里奈、白石あゆ美、副智美

鉄砲の踊り:浅川紫織、鶴谷美穂、木島彩矢花、ビャンバ・バットボルト、田中一也、

パシャの夢の中の娘たち、トルコ軍、市場の住人たち、女奴隷、金持ち:Artists of K-Ballet Company


場所はバレエ公演からコンサートまで幅広く使われる多目的ホールの福岡サンパレス。博多駅博多口から北西の埠頭まで一直線に伸びた大博通りに沿って通る西鉄バスに乗り、一律100円の繁華街区域を通り過ぎて料金が倍に跳ね上がった先に見えるヤシ並木(九州ならではですな。)越しに見える白い建物だ。後ろは港になっていて、その左手には大相撲九州場所で使われる国際センターがある。そのまま海岸沿いに歩いていけば、福岡ドームに行けない事もない。距離は6キロほどあるが

さて会場入りすると、目に付く至るところに芸術監督=熊川氏からの「お詫び文」が貼ってある。なんだか見ているうちに「そんなに謝らなくても良いですよ。」と慰めたくなるのが人情。とりあえず席に着く。S席でも二階席。だが、3列目下手よりなので、思ったより舞台が見える。客の入りは9割と言ったところか、やはりキャンセルした人もいるみたいだ。開演まで間があるので、ロビーに戻ると、K-balletグッズ満載の売り場にはやはり行列ができていた。なんだか一人当たりの購入量が東京のお客より多いように見える。



以前の記事にも書いたが、バレエ「海賊」は一応、古典に入りながら、全幕上演される機会は滅多にない。レパートリーにしているバレエ団も少ない。理由は簡単。「原本がほとんど残っておらず、筋がぶつ切りで、音楽もつぎはぎでどーしようもなかったから。」

プログラムに書いてあったことを要約するとそのようになります。明白です。はい。でも楽観的に考えれば、お手本がないということは、何でもやれる余地があるということ。有名な踊りとキャラクター、そして音楽がお約束を守っていれば、後は自由ということです。そんなわけで、演出には定評がある(らしい)熊川さん、原典の枝葉末節をかなり払い落とし、シンプルなストーリーをもってきました。

まあ、基本はドタバタ劇なんすけどね

プロローグ
前奏曲と同時に幕が上がり、紗幕の向こうに海賊達が浮かび上がる。
アリが遠眼鏡を覗き、傍らのコンラッドにうなずき、全員が客席に向かって睥睨し、再び暗転する。

第一幕〈前半〉
海賊コンラッドとその一味は今日も海を荒らし、商船を襲っていた。
そこへ嵐がやってくる。懸命に対処する一行だが、嵐は激しさを増し、船のマストが折れてしまう。

嵐の後、ギリシャの浜辺に海賊達は打ち上げられる。そこへ水汲みからの帰路にあった村の娘達が通りがかり、海賊を助ける。彼らの交流が穏やかに進むが、ランケデムの襲撃にあい、娘達はさらわれる。海賊の首領コンラッドは助かったビルバントら部下と奴隷のアリを連れて救出に向かう。


キーロフ版では三幕構成ですが、まず熊川版は潔くそぎ落として二幕構成になっています。冒頭部も海賊の姿が浮かび上がる印象的なプロローグを皮切りに、海賊達が商船(『パイレーツ・オブ・カリビアン』の総督一行のような格好)を収奪する様、嵐に切り切り舞いする様など、何とも冒険心をくすぐる導入部となっております。
海賊達が浜辺に打ち上げられて始まる第一幕。アリとビルバントはすぐに起き上がるものの、コンラッドの意識がいまいち戻らず、浜辺に訪れたギリシャ娘達に助けを求めるのですが、ここで介抱するのがメドーラで意識を取り戻したコンラッドが刷り込みよろしくメドーラに惹かれてしまう微笑ましいエピソード付けがされていました。
ギリシャ娘の衣装もスケスケなものではなく、淡い色のチュニックにハーレム・パンツという格好でおへそが出ている可愛いデザインでした。この版ではヒロインのメドーラと純ヒロインのギュリナーラが姉妹という事になっていて、姉のギュリナーラの服が落ち着いた藤色、妹のメドーラが他の娘達より濃い青で、見分けがついてよろしい。踊りもこの二人は他の娘達と比べても一本筋が通ったような踊りで綺麗でした。
海賊達の格好を言いますと、アリは従来の海賊に近い衣装でしたが、色はベージュでちょっと落ち着いた感じ。ビルバントはバンダナからズボンまで黒ずくめでヒゲ面がセクシー。コンラッドは頭に茶色のバンダナで白いシャツと茶のズボンという感じで、貫禄があってカッコよかったです。私が村娘でも、こんな海賊なら喜んで介抱します。(え?お呼びでない?)

で海賊達と村娘の踊りがありますが、あっという間に終わって奴隷商人+トルコ兵の登場です。海賊は丸腰だしボロボロで売り物にならないと思ったのか「あっち行け!」とばかりに追い払われ女の子達はお縄頂戴となります。
 奴隷商人ランケデムは従来版に近い赤…というより橙が少し入った赤の上下にヒゲ面ですがいい男。奴隷商人はイケメンでなくてはいけないという暗黙のお約束でもあるんでしょーか?宮尾君、姿かたちはとってもイケてますが、回転が少し心もとないのが心配です。立ち姿は良いんですがね~。

で、置いてけぼりを食らった海賊、というよりメドーラ奪還の意欲に燃えるコンラッドは生き残っていた他の部下も引き連れて追いかけます。この追いかけるシーンの踊りもカッコよかったです。ほんと男群舞がええわ。

で、奴隷市場。天幕が張り巡らされていてグラン・バザールみたい。物乞い娘や商人達が今日も仕事に精出しています。物乞い娘役の小林絹江さんはとても印象的。よく跳ねて表情も豊か。抜け目なさそうな表情がマルです。

ほどなくランケデム一行が現れて周囲の物乞いたちは追い払われます。どうやら今日の奴隷市は金持ち用みたいで、いかにも金持ちそうなおじさんたちが入ってきます。そして一番の上客、トルコ総督が生意気にも輿に乗って登場。いや~すごい。でっぷりしたジイ様でふごふご言っています。

程なく捕獲されてきた奴隷娘の踊りが始まりますが、「アルジェリアの踊り」「パレスチナの踊り」は気持ちよく省かれていました。そして短い丈のノースリーブの衣装に替えさせられたギュリナーラが引き出されてきて踊り、あっという間にパシャに買われていってしまいます。一方、これと同時進行で、脇ではアリ達が見張りを買収して潜入し、なおかつ顧客の1人を消して入れ替わるという小芝居もあり、筋運びがスムーズになっていました。
そんなわけで、いつの間にか周囲を海賊に囲まれてしまい、メドーラと披露前の娘達はあっさり海賊達によって救出されます。ついでにランケデムもさらってしまい(をいをい)、後には怒り心頭のパシャと金持ち達が残って一幕終了。


何とも小気味良い一幕でした。スムーズだし踊りも良くて、「え?もう終わり!?」と思うほど盛りだくさんに楽しかったです。

さあ、次は後半。以前のキーロフ版では最後後宮の踊りで居眠り者が出たので(ウチの母)、K-バレエ版はどうなるのか?気になります。

またもや凄い字数なので後編に続きます


Christina Aguirella

2007-06-21 23:51:55 | Weblog
日記の間が空いてしまいました。いやはや。
とりあえず元気です。昨日は武道館で行われたクリスティーナ・アギレラの日本公演に行ってきました。

3,4年前のストリップド・ツアーも良かったんですが、今回の彼女は更にパワーアップしていて見ているこちらにも火が点きそうな熱血魂あふれるライブでした。
とにかく小柄なのに信じられないほどパワフルな歌声にまず圧倒。イタリア系白人なのに黒人の声を持ってます。

セットやバック・ダンサーの衣装なども今回のアルバム「バック・トゥ・ベイシックス」でも一貫していた1930~50年代調で統一されていて衣装も踊りもバックバンドも凝っていて見ていて飽きない面白さ満載でした。
途中でバーレスク・サーカス風な演出になる所があるのですが、徹底していてダンサーが空中ブランコでポーズを取ったり、松明でジャグリングする中をゆっくりとディータ・フォン・ティース(最近気になるバーレスク・ダンサーでマリリン・マンソンの元奥方)調のアギレラがゆっくり歩いてくる箇所など絵的にも完成されていて、うなってしまいました。また、"What a girl want"や"Come on over"など初期のポップソングも原型を留めないほどアレンジして(辛うじて歌詞とメロディで判別がつく程度)、そのぶっ壊し方も気持ちよかったです。

アンコールではそれまでの演出をかなぐり捨てるように白シャツ+黒パンツで名曲「ビューティフル」と「ファイター」を披露してくれて、この二曲は以前の会社を辞める時期に応援歌のように聞いていたので、その事を思い出して、そしてアギレラちゃんの圧倒的な歌で色々な感情が喚起して泣きそうになりました。

一時間半という比較的短い時間だったものの、とても濃い内容のライブで燃焼しきって気持ちよく家路につけた木曜日でした。いや~素晴らしかった。

Back to Basics
Christina Aguilera
RCA

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・・・不覚っ

2007-06-12 22:09:19 | Weblog
昨日の妹と私の会話。

妹「(神妙な顔)前もって言うよ。ごめん。」
私「・・・んあ?(よく分かっていない)。」

妹「(お涙頂戴風に)彼らが心配だったんだよ!

私「だから、何が?(話が見えない)。」


無言で彼女が懐から出したのはジャニーズ一の芸人衆、関ジャニ∞の新作アルバム
KJ2 ズッコケ大脱走」DVD映像特典付き初回限定版。






彼女から謝罪されるほどこちらも高尚な趣味を持っているわけではありませんが…いや~びっくり。彼女の趣味は、邦楽ならラルク、洋楽ならアリシア・キーズかマイケミと、アイドル系要素は限りなく薄いはずで、一方で関ジャニ∞については異様に詳しかったので下地はありましたが、いつも「歌下手くそすぎ」と評していたのでその下手な歌満載のCDを買うとは夢にも思わなかったのです。
後で聞いたら彼らが売れるかどうかが心配だったそうです。(曰く、『だってジャニーズでも一番冷や飯食わされてそうなんだもんっ。』)

でも「め@ましTV」によれば、このアルバム、無事に一位を獲得したそうで、取り越し苦労だったな、妹よ。
まあ、貢献したということでポジティブに捉えましょう。

ということで、冷やかしついでに特典DVDを見ました。
いかにも関ジャニらしいアホコント。
しかし最後まで見て、しかも結構笑ってしまった私。

こうやって油断させてジャニーズはファンを取り込んでいくのだな、と見終わった後、己の油断を自覚した夕方なのでした。

(ちなみにアルバム画像がアマゾンではアップできなかったので、アップできるシングルにしました。)
∞SAKAおばちゃんROCK (通常盤)
関ジャニ∞(エイト), 久保田洋司, 馬飼野康二, 相田毅, ha-j, 飯田建彦, 大坪直樹
テイチクエンタテインメント

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何だかんだ

2007-06-08 23:39:43 | Weblog
藤井隆の歌じゃあないですよ!(ちょい古。)

今週は火曜日にK-バレエ、木曜日にミラノ・スカラ座とバレエ行脚をしました。
我ながら呆れる出費です。
言い訳をさせてもらうと、熊さんの「海賊」を見たかったのですが、東京公演が全滅だったので、実家帰省にかこつけて地元の福岡で見るという「裏技」を使ってしまったのです。夏休みを削って

その前後にタマラ・ロホとホセ・カレーニョが出るときき、二公演のうち、競争率が少なそうに思えた木曜日公演を取ったら、こんなことに・・・
結局月曜夜に帰省し、公演のある火曜日と移動の水曜日休みを取り、水曜の昼に戻り、翌日出勤後に上野に行きました。

達成感!!!(←アホ)


それ以外は些細なことですが、初めてミスチルとスピッツを借りてちゃんと聞きました。
この2バンドってこれまで有線・ラジオでしか聞いたことがなかったので中々興味深かったです。涙腺くすぐるメロディが上手ですね、桜井さんもマサムネさんも

後、とどめにラルクのコニファー・フォレスト公演のプレオーダー申込、落選しました
そんな感じで、二公演については近日アップします。

吉田都さんの2004年のトーク

2007-06-03 22:49:56 | 思い出し観劇記・バレエ
ウェブでこんな記事を見つけました。

Report of an interview of Miyako Yoshida & Kevin O'hare by David Bain

Ballet Associationというイギリスのバレエ・ファン同好会のサイトです。お金も暇もあるバレエ好きの方々が、現役のダンサー(大抵はロイヤルのダンサー)を交えて懇親会を行ったりするのが恒例のようで、サイトには、しばしばロイヤルの皆様とのディナーの写真がアップされています。

恒例行事の一環として、現役のダンサー(大抵ロイヤル・バレエの人)とのトーク会があるのですが、2004年4月に登場したのが吉田都さんと、バーミンガム・ロイヤル(以下BRB)時代の都さんのパートナーで、現在ロイヤル・バレエ(以下RB)のツアーマネージャーであるケヴィン・オヘアでした。以前立ち読みした「MIYAKO」という本で、都さんはケヴィンのことを印象的なパートナーであると同時に大事な友達だとおっしゃっていたと記憶しているのですが、そもそも二人はロイヤルバレエ学校時代からの同級生だったそうで、中々興味深い内容になっていました。



 トークはまず、20年前の1984年、ロイヤル・バレエ・スクール(以下RBS)の卒業公演の思い出から始まります。このとき上演されたのは、「ラ・バヤデール」から「影の王国」、そして「眠れる森の美女」の3幕で、都さんは「眠れる森」ではブルー・バードのパ・ド・ドゥを踊り、さらに同期だったヴィヴィアナ・デュランテ(Kバレエによくゲスト出演する元ロイヤル・プリンシパル)がオーロラ姫でとエロール・ピックフォード(こちらも元ロイヤルプリンシパルで現K-バレエ・バレエ・マスター)がブルー・バードと共に踊ったそうで、ロイヤルファンからすると凄い年ですね。
 都さんは当時留学してまだ一年にもならない時期で、食べ物は合わない、同期の体型があまりに自分と違いすぎる、英語も分からないと苦しい時期だったと幾つかのインタビューで語っていますが、それでもケヴィンによれば、コミュニケーションこそ当初は苦労したものの、「凄い女の子が来た!」と印象的だったそうで、中々興味深い。

 で、卒業公演で好評を得た彼らはバレエ団に就職します。ヴィヴィアナとエロール・ピックフォードはロイヤルへ、そして都さんとケヴィンはBRBの前身、サドラーズ・ウェルズ・バレエ(SWRB)へと。

 当時のSWRBは大量の欠員者が出たので、RBSから一挙に8人の新人が入団した。RBS生え抜きのケヴィンは単純に嬉しかったそうだが、日本に帰りたかった都さんは「フルタイムのダンサーとしてバレエ団と契約する」という事の意味が分からず、相当戸惑ったと語っています。

 インタビュアーもなぜ、日本はこれほど優秀なダンサーを生み出し、ロンドンにもやってくるのか?という質問をしており、これに対して都さんは、日本には8,000以上のバレエ教室があるが、プロのバレエ団は驚くほど少ないので、海外に出ざるを得ないと回答していました。短期間のうちにプロフェッショナルなバレエ業界の体系(やや御幣のある言葉だが、他に思いつかないので勘弁してください。)を作り出した英国と、いまだ「お習い事」の色が強く、職業的舞踊手を生み出しきれない日本との差が浮き彫りになりますね。ふう。

 ここでインタビューは再びSWRB時代の話に戻る。当時のSWRBはロイヤルの姉妹カンパニーながら、完全なツーリング・カンパニー(巡業専門のバレエ団)だったので、シーズン開幕とクリスマス公演以外は英国巡業と海外公演に費やしていて、その中で6つの全幕作品と2つの小作品プログラムを上演するという日々だったそうです。 …字面にするとピンとこないですが、日本のバレエ団の多くが一作品につき、2,3日の公演で終えてしまうのと比較すると、月~水をゲネ、木~土をマチネ込みで公演に費やす一週間を最低でも6,7回繰り返す日常というのは、結構ハードではないかと思います。
さらに海外公演では、ニュージーランド→シンガポールといった長距離ツアーから、インドなど珍しい地域での公演もあり、中々にハードな日々だったとか。


そんな多忙な中で、都さんは入団二年目で代役として「白鳥の湖」の主役に抜擢され、当時の芸術監督だったサー・ピーター・ライトにも認められて頭角を現していく。ここでケヴィンが興味深いエピソードを披露。都さん、初めて「ラ・フィユ・マル・ガルデ」を踊ったときは、麦藁帽子を留めていたハットピンが頭に刺さり、出血したまま踊っていたという。都さん本人は汗だと思っていたらしい。ひえ~。

また、入団直後の日本公演で都さんはこれも代役として急遽、黒鳥のみを踊った時があったのだが、当時の日本の観客の反応は良いものではなかったとケヴィンさんは語っている。以前のピーター・ライトの講演会、でもあったが、『日本の観客はミヤコの素晴らしさを分かっとらん』とよく強調されますね。私もイギリス行くまで都さん知りませんでした。彼女の知名度が上がったのは、本当に最近ですから・・・。情報の偏りというものをつくづく実感する。


さてさて、話を戻しますと、都さんもケヴィンも88年前後にプリンシパルに昇格し、90年にはカンパニーがバーミンガムへ移籍し、バーミンガム・ロイヤル・バレエと改称して新たなスタートを切ります。安定した本拠地を得たことでバレエ団は新作上演も増え、二人は「テーマとバリエーション」や「シルヴィア」(アシュトン版ではなく、今は『無かったこと』になっているビントリー版)など多くの作品で共演します。

ただ、この時期から都さんは熊川哲也のパートナーとしてロイヤルへのゲスト出演が増え、更に育ての親、ピーター・ライトの退任が確定し、転機が訪れます。周囲に相談しながらも、結局都さんはロイヤルへの移籍を決断…と言っても、ロイヤルがうんと言わなければ移籍できないわけですから、ロイヤルも都さんが欲しかったんでしょう。単なる熊さんのパートナーとしてだけでなく、優秀なクラシック・ダンサーとして。その後、都さんは10年以上をロイヤルの「顔」としてコヴェント・ガーデンで活躍していきます。規模も競争率もBRBとは比べ物にならないくらい激しく、慣れるのに3年かかったそうですが、熊さん以外にもムハメドフなど優れたダンサーと共演していくことで学んでいくことも多かったと語っています。

一方、残された(これも語弊があるのだが…)ケヴィンはBRBに残りますが、新芸術監督のデヴィッド・ビントリー着任と同時に、BRBもこれまでのクラシック一辺倒から「エドワード二世」(英国史上有名なゲイの王様を扱った作品。一度見てみたい。)や「カルミナ・ブラーナ」など独自色を強めた作品を発表していき、まるで違うカンパニーに移ったようで新鮮だったと語っています。

その後35歳で膝の故障から引退し、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーでマネージメントスタッフとして働いた後、BRBのマネージメントを手がけた後に、ロイヤル・バレエのツアー・マネージャーとなり、立場は異なれど、再び都さんと同じ職場で働くことになります。しかし、シェイクスピア・カンパニーまでつながってくるとは、英国舞台業の不思議な相関図を見る感じですね。


そして次に質疑応答として、都さんへの質問が一つ。都さんが「ロミオとジュリエット」以外のマクミラン作品に出る機会が少なく、「タイプキャスト」になっていないかという問いに対して、都さんは自分としては十分に多彩な役に恵まれていると思うと答え、多くの観客が彼女の「マノン」を見たいと思っているはずだという、ケヴィンの横槍に対しても、自分がマノンを踊るなど考えたこともないと、やんわりと返している。でも私も都さんの「マノン」は見てみたい。一度でいいから踊ってくれないだろうか?そしたら貯金はたいてでも見に行くのだが・・・

また、ダンサー以外の仕事として、都さんは若手の育成に取り組んでいきたいとのこと、将来Miyako Yoshida Ballet Companyを結成する気はないか?と言う中々凄い質問に対しても、バレエ団を作るより、教えることに重点を置きたいから、考えたことはないとのことでした。いずれにせよ、踊れる限りは踊りたいと答え、司会者が二人が成した英国バレエ界への貢献に対して感謝の辞で結ばれていました。


内容を相当端折って書きましたが、いずれにせよ、都さんがいかに英国のバレエ界で活躍してきたかが、伝わるものでした。

それにしても今アマゾンを見て驚愕したのですが、先述の写真集「MIYAKO」は絶版のため、なんと現在14,000円前後の値段が付いているではないですか!!
再販してくれることを望みます。


MIYAKO―英国ロイヤルバレエ団の至宝・吉田都の軌跡

文藝春秋

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ラルクon TV

2007-06-02 11:17:08 | Weblog
ラルク1年ンか月ぶりのシングル「SEVENTH HEAVEN」が今週発売されて、毎朝曲に合わせて踊っております
というのは多少オーバーですが、のりのりで良い曲です。PVを見ていると、画面のhydeさんのごとく手をくねらして踊ってしまう。ライブで是非聴きたいです!
・・・行けないけどさ、ソールドアウトで。とりあえず追加公演となった富士急コニファーフォレストのチケット奪取を目指します



金曜日にラルクの皆さんは「ミュージック・ステーション」と日テレの「音楽戦士」に出演していたので、ばっちり録画して見ました
個人的にhydeさんがサングラスをしないで出てきたのでまず新鮮。失礼承知で言わせていただくと、ここ数年間のhydeさんはトークの際、必ず濃いサングラスを掛けていたので、「やはり美貌に衰えが・・・!?それとも他に何か問題が・・・!?」(ファンと言うのはいつでも失礼かつ無用な心配をするものなのです。私の場合は。)
と勝手に気を揉んでいたので、サングラスなしのhydeさんにほっとしました。勝手な奴であります。

しかしその分、余計に気になったのがtetsu氏の目の周り!!やっぱりクマが濃い!!
(註:tetsu氏はなぜか、いつもクマが濃いのです。)
彼はいつもソロ時はすっきりした顔なのに、なぜラルクとして活動している時に限って目に濃いクマができるのでしょう!?
余計なお世話と言えば、そうなんですけどね。なまじ大きな目の整った顔立ちなので、余計に目立つ。隣のゆっきー先生が相変わらずつるりと無表情なので更にてっちゃんのクマが目立つように見えてしょうがない~。
まあ、てっちゃんと言えばクマ、クマが濃い人と言えばてっちゃんという法則は、ウチの母も毎回唱えているので、今気にしても始まりませんね。何せ母は、ラルクをテレビで見るたびに『相変わらずひどいクマね~』と言うのです。とほほ。


あとkenちゃんとリア・ディゾンの意外なつながりも分かって面白かったです。それにしてもタモリさんは絶対kenちゃんがお気に入りですね。楽しそうに話しているしね。


続いて「音楽戦士ミュージックファイター」。こちらはメンバートークが主でファンにとっては非常にありがたいです。司会のキングコングと青木さやかもツボを押さえているのでいつ見ていても楽しい♪

個人的に無言で妙なリアクションをかましていたゆっきーがヒットでした。彼の今の短髪はよく似合っていて眼福。後、両番組ともボーカルのマイクスタンド位置とドラムセット位置が通常と違ってずれていたので、hydeとユッキーを被ることなく見れたのが良かったです。だって大抵の番組だとドラマーはボーカルの真後ろになっていて見れないことが多いんですもの。いや、ありがたい×2。

ラルクさんは中々テレビにでてくれないので、金曜日の出演ラッシュは貴重でありがたいものでした。あ~ライブ行きたい。


SEVENTH HEAVEN
L’Arc~en~Ciel, hyde, P’UNK~EN~CIEL, Hajime Okano
KRE

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