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川越雑記帳2(川越見て歩き)

38-6 北向き不動尊は?



 「さらに北へ進み川越墓園の手前砂利道を左へ入る。平野家である。」
 白髭神社脇の道に出ると、右前方に川越墓園の建物が見えた。

 それ右に見ながら左折し、細い道に入った。
右が畑、左に屋敷林が続く道であった。
 「平野家は増田氏の後をうけて、天保年間(1830-44)から下小坂村の名主となった家柄である。古文書約450点が保存されている。とくに、小畔川、入間川の河川改修関係や幕末期の川越藩の村政を知ることのできる貴重な資料で、市の指定を受けている。」

 「そのまま県道に出て右折、旧街道へ左折すると、人家の横に祠に入った北向き不動尊が建っている。」
 細い道を途中で左折し、県道へ出た。道を渡り右へ進む細い道に入ったが、不動尊の祠を見つけることが出来なかった。
 「いつ頃だれが建てたのか不明だが、最初は南向き、つまり街道の方に向いて建ててあったが、あまりにみごとな不動尊に、街道を通る馬が恐がって動かなくなるので、北向きにかえたのだという。」

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