
本川越駅北側のスクランブル交差点から蔵造りのある一番街へ向かう。
最初の信号を右折すると、直ぐ先の左側に白い立看板が見える。

看板には「川越名物 焼だんご 小澤屋」と書かれている。
「焼だんご」の「だ」と「ご」が江戸かなで書かれている。
「た」の元の字は「多」、「こ」のそれは「古」でそぞれに濁点が打たれている。

お店の正面に回ると、暖簾にも同じ文字が書かれていた。
このお店は、今歩いてきた中央通りと、この先の新富町通りの中間にある。
二つの通りに比べると、格段に人通りは少ない。
私は、週に一度くらいはここを通り、いつも看板が気になっていた。
※「江戸かな」は吉田豊氏の言い方で、一般には「変体かな」と呼ばれている。
この方が語感が良いので、「江戸かな」を使わせてもらった。