各地でハスが咲いたと報じているので、花の具合を気にしながら行ってみた。
門から中を覗くと、めずらしく人の姿がある。
それ以上に参道脇の青い自販機が目に着いた。
池の傍に東屋があるが、そこから池を見ると、背丈よりも高く伸びた葉の間にハスが見えた。
心配していた通り、少しピークを過ぎているようだ。
蕾もあるが、花びらが散ってしまったものもある。
花びらが散る寸前のものも多い。
池ではいつものようにウシガエルが鳴いていた。
池の中央の赤い橋に上ると、葉の中心に花びらが乗っていた。
裸になった実もあり、中の種もよく見える。
ウシガエルは鳴くのをやめて、ひっそりとしている。
葉の中心には小さな水たまりがあり、いつものように気泡を出してるものをさがした。
なかなか見つからなかったが、一つだけ、小さな音をたてて勢い良く泡を吹いている葉があった。
橋の頂点からでも花の横しか見えないが、少しくずれた花とまだ形を保っている花が並んでいた。
その花の先には、比較的新しい石仏があり、ハスの花に囲まれているように見える。
ただ、後ろに外の景色が見えるのが、少し惜しい気がする。
反対側には2つの観音像があるが、こちらはわりと趣がある。
橋を下りて、ハス越しに鐘楼門を見る。
蓮の花が少ない点を除けば、いつも見る善長寺の気色である。
近くでドボンとウシガエルが水音をたてた。
去年は、寺の東側は更地になっていたが、今は新しい住宅が建設中である。
庫裏の方へ入る道の両側で、まったく違う景観になってしまった。