下赤坂の八幡神社の長い参道の先は、雑木林であった。
林にぽっかりと穴が開き、中は小高い丘になっていた。
少し上がったところに、石の鳥居があり、その左側を舗装された道が、右回りにカーブして上っている。
林の入口の左側を見ると、一本の木に太い蔦が絡み付いていた。
下部の太さは、絡み付いた木と同じ位あり、そこから何本もの枝に分かれている。
少し上がったところでは、複雑に絡み合って幹をとりまいている。
そこからさらに上に伸び、先は絡み付いた木の先端に達している。
さらに、林の入り口にある太い木にも伸び移り、そこから何本もの細い枝と葉が無数に垂れ下がっている。
林の入口の上部は、入口の大木と蔦の枝と葉で構成されていることになる。
先に紹介した、醍醐建設の大蛇の木は、フェンスの上に沿って直線的に伸びているが、この神社の木は、複雑に絡み合い、より大蛇の感じが出ている。
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