川越雑記帳2(川越見て歩き)

蓮の花 やや散り落ちて ウシの声(善長寺)

水上公園近くの善長寺には池があり、水連と蓮が水面を覆っている。

各地でハスが咲いたと報じているので、花の具合を気にしながら行ってみた。

門から中を覗くと、めずらしく人の姿がある。

それ以上に参道脇の青い自販機が目に着いた。



池の傍に東屋があるが、そこから池を見ると、背丈よりも高く伸びた葉の間にハスが見えた。

心配していた通り、少しピークを過ぎているようだ。

蕾もあるが、花びらが散ってしまったものもある。



花びらが散る寸前のものも多い。

池ではいつものようにウシガエルが鳴いていた。




池の中央の赤い橋に上ると、葉の中心に花びらが乗っていた。



裸になった実もあり、中の種もよく見える。

ウシガエルは鳴くのをやめて、ひっそりとしている。



葉の中心には小さな水たまりがあり、いつものように気泡を出してるものをさがした。

なかなか見つからなかったが、一つだけ、小さな音をたてて勢い良く泡を吹いている葉があった。



橋の頂点からでも花の横しか見えないが、少しくずれた花とまだ形を保っている花が並んでいた。



その花の先には、比較的新しい石仏があり、ハスの花に囲まれているように見える。

ただ、後ろに外の景色が見えるのが、少し惜しい気がする。



反対側には2つの観音像があるが、こちらはわりと趣がある。



橋を下りて、ハス越しに鐘楼門を見る。

蓮の花が少ない点を除けば、いつも見る善長寺の気色である。

近くでドボンとウシガエルが水音をたてた。



去年は、寺の東側は更地になっていたが、今は新しい住宅が建設中である。

庫裏の方へ入る道の両側で、まったく違う景観になってしまった。


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